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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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レギュラーか、ベンチか⁉ プレミアリーグで出遅れた日本代表選手たちを評する指揮官語録!

吉田麻也、岡崎慎司、武藤嘉紀。プレミアリーグに所属する日本人選手たちが、揃って出遅れています。サウサンプトンで7シーズンめを迎えた吉田麻也は、未だプレミアリーグ出場ゼロ。武藤は途中出場3試合、岡崎も後半からの2試合で15分間出場しただけです。彼らに巻き返しのチャンスは訪れるのでしょうか。それぞれの事情をチェックしてみました。

セインツのレギュラーCBは誰かと問われれば、ジャーナリストはウェズレイ・フートとヤニク・ヴェステルゴーアと答えるでしょう。この夏、ボルシアMGから加わったヴェステルゴーアは、デンマーク代表でもプレイしている26歳のハードマーカー。ドイツのクラブでは、199cmの長身を活かしてセットピースにおける得点源になっており、直近2シーズンのブンデスリーガで66試合7ゴールという数字を残しています。2節のエヴァートン戦を欠場したものの、今季プレミアリーグの4試合のうち3試合でフートとコンビを組んでいます。2試合をクリーンシートで終えたマーク・ヒューズ監督は、当面は最終ラインを固定して戦うかもしれません。

しかし、サポーターに聞けば、CBはデンマーク人と日本人のタッグがベストとする声が多いようです。フートはしばしばボールウォッチャーとなり、2-1で敗れたエヴァートン戦でもクロスやセットピースで対応が遅れるシーンが目立ちました。SNSでは「フートとスティーヴンスはクオリティが低い」「ヴェステルゴーアの隣に吉田がベスト」という意見が多数派となっています。バーンリーとの開幕戦の直前に、「マヤのプレシーズンにおけるトレーニングは2週間。最後のフレンドリーマッチで20分ほど調整しただけだ。完全な状態ではなかった」と語ったマーク・ヒューズ監督は、ブライトンと戦ったカラバオカップ3回戦で吉田を起用。パスミスはあったものの無難に守った30歳のCBが、プレミアリーグでヴェステルゴーアとコンビを組む日は、すぐそこまで来ているのではないでしょうか。

32歳の岡崎慎司にとって、今シーズンがレスターで戦う最後のシーズンになるかもしれません。ジェイミー・ヴァーディーというアンタッチャブルなエースの次に、ピュエル監督が重宝しているのは、2年めのケレチ・イヘアナチョです。「速いヴァーディーは、常にDFにとって危険な存在だが、今いる選手たちは全員異なる特徴がある。イヘアナチョと岡崎もタイプが違う。彼らはチームとして戦う準備ができている」と語る指揮官は、守備力とワンタッチゴールに長けた岡崎よりも、ボールが収まり自力で持っていけるイヘアナチョを使いやすいと感じているようです。ゴール前に入るタイミングのよさで勝負する小柄なストライカーは、出場機会が減れば周囲との相互理解を醸成できず、ゲームから消えてしまう時間が長くなりそうです。4年めの今季、プレミアリーグに参入してから最少のゴール数で終わってしまう可能性は低くはありません。

武藤について、「公平に見て、アンラッキーだった」と語ったのはラファエル・ベニテス監督です。最初の5試合のうち、4つまでがTOP6対決となったクラブは、コントロールタワーのシェルヴィを失い守備的な布陣を余儀なくされています。「彼はストライカーだ。われわれはそのポジションで2人を失っているので、彼がそこに入らなければならない。ところが、カーディフ戦はシステム変更が必要となって中盤に入らざるをえず、4-1-4-1のチェルシー戦でも後ろに配されることになった。未だ理想的なポジションではプレイしていない」。指揮官の理解を得られている武藤にとって、今は耐える時。下位クラブとの対戦が続く10月以降は、活躍の場が増えるのではないでしょうか。

吉田と武藤は曇りのち晴れの見通し、岡崎は雨が止む気配が感じられず。3人に共通しているのは、早い時期にチャンスを活かせなければベンチが指定席になってしまうということです。セインツの次戦は与しやすいブライトン、レスターは好調ボーンマス、ニューカッスルは難敵アーセナル。日本人選手が大活躍というニュースを、そろそろ聞かせていただければと期待しています。

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