ルーカス・トレイラ、ジョルジーニョ…プレミアリーグを盛り上げる南米発アンカーに注目!
プレミアリーグ初登場は、9節のハダースフィールド戦。週末のカーディフ戦で初先発となったものの、この試合はミルナーしか中盤の控えがいなかったゲームで、レギュラー奪取に近づいたとみるのは早計でしょう。現在のチームの主軸は、素晴らしい運動量をベースに攻守ともに貢献度が高いワイナルドゥム。横に散らすパスが多いファビーニョは、前への意識が高まれば、スタメンに名を連ねる機会が増えるのではないかと思います。
チームを前に進めるセントラルMFといえば、アーセナルの中盤を支えるルーカス・トレイラです。マイケル・キャリックが好きだった私としては、22歳のウルグアイ代表が繰り出す速い縦パスにテンションが上がります。開幕当初は失点が多かったガナーズの守備は、彼がスタメンに定着してから安定感が増しました。最初の5試合は途中出場だったにも関わらず、インターセプト17回はチーム最多で、ビッグ6のセントラルMFのなかでもNo.1です。
プレミアリーグ7連勝だったチームが久しぶりに苦戦したクリスタル・パレス戦では、ジャカのスーパーFKのきっかけとなるファールを誘い、同点に追いつかれた最終盤には自ら前線に突っ込んで狙える位置からのFKを獲得していました。上下動をさぼらず、ここぞというときに戦う姿勢を見せてくれる新11番は、泥くさいプレイを好むサー・アレックス・ファーガソンが現役だったら、相当惚れ込んだのではないでしょうか。近年のガナーズには、このキャラが足りなかったのです。19歳のグエンドゥジのいいお手本となるプレイを見せ続けるMFが、タイトル獲得の立役者となる日は、そう遠くないのではないかと思います。
さて、今季プレミアリーグで最大の革命的プレーヤーを紹介しましょう。あのエンゴロ・カンテを攻撃的なポジションに追いやった(?)ジョルジーニョ!チェルシーの新アンカーは、開幕戦から何年もチームにいたような落ち着きで攻守のハブとして機能していました。ボールタッチ数1125回とパス本数1029本は、いずれも2位のラポルテを大きく引き離す今季プレミアリーグTOP。スルーパス8本も、同僚のダヴィド・ルイスと並んで1位です。あれだけボールに絡み、守備時にはやっかいなドリブラーの相手をしながら、ファールが4回しかないという事実にもため息が漏れます。ジョルジーニョなくして、サッリスタイルのポゼッションサッカーは実現しなかったでしょう。システムによっては軽率な守備が目立ってしまうダヴィド・ルイスが持ち味を出せているのは、スペースを埋めるのに長けたMFが前に2枚もいるからだと思います。
昨季はペップの独走を許したロンドンとリヴァプールは、中盤の攻守の精度を高めてプレミアリーグの優勝争いをおもしろくしてくれています。彼らのサッカーにおいて重要なポジションとなるアンカーの活躍に、引き続き注目してまいりましょう。イージーなミスと裏を取られるシーンが増えたマティッチにも、あらためて期待しつつ…。
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更新ご苦労様です。
今シーズンのプレミアはアンカーの才能勝負の一面もあるかもしれませんね。しかしこれだけの才能が集まるリーグ。贅沢でもあり観られる幸せ感も満載です。
ファーガソンさん現役ならトレイラに惚れ込んだのでは?発言はうれしいですね(笑)
たしかに好きそうです。
アーセナルファンにとって、ずっとずっと待たされたタレントなので、好き過ぎて怖いです(笑)
そして、ジョルジーニョですよ。
ファール4回ですか!?
ただ早く状況に対応しているというより、流れから次を理解して動いてる証拠ですね。
アンカーになるべくしてなった才能でしょうか。
フィットするのが早かったのも、同じことなのかな。
追いやられた(笑)とはいえ、カンテも凄い。
チェルシーの中盤は、サッカー好きな人なら嫌いな人はいないでしょう。