イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

8月MVPはノリッジのストライカー、最優秀マネージャーは4連勝のユルゲン・クロップ!

アグエロ、スターリング、デブライネ、フィルミーノ、アシュリー・バーンズ。錚々たる顔ぶれが候補に挙げられておりましたが、プレミアリーグの8月のMVPに輝いたのはノリッジのテーム・プッキでした。ディープなフットボールファンなら、昨季のチャンピオンシップで43試合29ゴールという素晴らしい数字を残して得点王を奪取したのをご存じでしょう。圧倒的な攻撃力でプレミアリーグ昇格を果たしたチームのシンボルだったストライカーは、トップリーグでも危険な存在であることを証明しました。

リヴァプールとの開幕戦で、最終ラインの裏に入ってゴールを決めると、ニューカッスル戦ではハットトリック。チェルシーを追い詰めた3節のゲームでも31分に同点ゴールを叩き込んでおり、3試合連発の5ゴールという最高のスタートを切りました。

地元フィンランドのコーテーペーでプロデビューしたプッキは、2011年にHJKヘルシンキで11ゴールを決めてヴェイッカウスリーガ制覇に貢献。得点力に磨きがかかったのはデンマークのブロンビー時代で、2016-17シーズンに34試合20ゴール、翌シーズンも36試合17ゴールと量産モードに入り、2018年の夏にノリッジに移籍しました。

契約延長交渉が決裂していたため、フリートランスファーだったストライカーは、ノリッジの歴史を変えたといっても大げさではないでしょう。2017-18シーズンは14位。46試合で49ゴールしか積めなかったクラブは、ジェームズ・マディソンをレスターに抜かれ、優勝候補といえる状態ではありませんでした。昨季も、開幕からの6試合は1勝2分3敗。このときの目標は、リーグ1に落ちないことだったのではないでしょうか。

7節から4試合連続で1点差勝利を決めたノリッジは、10月末のノッティンガム・フォレスト戦に競り勝つと、12試合連続負けなしという快進撃で上位に進出。シーズン8週めの首位に立った33節からは10勝4分で走り切り、ライバルの追い上げを許しませんでした。1月18日のバーミンガム戦から6試合連続ゴールを決めたプッキは、後半戦だけで16発をゲットし、チームを優勝に導きました。

今季プレミアリーグにおけるロケットスタートは、ノリッジサポーターにとっては驚くことではなかったのかもしれません。相手の守備の綻びを見つけるのが早く、レッズとブルーズのネットを揺らした点取り屋が、マンチェスター勢やノースロンドン勢とのゲームでどんな立ち回りを見せてくれるのかに注目しています。

ブレンダン・ロジャース、ペップ・グアルディオラ、ロイ・ホジソンを制して選ばれたユルゲン・クロップ監督は、4回めの受賞となりました。3位のレスター、4位に食い込んだクリスタル・パレスの指揮官をリスペクトしたくなるところではありますが、4連勝を素直に評価するのが妥当でしょう。

ライバルはひとりしかいないと宣言するようなアーセナル戦の快勝は、補強をしなかったチームが今季も欧州のトップレベルであることを示しています。12節のマン・シティ戦は、無敗対決になるのでしょうか。最強3トップとプレミアリーグNo.1CBを擁するチームが、今季も優勝争いをリードする存在となるのは間違いなさそうです。

クロップ監督は、今回の表彰によってサー・アレックス・ファーガソンの27回まで残り23回に迫っています。レッズのレジェンドには、2022年までの契約を延長しないという噂がありますが、最優秀監督の回数で首位に立つまではプレミアリーグに残っていただければと思います。4シーズンめで4回ですので、もう少しペースを上げないと70歳までの達成は難しいですね。いつまでも見ていたい名将に、あらためて拍手を送らせていただきます。おめでとうございます!

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“8月MVPはノリッジのストライカー、最優秀マネージャーは4連勝のユルゲン・クロップ!” への1件のコメント

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    苦労人プッキの受賞は納得です。ぜひシティ戦でも爆発してほしいところではあります。

コメントを残す