モー・サラーは今季もゴールを量産する…「スカイスポーツ」の渾身のレポートがおもしろい!
「ワトフォードとの最初の試合を覚えてるよ」と語るのは、ジェイミー・キャラガー。「3-3で終わったゲームで、彼はゴールを決めたんだけど、他にも数多くのチャンスがあった。次の『マンデー・ナイト・フットボール』で、このポジションなら25ゴールはいけるだろうといおうと思った」。記事が、「サラーはゴールし続ける」と強気に主張する最初の理由は、決定機の多さです。プレミアリーグ初年度のサラーは、2位ベンテケの20回を上回る23回のビッグチャンスで枠に収めることができませんでした。「opta」のスタッツは、アグエロと同等のショットコンバージョン(=シュート本数に対するゴール率)を誇るアタッカーには、さらにゴール数を上乗せするポテンシャルがあることを示しています。
サラー量産説の2つめの根拠は、昨季プレミアリーグでNo.1だったボックス内でのタッチとシュートとの多さです。「ボックスからのゴールやタッチの期待値が高いのは、彼のポジションとランによるものだ。誰が止められるのか。SBか、CBか?リヴァプール相手に3バックで戦ったチームは、あまりうまくいかなかった。彼のポジショニングについていくのは簡単なことではない(キャラガー)」。左SBとCBの間に斜めに斬り込んでくるプレイはただでさえ対応しづらいのに、ほとんどのDFよりも速いのがやっかいです。昨季プレミアリーグの前半戦の活躍で、充分警戒されたはずのサラーは、年が明けてからもペースは落ちませんでした。90分あたりのゴール数、シュート数、タッチ数はいずれもUP。アシストに至っては、0.19から0.43と倍以上の数字を叩き出しています。
「注目すべきは、サラーが既に昨シーズンと同様なポジションにいることである」。プレミアリーグ3戦2発の11番は、ゴール数は6位ながらもボックス内のタッチ数とショット数が1位、ビッグチャンスの本数も2位につけています。ナビ・ケイタという破壊力抜群のMFが加わったうえに、ユルゲン・クロップ監督は「モーのためにシステムを調整してもいい」といっています。「われわれのフォーメーションは奇妙な4-5-1だ。サディオはMF、ボビーも多かれ少なかれMFになる。モーはストライカー。普通とはちょっと違うポジションにいるけどね」。ブライトン戦のポジションMAPで平均的なポジションを見ると、確かにサラーが最も前にいます。後方支援も指揮官の後押しもある右のワイドストライカーが、ゴール数を激減させる要素は見当たりません。
過去のプレミアリーグで30発以上を決めたストライカーはのべ9人いますが、翌シーズンも30発超を記録したのはアラン・シアラーの2回だけです。キャラガ―さんが「毎年25ゴール以上を獲り続ける選手」と激賞するレフティは、偉大な記録に届くでしょうか。そしてモー・サラーが昨季を超えたとき、リヴァプールは悲願のプレミアリーグ制覇を果たしているのではないでしょうか。同じく3戦2発と過去にない好スタートを切ったハリー・ケインともども、どこまでゴール数を伸ばすかを見届けたいと思います。
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更新ご苦労様です。
DFにしてみると、サラーは相当厄介な存在なんでしょうね。簡単ではないでしょうが、昨シーズン並みにゴールを稼げば、悲願の優勝に手が届くかもしれませんね。今シーズンも期待してます。