2020.09.21 プレミアリーグ観戦記プレミアリーグ観戦記2020-21
【Saints×Tottenham】ソン・フンミン4発、ハリー・ケイン4アシスト!速攻連発のスパーズ圧勝!
プレミアリーグ開幕節のエヴァートン戦を0-1で落としたトッテナムは、敵地セント・メアリーズのサウサンプトン戦でも苦しい展開を強いられていました。開始3分に左サイドをソン・フンミンが崩し、クロスに走り込んだドハーティーのヘッドをハリー・ケインがバイシクルで叩き込みますが、ジャッジはオフサイド。その後はセインツのアタックを受ける時間が長くなり、10分にはバートランドのFKのこぼれ球がチェ・アダムスの足元に転がり、決定的なシュートをロリスのビッグセーブでCKに逃れるシーンがありました。
26分には、ウォード=プラウズが右から浮かしたFKのクリアがバートランドに渡り、鋭いミドルがポストにヒット。27分にルーカス・モウラのグラウンダーをハリー・ケインが押し込みますが、このシーンもウインガーの飛び出しに旗が上がっており、ゴールは認められません。32分には、ついに失点。カイル・ウォーカー=ピータースが前線に出したロングフィードをダニー・イングスが絶妙なトラップで足元に収め、ボックス右からクロスに打ったシュートが左のサイドネットに吸い込まれました。
険しい表情のジョゼ・モウリーニョ。1点のビハインドを背負ったスパーズは、未だシュートゼロです。ハーフラインを越えるのに苦労していたチームは、ハリー・ケインがサイドに流れてもらいにいく苦肉の策もチャンスにつながらず、シュート数6対0で前半を終えようとしていました。フットボールは、たったひとつのシーンが試合の流れを変えてしまうことがあるデリケートなスポーツです。前半終了間際に劣勢のチームに変化をもたらしたのは、ハーフライン手前で見事なターンからカウンターを発動させたエンドンベレでした。
左に展開したボールを受けたハリー・ケインが、ダイレクトで中央にラストパス。ボールはボックス右に流れましたが、GKマッカーシーは飛び出しを躊躇し、追いついたソン・フンミンが鋭いシュートを左のサイドネットに突き刺しました。7番の今季プレミアリーグ初ゴールによって、望外のイーブンで前半を終えたスパーズは、後半のキックオフからわずか2分で逆転に成功します。
エンドンベレと代わったばかりのロ・チェルソがハリー・ケインに高速の縦パスを通すと、冷静なエースがベドナレクとスティーヴンスの間を抜く見事なスルーパスを縦に転がします。独走となったソン・フンミンは、斜めにドリブルしながらマッカーシーの立ち位置を確認し、左足のシュートをゴール左隅へ。好調の韓国人アタッカーは同点ゴールと決勝ゴールだけでは満足せず、64分にハットトリックを達成します。
ダヴィンソン・サンチェスの速い縦パスを受けたハリー・ケインが絶妙な浮き球をラインの裏に落とすと、左から中央に絞ってきた7番がひとり旅となり、ボックス右からマッカーシーの足元を抜きました。4つめの速攻が決まったのは73分。ロ・チェルソが縦に出したボールをハリー・ケインが右サイドに持ち込み、ラインの裏にアーリークロスを入れると、胸でトラップしたソン・フンミンが左に流れながら4発めを叩き込みました。
4ゴールのアタッカーが素晴らしかったのは間違いありませんが、完璧なラストパスを繰り出し続けた4アシストのストライカーもリスペクトすべきです。脇役にまわっていたハリー・ケインが本業の数字を記録したのは82分。ラメラが左から放ったシュートをマッカーシーがセーブし、ファーポストにヒットしたボールがゴール前にこぼれると、オフサイドで2発取り消されていたエースが今季プレミアリーグ初ゴールを左足でプッシュしました。90分のダニー・イングスのPKは、時すでに遅し。「9+7=4」の方程式を成立させたスパーズが2-5で圧勝しました。
ハリー・ケインに楔が入った瞬間、ソン・フンミンが斜めに走るコンビプレーがおもしろいように決まった一戦。何度決められても高いラインをやめなかったセインツは、鮮やかなゴールショーの舞台美術担当と化してしまいました。直線的な速攻はプレミアリーグ屈指の破壊力であると証明したスパーズの次のテーマは、引いた相手からゴールを決めることです。次節で当たるニューカッスルは、ラインを下げ、ハリー・ケインへのパスコースを遮断するのではないでしょうか。沈黙か、爆発か。トッテナム・ホットスパー・スタジアムで開催される月末のゲームは、スティーヴ・ブルースとジョゼ・モウリーニョの戦術選択に注目しましょう。
26分には、ウォード=プラウズが右から浮かしたFKのクリアがバートランドに渡り、鋭いミドルがポストにヒット。27分にルーカス・モウラのグラウンダーをハリー・ケインが押し込みますが、このシーンもウインガーの飛び出しに旗が上がっており、ゴールは認められません。32分には、ついに失点。カイル・ウォーカー=ピータースが前線に出したロングフィードをダニー・イングスが絶妙なトラップで足元に収め、ボックス右からクロスに打ったシュートが左のサイドネットに吸い込まれました。
険しい表情のジョゼ・モウリーニョ。1点のビハインドを背負ったスパーズは、未だシュートゼロです。ハーフラインを越えるのに苦労していたチームは、ハリー・ケインがサイドに流れてもらいにいく苦肉の策もチャンスにつながらず、シュート数6対0で前半を終えようとしていました。フットボールは、たったひとつのシーンが試合の流れを変えてしまうことがあるデリケートなスポーツです。前半終了間際に劣勢のチームに変化をもたらしたのは、ハーフライン手前で見事なターンからカウンターを発動させたエンドンベレでした。
左に展開したボールを受けたハリー・ケインが、ダイレクトで中央にラストパス。ボールはボックス右に流れましたが、GKマッカーシーは飛び出しを躊躇し、追いついたソン・フンミンが鋭いシュートを左のサイドネットに突き刺しました。7番の今季プレミアリーグ初ゴールによって、望外のイーブンで前半を終えたスパーズは、後半のキックオフからわずか2分で逆転に成功します。
エンドンベレと代わったばかりのロ・チェルソがハリー・ケインに高速の縦パスを通すと、冷静なエースがベドナレクとスティーヴンスの間を抜く見事なスルーパスを縦に転がします。独走となったソン・フンミンは、斜めにドリブルしながらマッカーシーの立ち位置を確認し、左足のシュートをゴール左隅へ。好調の韓国人アタッカーは同点ゴールと決勝ゴールだけでは満足せず、64分にハットトリックを達成します。
ダヴィンソン・サンチェスの速い縦パスを受けたハリー・ケインが絶妙な浮き球をラインの裏に落とすと、左から中央に絞ってきた7番がひとり旅となり、ボックス右からマッカーシーの足元を抜きました。4つめの速攻が決まったのは73分。ロ・チェルソが縦に出したボールをハリー・ケインが右サイドに持ち込み、ラインの裏にアーリークロスを入れると、胸でトラップしたソン・フンミンが左に流れながら4発めを叩き込みました。
4ゴールのアタッカーが素晴らしかったのは間違いありませんが、完璧なラストパスを繰り出し続けた4アシストのストライカーもリスペクトすべきです。脇役にまわっていたハリー・ケインが本業の数字を記録したのは82分。ラメラが左から放ったシュートをマッカーシーがセーブし、ファーポストにヒットしたボールがゴール前にこぼれると、オフサイドで2発取り消されていたエースが今季プレミアリーグ初ゴールを左足でプッシュしました。90分のダニー・イングスのPKは、時すでに遅し。「9+7=4」の方程式を成立させたスパーズが2-5で圧勝しました。
ハリー・ケインに楔が入った瞬間、ソン・フンミンが斜めに走るコンビプレーがおもしろいように決まった一戦。何度決められても高いラインをやめなかったセインツは、鮮やかなゴールショーの舞台美術担当と化してしまいました。直線的な速攻はプレミアリーグ屈指の破壊力であると証明したスパーズの次のテーマは、引いた相手からゴールを決めることです。次節で当たるニューカッスルは、ラインを下げ、ハリー・ケインへのパスコースを遮断するのではないでしょうか。沈黙か、爆発か。トッテナム・ホットスパー・スタジアムで開催される月末のゲームは、スティーヴ・ブルースとジョゼ・モウリーニョの戦術選択に注目しましょう。
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