2021.02.01 プレミアリーグ観戦記プレミアリーグ観戦記2020-21
【Chelsea×Burnley】バーンリーに何もさせず…2人のSBが決めたトゥヘルチェルシーが初勝利!

プレミアリーグデビューのウルヴス戦でベンチスタートとしたタミー・アブラハム、メイソン・マウント、ヴェルナー、マルコス・アロンソを使ったのは、「最終ラインとアンカーにベテランを揃えてリスクを最小限に抑えつつ、サイドと前線の選手たちの力を見極めている最中」という解釈が妥当でしょう。リアリティとチャレンジとの両立を目論んだ指揮官の期待に応え、青いシャツのチームはキックオフから主導権を握っています。
11分にウェストウッドのクロスがボックス右のジャック・コークに届き、ヴィドラの落としを受けたロートンがクリス・ウッドにラストパスを出しますが、ストライカーをケアしていたチアゴ・シウヴァが足を伸ばしてインターセプト。1分後、中央から上がったコヴァチッチが右のハドソン=オドイにラストパスを通すと、切り返しから放った左足シュートはタルコフスキーが足に当てました。15分にヴェルナーが左から打ったシュートは、GKポープが左に倒れてキャッチ。1分後、メイソン・マウントの落としを受けたコヴァチッチの左足ミドルは、ポープの正面です。
26分、ジョルジーニョがボックス左に浮かしたボールをマルコス・アロンソが頭で折り返すと、ファーに入ったタミー・アブラハムとメイソン・マウントがぶつかってしまいました。28分にハドソン=オドイのグラウンダーが中央のヴェルナーに入るも、ボレーはミスキック。その1分後にメイソン・マウントのパスを受けたヴェルナーがドリブルでボックス左にまわり込むと、折り返しに走り込んだ19番はボレーを打ち上げてしまいました。
37分にコヴァチッチのパスが左のヴェルナーに通ると、中に斬り込んで打ったミドルはポープがキャッチ。チェルシーの先制ゴールは40分でした。ジョルジーニョがメイソン・マウントにパスを入れ、カウンターがスタート。右でもらったハドソン=オドイが中に絞ると、その外からアスピリクエタがオーバーラップしてきました。コースを選ばず、思い切り叩いたダイレクトショットはゴールのど真ん中に飛びますが、ポープは触れず。1-0で折り返したトゥヘル監督は、タミー・アブラハムをプリシッチにスイッチしました。後半も引き続きチェルシーペース。前線からのプレスでバーンリーのパスコースを限定し、ハーフライン付近で奪って攻め続けています。

71分に右サイドを突破したのもハドソン=オドイ。ニアに入ってきたプリシッチにグラウンダーが通りますが、右足のボレーはポストの手前で右に切れてしまいました。75分、ジョルジーニョのロングフィードをボックス右で受けたのは、2分前にハドソン=オドイと代わったばかりのリース・ジェームズ。右足で打った決定的な一撃は、ポープが足でクリアしました。勝負が決したのは84分。プリシッチに預けたマルコス・アロンソがニアに入り、クロスを胸でトラップして左足を振り抜くと、ポープの肩越しに打ったボレーがネットを揺らしました。
バーンリーを問題にしなかったチェルシーの次節は、ハリー・ケインを欠いてブライトンに敗れたトッテナムです。速いパスワークで制圧しようとするであろうトゥヘル監督のチームが崩し切るのか、ベタ引きでワンチャンスに賭けるはずのモウリーニョ監督が守り切るのか。注目の一戦は木曜日。今の両者を見ると、青に一票です。マンチェスター・ユナイテッド戦は2月末ですか。ヴェルナーとカイ・ハヴェルツが覚醒する前に当たりたいのですが…。
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