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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Chelsea×Tottenham】モウリーニョ「われわれは馬ではなくポニー」ランパード「ガレス・ベイルがベンチにいるのに?」

ブルーズはベストメンバー、スパーズはアルデルヴァイレルトの不在が気がかりです。プレミアリーグ10節、チェルシーVSトッテナム。首位と3位が激突するロンドンダービーは、今節の最注目カードです。さっそく、両チームのスタメンをチェックしましょう。スタンフォードブリッジで迎え撃つランパード監督のGKは、エドゥアール・メンディ。4バックはリース・ジェームズ、ズマ、チアゴ・シウヴァ、チルウェル、中盤にカンテ、コヴァチッチ、メイソン・マウント。最前線はツィエク、タミー・アブラハム、ヴェルナーという顔ぶれです。

チェルシーを離れてから、スタンフォードブリッジのプレミアリーグで勝っていないジョゼ・モウリーニョんのチョイスは、前節のマンチェスター・シティ戦と同じ4-2-3-1でしょう。GKロリス、DFセルジュ・オーリエ、ロドン、エリック・ダイアー、レギロン。中盤センターにシソコ&ホイビュルク、2列めにベルフワイン、エンドンベレ、ソン・フンミン、最前線はもちろんハリー・ケインです。開始2分、ツィエクのミドルはロリスが足を運ばずキャッチ。ブルーのシャツがボールを支配し、白いチームは4-4-2のブロックで対応しています。

スパーズの最初の速攻は9分。ソン・フンミン、エンドンベレ、ベルフワイン、レギロンと右から左につながり、ハリー・ケインの落としを受けたベルフワインのシュートがクロスバーをかすめました。11分、今度はチェルシーのショートカウンター。メイソン・マウントが中央から進み、ラストパスをもらったヴェルナーが右隅に決めると、オフサイドの旗が上がって先制は認められません。15分にCKからの流れで仕掛けたスパーズの中央突破は、エリック・ダイアーとのワンツーでコースを作ったセルジュ・オーリエのシュートが左隅を襲いますが、素晴らしい反応を見せたメンディがビッグセーブ。ソン・フンミンは守備が忙しく、20分を過ぎてもシュートチャンスはありません。

ハリー・ケインがソン・フンミンを走らせたのは26分。中央に入った7番からパスを受けたベルフワインが足を滑らせてしまい、ブルーズの堅陣を崩せません。1分後、右から斬り込んで2人を抜いたメイソン・マウントの左足ミドルはクロスバーの上。30分のハリー・ケインのFKも浮いてしまいました。36分にツィエクが上げた危険なクロスはエリック・ダイアーがクリア。リバウンドを制したチルウェルのボレーは明らかにミスキックです。前半終了間際はブルーズがハーフコートマッチを展開しますが、ミドルシュートのコールもクロスのルートも開かず。0-0で折り返したゲームは、後半に入ってもチェルシーが押しています

リース・ジェームズが上げた2本のきわどいクロスは、いずれもタミー・アブラハムが打ち切れず、逆サイドに流れていきます。58分にツィエクが蹴った左からのFKは、チルウェルと競ったロドンが頭でクリア。64分、左サイドのヴェルナーがゴールに向かうボールを入れるも、タミー・アブラハムはヒールキックをコントロールできません。モウリーニョ監督はここでエンドンベレを下げ、ロ・チェルソを投入。67分、エリック・ダイアーのロングフィードをインターセプトしたチルウェルがクロスを入れると、ツィエクのワントラップボレーはロリスの頭上を越えていきました。

73分、ヴェルナーに代わってプリシッチ。79分にはタミー・アブラハムが下がり。ジルーが最前線に入ります。81分にドリブルで中央に流れたメイソン・マウントの鋭い一撃は、ロリスが左に飛んでセーブ。83分にツィエクと代わったカイ・ハヴェルツは、結果を出せるでしょうか。モウリーニョ監督がベン・デイヴィスとルーカス・モウラを送り出したのは、3ポイントを獲得するためではなく、敗戦を回避するためでしょう。93分、ロドンが頭で送ったバックパスにタッチしたジルーのボレーはロリスがキャッチ。ズマのミスパスをルーカス・モウラがカットした決定機は、ラストパスを受けたロ・チェルソがミスキックで終わらせてしまいました。

0-0、スコアレスドロー。最初にリスペクトしたいのは、安定感抜群のプレイで味方を鼓舞し続けたエドゥアール・メンディとウーゴ・ロリスです。今季プレミアリーグにおけるセーブ率87.5%で1位のメンディは、判断ミスゼロ。77.8%で2位のロリスも、オンターゲット3本を的確にさばきました。両者からひとりずつMVPを選ぶなら、コヴァチッチとシソコです。ボール奪取とシンプルなさばきが光ったクロアチア代表のセントラルMFは、カンテとともにハリー・ケインやソン・フンミンを怖くないエリアに封じ込め、運動量豊富なスパーズのMFは、ホイビュルクとのコンビでスペースを埋めつつ、ここぞというときには前線に顔を出していました。

「ここでのドローは、いつもならポジティブなことなのに、われわれのドレッシングルームはハッピーじゃない。それ自体が最高だね。ファンタスティック。メンタリティとパーソナリティの完全なる変化だ」「われわれはタイトルレースに参加していない。馬じゃなくてポニーだよ」「チアゴ(・シウヴァ)のサラリーの1ヵ月分で、ジョー(・ロドン)の年俸を払えるだろう」(ジョゼ・モウリーニョ)

「後ろから見ているかのように彼(モウリーニョ)はいうけど、彼らはリーグのトップだ。われわれが競争相手だというなら、彼らもそうでなければならない。多額の投資を行ってきたじゃないか。ガレス・ベイルのような選手たちがベンチに座っていて、デル・アリはここにいないんだから」(フランク・ランパード)

試合後のプレスルーム。上機嫌でとぼけまくるスパーズのボスと、ツッコミを入れ続けるブルーズの若き指揮官。大型補強のチェルシーはもちろん、ビッグ6に2勝1分のトッテナムも優勝候補に見えますが…!


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“【Chelsea×Tottenham】モウリーニョ「われわれは馬ではなくポニー」ランパード「ガレス・ベイルがベンチにいるのに?」” への1件のコメント

  1. n より:

    エイブラハムに2度、ジルーに1度、打ち上げたツィエク、どれか1つでもと悔やまれますが、全体的にはいい内容だったと思います。ツィエクは少し気分に左右されやすいのか、いくつか息の合わない連携があったのが気になりますが、センタリングのタイミングと精度が高過ぎて恐ろしいですね。

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