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【MAN.UTD×Chelsea】新守護神の好守に阻まれたマンチェスター・ユナイテッドは悔しいドロー!

スールシャールもランパードも、勝負のシーズン。昨季プレミアリーグで3位と4位のチームは、優勝争いに食い込むことが求められており、彼らにとっては審判のシーズンでもあります。序盤で勝ち点を落とし続ければ、後釜はポチェッティーノかアッレグリか。2試合連続でホームゲームを勝てていないチーム同士の対決は、どちらに軍配が上がるのでしょうか。スールシャール監督は、失点回避を意識した布陣で難敵を迎え撃とうとしています。GKデ・ヘア、DFワン=ビサカ、リンデロフ、マグワイア、ルーク・ショー、MFマクトミネイ、フレッジ、ブルーノ・フェルナンデス、FWマタ、ラシュフォード、ダニエル・ジェームズ。ポグバとグリーンウッドはベンチスタートです。

対するチェルシーは、現在のベストメンバー。GKエドゥアール・メンディ、DFアスピリクエタ、チアゴ・シウヴァ、ズマ、チルウェル。中盤センターにカンテとジョルジーニョ、アウトサイドにリース・ジェームズとチルウェル、前線にプリシッチ、カイ・ハヴェルツ、ヴェルナーが並ぶ3-4-3です。最初の5分に仕掛けた速攻は、両者とも決まらず。引いて戦うと思われたマンチェスター・ユナイテッドも、前からプレスをかけてパスコースを絞っています。中盤でのパスミスが目立つホームチーム。15分を過ぎても、誰もシュートを打たないナーバスなゲームです。

20分のマン・ユナイテッドのポゼッションは34%。26分にチルウェル、カイ・ハヴェルツ、ヴェルナーとダイレクトでつながった速攻は、ラストパスがずれて助かりました。リース・ジェームズとチルウェルがオーバーラップを自重する5バックに対して攻め手を失い、30分のブルーノ・フェルナンデスのミドルはメンディの正面です。32分に左サイドでマクトミネイをかわしたプリシッチは、右足のシュートがデ・ヘアの守備範囲。1分後にフレッジから奪って放った一撃も、DFに当たって外に切れていきます。

35分、ブルーノ・フェルナンデスのインターセプトから、マタが縦に走らせるラストパス。メンディと対峙したラシュフォードは、パリ戦で決めたコースを読まれ、右足でブロックされてしまいます。41分に左サイドから中に斬り込んだラシュフォードは、マタにボレーを打たせたラストパスの後にカンテと接触しますが、VARはノーファール。前半のシュート数は7対3で、サイドからチャンスを創れるようになったマンチェスター・ユナイテッドが優勢といっていいでしょう。

相手の戦い方がわかった後半は、中盤の奪い合いが激しくなっています。スールシャール監督は、58分にマタとダニエル・ジェームズを下げ、ポグバとカバーニを投入しました。直後のショートコーナーで、左サイドにいたブルーノ・フェルナンデスがゴールに向かうボールを入れると、ニアで触ったカバーニのシュートはポストの外。「最初のタッチでプレミアリーグ初ゴール」はなりませんでした。61分にリース・ジェームズがアーリークロスを入れると、外から走り込んだプリシッチは届かず。69分、マグワイアのロングフィードで左から抜けたラシュフォードは、切り返しから放ったシュートをアスピリクエタに止められました。

ランパード監督が動いたのは72分。ヴェルナーとカイ・ハヴェルツが下がり、タミー・アブラハムとメイソン・マウントが前線に入ります。最初のシュート以来、消えているカバーニ。79分に右から攻め上がったリンデロフが脇にいたポグバに落とすと、左足のボレーはチアゴ・シウヴァが体に当てました。81分にプリシッチが下がり、ツィエクがプレミアリーグデビュー。スールシャール監督は、83分にマクトミネイをグリーンウッドで勝負です。88分、ゴールライン際を抉ったグリーンウッドがニアにグラウンダー。カバーニのボレーは、チアゴ・シウヴァがコースを塞ぎました

90分、フレッジのクロスから中央にこぼれたボールを叩いたのはラシュフォード。右隅に飛んだ一撃は、メンディが左に飛ぶビッグセーブでCKに逃れました。スコアレスドローという着地がより悔しかったのは、ホームだったマンチェスター・ユナイテッドでしょう。シュート数14対6、ポゼッションは51%。左右のサイドからクロスを入れ続け、ミドルレンジから再三きわどいシュートを放ったのですが、冷静に対応したメンディ、チアゴ・シウヴァ、アスピリクエタをほめるしかありません。

ミッドウィークのライプツィヒ戦の後、プレミアリーグ7節でアーセナルと激突するマンチェスター・ユナイテッドは、グリーンウッドとカバーニがいけるとわかったのが最大の収穫でした。不安定だった守備は修正できており、ターンオーバーで勝てるようになれば、プレミアリーグもチャンピオンズリーグも俄然おもしろくなります。スールシャール監督の次なるテーマは、新戦力をフィットさせることでしょう。アレックス・テレスとファン・デ・ベークのポテンシャルを引き出し、カバーニを起用した際の攻め方を確立し、すべてのコンペティションで戦えるチームに成長させてもらえればと思います。いやー、悔しい。終盤は、出足のよさでチェルシーを圧倒していたのですが…!


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“【MAN.UTD×Chelsea】新守護神の好守に阻まれたマンチェスター・ユナイテッドは悔しいドロー!” への2件のフィードバック

  1. n より:

    チェルシーはユナイテッドのカウンターを警戒しつつ、慎重に勝ち点を取りにいった印象でしょうか。思ったほどサイド裏が活かせなかったので、後半はエイブラハムよりジルーの布陣も見てみたかったですね。ラッシュフォードの脅威をなんとか凌ぎつつ、早くもプレミアに馴染んだ感のあるチアゴシウバ&メンディの今後に期待が持てる内容でした。にしても、自陣ゴール前であそこまで繋ぐ戦術はもう少し改善できるように思います。無得点ドローではありましたが、楽しめるいい内容でした。

  2. のこ より:

    ラッシュフォード(昨夜の実況のノリに合わせるならラッシュフドですね)の2本を止められてはスコアレスもやむなしというところでしようか。見応えある試合でした。

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