8月MVPはノリッジのストライカー、最優秀マネージャーは4連勝のユルゲン・クロップ!
リヴァプールとの開幕戦で、最終ラインの裏に入ってゴールを決めると、ニューカッスル戦ではハットトリック。チェルシーを追い詰めた3節のゲームでも31分に同点ゴールを叩き込んでおり、3試合連発の5ゴールという最高のスタートを切りました。
地元フィンランドのコーテーペーでプロデビューしたプッキは、2011年にHJKヘルシンキで11ゴールを決めてヴェイッカウスリーガ制覇に貢献。得点力に磨きがかかったのはデンマークのブロンビー時代で、2016-17シーズンに34試合20ゴール、翌シーズンも36試合17ゴールと量産モードに入り、2018年の夏にノリッジに移籍しました。
契約延長交渉が決裂していたため、フリートランスファーだったストライカーは、ノリッジの歴史を変えたといっても大げさではないでしょう。2017-18シーズンは14位。46試合で49ゴールしか積めなかったクラブは、ジェームズ・マディソンをレスターに抜かれ、優勝候補といえる状態ではありませんでした。昨季も、開幕からの6試合は1勝2分3敗。このときの目標は、リーグ1に落ちないことだったのではないでしょうか。
7節から4試合連続で1点差勝利を決めたノリッジは、10月末のノッティンガム・フォレスト戦に競り勝つと、12試合連続負けなしという快進撃で上位に進出。シーズン8週めの首位に立った33節からは10勝4分で走り切り、ライバルの追い上げを許しませんでした。1月18日のバーミンガム戦から6試合連続ゴールを決めたプッキは、後半戦だけで16発をゲットし、チームを優勝に導きました。
今季プレミアリーグにおけるロケットスタートは、ノリッジサポーターにとっては驚くことではなかったのかもしれません。相手の守備の綻びを見つけるのが早く、レッズとブルーズのネットを揺らした点取り屋が、マンチェスター勢やノースロンドン勢とのゲームでどんな立ち回りを見せてくれるのかに注目しています。
ブレンダン・ロジャース、ペップ・グアルディオラ、ロイ・ホジソンを制して選ばれたユルゲン・クロップ監督は、4回めの受賞となりました。3位のレスター、4位に食い込んだクリスタル・パレスの指揮官をリスペクトしたくなるところではありますが、4連勝を素直に評価するのが妥当でしょう。
ライバルはひとりしかいないと宣言するようなアーセナル戦の快勝は、補強をしなかったチームが今季も欧州のトップレベルであることを示しています。12節のマン・シティ戦は、無敗対決になるのでしょうか。最強3トップとプレミアリーグNo.1CBを擁するチームが、今季も優勝争いをリードする存在となるのは間違いなさそうです。
クロップ監督は、今回の表彰によってサー・アレックス・ファーガソンの27回まで残り23回に迫っています。レッズのレジェンドには、2022年までの契約を延長しないという噂がありますが、最優秀監督の回数で首位に立つまではプレミアリーグに残っていただければと思います。4シーズンめで4回ですので、もう少しペースを上げないと70歳までの達成は難しいですね。いつまでも見ていたい名将に、あらためて拍手を送らせていただきます。おめでとうございます!
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更新ご苦労様です。
苦労人プッキの受賞は納得です。ぜひシティ戦でも爆発してほしいところではあります。