マンチェスター勢の主力に痛いリタイア!キャリック年内ピンチ&コンパニ復帰遅れ
マンチェスター・シティは、ヤヤ・トゥレ、アグエロ、ダヴィド・シルヴァ、コンパニの「四天王」のうち、誰かが外れると途端にレベルが落ちる、という弱点を抱えています。現在、2枚が戦列から離れており、ダヴィド・シルヴァが4週間の欠場で11月末~12月頭に復帰予定、ヴァンサン・コンパニは太もものケガで10月5日のエヴァートン戦から離脱しています。コンパニは当初、復帰まで1ヵ月程度といわれており、今回のインターナショナルマッチウィーク開けの24日、プレミアリーグ第12節のトッテナム戦には戻ってくるものと思われていました。
ところがここにきて、「コンパニの復帰が3週間ほど延びる見通し」と報じられました。掲載したメディアはイギリスの「スカイスポーツ」、ニュースソースはベルギー代表チームに帯同している理学療法士です。これは、痛い。今後のマンチェスター・シティは難しい対戦相手が続き、トッテナム戦の後はホームでスウォンジー、アウェイでWBAと続きます。特に、マンチェスター・ユナイテッドを倒し、アーセナルとチェルシーに引き分けているWBAとの対戦はやっかいですね。報道されている通りだとすれば、12月4日のこのゲームには、ふたりとも間に合わない可能性があります。12月頭までの短期間で、勝ち点をさらに6以上落とすとなると、ペジェグリーニ監督に関する憶測記事がイギリスのタブロイド紙を賑わすことになりそうです。
そしてマンチェスター・ユナイテッドはマイケル・キャリックのリタイアです。ここ数年、エヴラとともに、「代えのきかない選手」としてセンターMFで獅子奮迅の活躍を見せており、今季も例年通り、前と後ろをつなぐサスペンションの役割を見事に果たしています。キャリックが痛めたのはアキレス腱で、全治4~6週間。回復の状況によっては、年内は戻ってこられないかもしれません。これも、痛い。
代役を務めるのはフェライニ、クレヴァリー、フィル・ジョーンズ、ギグス。このなかで、ファン・ペルシやルーニーを活かす長短のパスをコンスタントに出せるのはギグスぐらいです。クレヴァリーは視野が狭くなることが多く、フェライニは無難なショートパスのみ。フィル・ジョーンズに期待したいのはむしろディフェンスで、迫力のあるドリブルはあっても、タイミングのよいパスを連発している姿は想像しにくいです。マンチェスター・シティのシルヴァやコンパニよりは痛手は少なそうですが、昨季プレミアリーグ王者も、12月頭からトッテナム、エヴァートン、ニューカッスルという難敵3連戦を控えています。ここを無傷で切り抜けられるかどうか。「正念場」は言い過ぎかもしれませんが、ちょっとした試練ではあります。
アーセナルとリヴァプールはこれから負傷者が次々と戻ってくるタイミングで、チェルシーは選手層が厚く、どこが欠けても短期的には対応できるでしょう。プレミアリーグの上位から振り落とされないために、空いた穴をどうふさぐか。モイーズ監督、ペジェグリーニ監督の采配に注目です。(マイケル・キャリック 写真著作者/Gordon Flood)
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