不発のミサイルからペップキラーに急成長!超絶ドリブルのアダマ・トラオレに注目!
「BBC」にミドル級ボクサーのようと形容された屈強な身体を誇示するアタッカーが、筋トレをやったことがないと聞いて言葉を失いました。バルセロナでは1試合に出場しただけに終わり、アストン・ヴィラと5年契約を交わしたのは2015年8月。プレミアリーグの初年度は負傷に悩まされ、出場機会は公式戦12試合に留まりました。3勝8分27敗という記録的な不振で降格したクラブは、アダマ・トラオレを手離し、2016-17シーズンはミドルズブラで右サイドを担うことになりました。
この年の彼のプレイは、今でも鮮明に覚えています。ひとたびエンジンがかかれば、誰も止められない圧巻のドリブル。ゴールを量産するかと思いきや、GKと1対1になると雑なラストタッチをあっさりブロックされてしまいます。プレミアリーグで27試合に出場しながら、シュート11本でオンターゲットはわずか2本。ノーゴール1アシスト、ビッグチャンスクリエイトも1回のみと、不発のミサイルと名付けたくなるようなスタッツしか残せませんでした。
ボロもまた、降格の憂き目に遭い、アダマ・トラオレは次のシーズンをチャンピオンシップで過ごすことになりました。2017-18シーズンはリーグ戦で36試合5ゴール10アシスト。2018年の夏にプレミアリーグ昇格を果たしたウルヴスが、23歳になったフィジカルモンスターのスピードに目をつけ、1800万ポンドでチームに引き入れました。最初の1年はスーパーサブ。4節のウェストハム戦で、プレミアリーグ初ゴールを挙げますが、フィニッシュを決めたのはこの1発のみでした。アシストもひとつしかなく、ボロ時代からの成長を疑う不安な船出となりましたが、レギュラーポジションをつかんだ2019-20シーズンに、ようやく真価を発揮します。
最初の衝撃は、エティハドに乗り込んだ6節のマンチェスター・シティ戦でした。ラスト10分まで0-0だった一戦に決着をつけるカウンターからの2発。ラウル・ヒメネスのパスをノーマークで決めた先制ゴールも、得意のドリブルで独走した2点めも、エデルソンを前にして慌てませんでした。年末のモリニューで行われたペップのチームとのホームゲームでも、0-2から反撃の口火を切るゴールをゲット。昨季プレミアリーグ王者相手にダブルを決める立役者となりました。
圧巻だったのは、1月23日のリヴァプール戦です。名手ロバートソンが1度も止められない超絶ドリブルで無敗の首位チームを苦しめ、51分にはラウル・ヒメネスに完璧なクロスを通して同点ゴールをお膳立てしました。3連覇の望みを絶たれたペップ・グアルディオラは「バイクのようだ。彼の対戦相手は止められない」と脱帽。ユルゲン・クロップも「unplayable」と匙を投げています。
アザールやスターリングのように中央に斬り込む術を身に付け、CBと駆け引きできるようになれば、ビッグクラブでもサポーターを歓喜させるウインガーになれるのではないかと思います。24歳のスピードスターは、次のステップとしてどんなクラブを選ぶのでしょうか。もうしばらく、プレミアリーグで超絶ドリブルを楽しませていただければと思います。いやー、素晴らしい!(アダマ・トラオレ 写真著作者/Bex Walton from London, England)
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アダマ・トラオレいいですよね。超絶ドリブルと不発シュート。魅せるプレイヤーですよねえ。いよいよ本格化して、彼のこれからが楽しみです。
Checking Adama……Rugby Player
フットボール選手の筋肉量を10cm単位ではみ出しているアダマを見逃し続けているVARを僕は糾弾し続けますよ。
あれで筋トレしたことないとは・・・
縦だけでなくカットインとシュート精度を磨けばトップレベルまで一気にいけそうですね。
ボロ時代に管理人さんが「不発の核弾頭」ってニックネームつけて読んでたことを未だに覚えてます笑
当時からスタッツお化けでしたからねえ。Whoscoredのレーティングが異様に高くて
好きな選手です。思い起こせば当時、ここで楽しみな若手として名前が挙がったのが注目するようになったきっかけでしたね。まだまだ成長が楽しみです。
中盤で受けた時とかにバルサが垣間見えるのもポイント高いと感じます。リーグを盛り上げるプレイヤーとしてずっと残って欲しいですね。
勘違いだったらすませんが、筋トレじゃなくてウェイトトレーニングをやったことがないじゃなかったでしたっけ?
同じ意味だったり勘違いだったらすいません
彼はスペイン代表なんですね
スペイン代表のドリブラーというと、ビセンテやホアキンなどのキレのある選手が思い浮かぶのですが、彼は全く別のタイプで好きな選手です。
デニス・アーウィンを思い出します