2020.11.24 プレミアリーグ観戦記2020-21プレミアリーグ観戦記
【Newcastle×Chelsea】メンディ&カンテ!守備が安定したチェルシー、クリーンシートで3連勝!
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レッズが時々つまずきながらの旅を余儀なくされるとすれば、タイトルを奪取する可能性があるのはどこでしょうか。マンチェスター勢とアーセナルは停滞中。元気なのは、フランク・ランパード率いるチェルシーと、ジョゼ・モウリーニョの采配が冴えるトッテナムです。レッズとマン・シティの2強の争いから混戦にシフトしつつあるきっかけのひとつは、ロンドン勢の積極的な補強です。
チェルシーは、エドゥアール・メンディ、チアゴ・シウヴァ、ベン・チルウェル、ハキム・ツィエク、カイ・ハヴェルツ、ティモ・ヴェルナーが全員大当たりの気配。スパーズの新戦力は、ホイビュルク、レギロン、ドハーティーが既にレギュラーとして活躍しており、ガレス・ベイル、ヴィニシウス、ロドンも徐々にフィットし始めています。
どちらかをレッズへの挑戦者に指名するとすれば、アルデルヴァイレルト、ハリー・ケイン、ソン・フンミンが負傷すると苦しくなりそうなスパーズより、多様なフォーメーションで戦えるブルーズを選びたくなります。土曜日のニューカッスル戦を0-2で制して3連勝。ケパは3試合で6失点、カバジェロはWBA戦で3失点を喫していますが、10月に入ってからプレミアリーグデビューしたメンディは5試合で1失点と完璧に近いパフォーマンスを披露しています。
セント・ジェームズ・パークで開催されたアウェイゲームは、GKだけでなく、前から圧力をかけるアグレッシブな守備もリスペクトしなければなりません。5分の決定機は、ミスパスを奪われた直後にカンテがインターセプトして左のヴェルナーにラストパス。8分には右サイドのツィエクが入れた完璧なクロスがタミー・アブラハムの頭にピタリと合いました。いずれもGKダーロウのビッグセーブに阻まれましたが、攻め続けたチェルシーは10分のショートコーナーからあっさり先制しました。
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30分にコヴァチッチのカットから始まったショートカウンターも、タミー・アブラハムのポストプレーまではスムーズ。落としを受けたヴェルナーがフリーのシュートを決めて0-2と思いきや、左隅を狙ったフィニッシュはミスキックでした。この日は彼の日ではなかったのでしょう。52分にマンキージョの緩慢なドリブルをさらってダーロウと1対1になったシーンも、打てたはずの状況でパスを選び、カットされてしまいました。58分にリュディガーのクリアを体に当ててゴール前に躍り出たアイザック・ヘイデンが上に外したのは、メンディのポジションがよかったからでしょう。
チェルシーが勝負を決めたのは65分。自陣からドリブルを始めたのは、これまでチャンスを不意にし続けていたヴェルナーでした。爆発的な加速で2人を抜き去った11番がボックス右に走り込んだタミー・アブラハムにラストパスを通すと、ニアを狙ったシュートがポストの内側を叩いてネットを揺らしました。ニューカッスルが最もゴールに近づいたのは72分。シーン・ロングスタッフのミドルはメンディの左手の先を抜けていきますが、クロスバーを叩いてゴール裏に消えていきました。2点めを奪われる直前に何度かチャンスがあったのですが、オンターゲット1本では勝利は望むべくもありません。
「BBC」のMVPはエンゴロ・カンテ。直近4試合で1失点という守備の安定は、GKに対する信頼感とアンカーの奮闘によるところが大きいのではないでしょうか。次節はトッテナムとの首位攻防戦。「優勝候補が激突するシックスポインター」と形容しても違和感はないでしょう。速攻が得意なチーム同士の対戦に、めまぐるしく攻守が変わるナイスゲームを期待したいと思います。
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守備の大幅な改善にメンディの貢献はもちろんですが、やはりカンテのアンカー起用が大きいと思います。久々のリュディガーも悪くなかったですが、試合勘や連携の部分では危ない場面もありました。ここ数試合でのズマの活躍が際立ってるせいもあり、レギュラー奪取という訳にはなかなかという印象でしたね。昨年には真逆の印象だったので、本当にフットボールは難しく、面白いです。