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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【MAN.UTD×Everton】快勝ムードから一転…ラストプレーで失点したマン・ユナイテッド、痛恨のドロー!

宿敵マン・シティの背中を追うマンチェスター・ユナイテッド。プレミアリーグ23節は、オールド・トラフォードでエヴァートンと戦います。トップと3ポイント差、しかし5位とも6ポイント差。混戦が続くなかで、ゲームを落とすわけにはいきません。スールシャール監督は、ポグバとマクトミネイを中盤に並べ、グリーンウッド、ブルーノ・フェルナンデス、ラシュフォード、カバーニを前線に配しています。デ・ヘアの前にはワン=ビサカ、リンデロフ、マグワイア、ルーク・ショーといつもの4枚。立ち上がりから、ホームチームが主導権を握っています。

開始2分のカバーニのミドルは、DFに当たってCK。マン・ユナイテッドは出足がよく、奪われた後のカウンターも高い位置でカットしています。9分にカルヴァート・ルーウィンがラインの裏に抜け出し、右に流れてハメス・ロドリゲスに預けると、ファーから上がったディーニュへのロングクロスはゴールラインを割りました。20分、ブルーノ・フェルナンデスが左から蹴ったCKをポグバがヘッドで右に送ると、走り込んできたマクトミネイの前でドゥクレがクリア。22分にディーニュを抜いてカットインしたグリーンウッドは、アンドレ・ゴメスをかわして打った右足のシュートをファーに外しました。

24分、右サイドから上げたラシュフォードのクロスは、マイケル・キーンが触れず裏のカバーニは打てる完璧な弾道。叩きつけたヘディングシュートに、GKオルセンはノーチャンスです。パリから来たベテランストライカーは、プレミアリーグ6ゴール。反撃したいエヴァートンですが、マンチェスター・ユナイテッドのプレスが速く、序盤のような速攻を仕掛けられません。34分、ワン=ビサカの高速グラウンダーがカバーニの足元に入るも、ボレーはミスキック。順調だったホームチームに、アクシデントが発生したのは38分でした。ポグバが右足の太腿を痛めてリタイア。左のセンターに入ったのはフレッジです。

42分、リンデロフのクリアをディーニュがカットし、こぼれ球を拾ったリシャルリソンがデ・ヘアが出ているのを見てシュート。右隅に飛んだボールは枠にいかず、戻ったGKは悠然と見送りました。45分、フレッジのサイドチェンジをスルーしたブルーノ・フェルナンデスが、ワン=ビサカのリターンを受けてキープ。最初はファーにクロスを上げようとしたのだと思われますが、トム・デイヴィスがコースを切ろうとしたのを見て、気が変わったようです。右足で打ったミドルは、ピックフォードの頭上を抜けて突き刺さるスーパーショット。前半終了間際にデ・ヘアと1対1になったカルヴァート=ルーウィンは右に外し、マンチェスター・ユナイテッドは2-0でハーフタイムを迎えました。

47分、ワンツーで中央に上がったルーク・ショーがカバーニに預けてリターンをもらうと、左足の強烈なシュートはオルセンが左に反応してビッグセーブ。2分後、トム・デイヴィスのスルーパスでカルヴァート=ルーウィンがボックス左に抜けると、クロスをデ・ヘアがこぼし、詰めたドゥクレに押し込まれてしまいます。さらに52分、ディーニュのクロスをリンデロフがクリアし、右に流れたボールをドゥクレが中央に折り返すと、ハメス・ロドリゲスが美しいワントラップボレーを右隅に叩き込みました。

62分、カバーニが左に出したパスでラシュフォードが左から抜け出し、オルセンと1対1。GKにコースを消された10番は、体に当ててCKをもらうのが精一杯でした。70分、ルーク・ショーが左から上げたFKを、マクトミネイがヘッドで押し込み3-2。76分にはワン=ビサカのインターセプトからカバーニがグリーンウッドに流し、競ったこぼれ球をフレッジが左のブルーノに送ると、きわどいダイレクトショットはクロスバーを越えました。1分後、ブルーノ・フェルナンデスの縦パスでラシュフォードが抜け出しますが、飛び出したオルセンから逃げて放った左足のシュートは、ポストの左に逸れてしまいました。

86分にディーニュが放った強烈なシュートは、外からポストにヒット。88分にマグワイアが持ちすぎ、カルヴァート・ルーウィンにさらわれたピンチは、中央でリンデロフをかわしたリシャルリソンのシュートが右に外れ、何とかリードをキープしました。93分、グリーンウッドに代わってトゥアンゼベ。95分にディーニュがFKをゴール前に送ると、マイケル・キーンがヘッドでコースを変え、こぼれたボールをカルヴァート=ルーウィンが右足で流し込みました。3-3、ドロー。1発で当たりにいくべきではないシーンで、軽率なファールを犯したトゥアンゼベは、眠れない夜を過ごすのではないでしょうか。

複数の選手でサイドを攻め、奪われるとすぐに囲い込んでパスコースを限定。前線と中盤は連動性があり、前半を終えたときは圧勝もあると思える展開でした。後半、まさかの3失点。マンチェスター・シティと優勝を争いたければ、速攻やセットピースに対して脆い守備を改善する必要があるということでしょう。最終盤のCB投入が裏目となる、あまりにも悔しい勝ち点ロスト。リヴァプールVSマン・シティで昨季プレミアリーグ王者が勝ってくれれば、首位とのポイント差は2に詰まりますが、レッズとの差も2ポイントとなります。いやー、痛い…!


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