2021.03.05 プレミアリーグ観戦記プレミアリーグ観戦記2020-21
【Liverpool×Chelsea】トゥヘルの堅陣を崩せなかったリヴァプール、史上初のホーム5連敗!
プレミアリーグ2020-21シーズンの開幕前には、天王山になると目されていた一戦は、首位マンチェスター・シティに20ポイント以上引き離された5位と6位のサバイバルマッチと化してしまいました。アンフィールドで開催されるプレミアリーグ29節、リヴァプールVSチェルシー。クロップ監督は現在のベストメンバーで、トゥヘル監督は守備的な顔ぶれをチョイスしています。さっそく、ホームチームから先発リストを紹介しましょう。
GKアリソン、DFアーノルド、ファビーニョ、カバク、ロバートソン、MFワイナルドゥム、チアゴ・アルカンタラ、カーティス・ジョーンズ、FWサラー、フィルミーノ、マネ。キックオフから、ファビーニョとカバクの裏を狙うチェルシーに対して、リヴァプールは確実につなごうとしています。アウェイチームのGKはメンディ。3バックにアスピリクエタ、クリステンセン、リュディガーが並び、WBはリース・ジェームズとチルウェル。中盤センターはジョルジーニョとカンテ、メイソン・マウントとツィエクが2列めで、ワントップにヴェルナーという布陣です。
7分、カバクのロングフィードが前線に飛び出したロバートソンへ。サラーとパス交換を入れて中央に入ったSBのシュートは、右に切れていきます。10分に4人に囲まれながらキープしたカーティス・ジョーンズが前線に送ったボールは、読んでいたメンディが前に出てキャッチ。直後、チルウェルのロングフィードを足元に収めたヴェルナーのミドルは、ゴールの右上に浮いてしまいました。
16分、リース・ジェームズのクロスのクリアから競り合いとなり、アスピリクエタがゴール前に浮かしたボールがチアゴの頭上を越えてヴェルナーに届きました。1対1で放ったボレーはうまくコントロールできず、アリソンが正面でキャッチ。1分後、ボックス左に飛び出したツィエクのクロスをリース・ジェームズがニアに落とすと、アスピリクエタのシュートはクロスバーを越えていきます。この時間帯は、完全なるチェルシーペース。レンズの中盤が繰り出す縦へのフィードは、フロントスリーに届きません。
24分、ラインの裏を取ってアリソンをかわしたヴェルナーのゴールシーンは、VARがオフサイドとジャッジ。28分にワイナルドゥムのパスを受けたサラーが、ゴール前に飛び出したマネにダイレクトで通すスーパープレーを披露しますが、10番はキックミスでチャンスを逸してしまいました。マネが中央にいるため、ロバートソンが孤立しやすく、フィルミーノはつなぎ役以外の仕事ができていません。37分にカンテの奪取から始まった速攻は、アスピリクエタが左に浮かしたボールをツィエクが巧みにトラップ。右足でシュートを放ちますが、ボールは枠を越えていきました。
42分、速攻の起点はまたもカンテ。左に上がったロングフィードを追ったメイソン・マウントが中央に斬り込んでファビーニョをかわし、ゴールの右隅に突き刺しました。前半は0‐1、シュート数は2対6、オンターゲットは0対2。あらゆるスタッツが、昨季プレミアリーグ王者の劣勢を示しています。後半の頭から、リヴァプールがラッシュ。47分にマネが右に展開し、アーノルドがボックスに侵入したチャンスは、グラウンダーが味方に届きませんでした。
50分を過ぎると、敵陣でのインターセプトを連発したブルーズが主導権を奪取。54分にツィエクとのワンツーで抜け出したチルウェルのシュートは、アリソンが体でブロックし、リバウンドに反応したツィエクの一撃はゴール前に入っていたロバートソンが跳ね返しました。56分、右サイドのツィエクが入れた絶妙なアーリークロスは、走り込んだヴェルナーが1歩及ばず。残り30分のオンターゲットは0対5、チェルシーが追加点をゲットすれば勝負は決まるでしょう。クロップ監督は、62分という早いタイミングでサラーとカーティス・ジョーンズを下げ、ジョッタとチェンバレンを投入しました。
66分、ツィエクに代わってプリシッチが2列め。チェルシーは7人でブロックを構築し、レッズはミドルシュートすら打てない時間を過ごしています。76分、左サイドから上がったメイソン・マウントがカウンターを仕掛け、縦パスで裏に抜けたヴェルナーがアリソンと1対1になりますが、プレミアリーグ屈指の守護神が左足のシュートを冷静に足に当て、勝利への希望をつなぎました。80分、チアゴが下がってミルナー。トゥヘル監督の2枚めは、メイソン・マウントをコヴァチッチです。
85分、CKの二次攻撃からリヴァプールに決定機。ボックス左でカンテを抜いたフィルミーノのクロスのこぼれ球は、惜しくもカバクが打てず、アーノルドのクロスを叩いたワイナルドゥムのヘッドはメンディの正面です。90分、ヴェルナーが下がってカイ・ハヴェルツ。3分の追加タイムはあっという間に終わり、リヴァプールはクラブ史上初のホーム5連敗を喫しました。
中盤から縦へのパスコースを徹底的につぶし、サイドに逃がしたボールを囲い込んで奪ったチェルシーの守備が光った一戦。スペースを創る動きがなかったリヴァプールは、フロントスリーが前を向いて勝負する形に持ち込めませんでした。トゥヘル監督が3バックを導入し、プレミアリーグ8試合で5勝3分、失点はわずか2。0‐1という結果は妥当だったと思います。
エヴァートンにかわされ、7位に転落したクロップ監督のチームは、4位チェルシーと4ポイント差という厳しい状況に追い込まれました。ファン・ダイクのいない最終ラインが積み上げた失点35は、TOP10で最多です。次節は後半戦で1敗しかしていないフラム、その次は復調気配のウルヴス。不気味な相手が続きますが、ポイントを落としてもいい試合はひとつもありません。
GKアリソン、DFアーノルド、ファビーニョ、カバク、ロバートソン、MFワイナルドゥム、チアゴ・アルカンタラ、カーティス・ジョーンズ、FWサラー、フィルミーノ、マネ。キックオフから、ファビーニョとカバクの裏を狙うチェルシーに対して、リヴァプールは確実につなごうとしています。アウェイチームのGKはメンディ。3バックにアスピリクエタ、クリステンセン、リュディガーが並び、WBはリース・ジェームズとチルウェル。中盤センターはジョルジーニョとカンテ、メイソン・マウントとツィエクが2列めで、ワントップにヴェルナーという布陣です。
7分、カバクのロングフィードが前線に飛び出したロバートソンへ。サラーとパス交換を入れて中央に入ったSBのシュートは、右に切れていきます。10分に4人に囲まれながらキープしたカーティス・ジョーンズが前線に送ったボールは、読んでいたメンディが前に出てキャッチ。直後、チルウェルのロングフィードを足元に収めたヴェルナーのミドルは、ゴールの右上に浮いてしまいました。
16分、リース・ジェームズのクロスのクリアから競り合いとなり、アスピリクエタがゴール前に浮かしたボールがチアゴの頭上を越えてヴェルナーに届きました。1対1で放ったボレーはうまくコントロールできず、アリソンが正面でキャッチ。1分後、ボックス左に飛び出したツィエクのクロスをリース・ジェームズがニアに落とすと、アスピリクエタのシュートはクロスバーを越えていきます。この時間帯は、完全なるチェルシーペース。レンズの中盤が繰り出す縦へのフィードは、フロントスリーに届きません。
24分、ラインの裏を取ってアリソンをかわしたヴェルナーのゴールシーンは、VARがオフサイドとジャッジ。28分にワイナルドゥムのパスを受けたサラーが、ゴール前に飛び出したマネにダイレクトで通すスーパープレーを披露しますが、10番はキックミスでチャンスを逸してしまいました。マネが中央にいるため、ロバートソンが孤立しやすく、フィルミーノはつなぎ役以外の仕事ができていません。37分にカンテの奪取から始まった速攻は、アスピリクエタが左に浮かしたボールをツィエクが巧みにトラップ。右足でシュートを放ちますが、ボールは枠を越えていきました。
42分、速攻の起点はまたもカンテ。左に上がったロングフィードを追ったメイソン・マウントが中央に斬り込んでファビーニョをかわし、ゴールの右隅に突き刺しました。前半は0‐1、シュート数は2対6、オンターゲットは0対2。あらゆるスタッツが、昨季プレミアリーグ王者の劣勢を示しています。後半の頭から、リヴァプールがラッシュ。47分にマネが右に展開し、アーノルドがボックスに侵入したチャンスは、グラウンダーが味方に届きませんでした。
50分を過ぎると、敵陣でのインターセプトを連発したブルーズが主導権を奪取。54分にツィエクとのワンツーで抜け出したチルウェルのシュートは、アリソンが体でブロックし、リバウンドに反応したツィエクの一撃はゴール前に入っていたロバートソンが跳ね返しました。56分、右サイドのツィエクが入れた絶妙なアーリークロスは、走り込んだヴェルナーが1歩及ばず。残り30分のオンターゲットは0対5、チェルシーが追加点をゲットすれば勝負は決まるでしょう。クロップ監督は、62分という早いタイミングでサラーとカーティス・ジョーンズを下げ、ジョッタとチェンバレンを投入しました。
66分、ツィエクに代わってプリシッチが2列め。チェルシーは7人でブロックを構築し、レッズはミドルシュートすら打てない時間を過ごしています。76分、左サイドから上がったメイソン・マウントがカウンターを仕掛け、縦パスで裏に抜けたヴェルナーがアリソンと1対1になりますが、プレミアリーグ屈指の守護神が左足のシュートを冷静に足に当て、勝利への希望をつなぎました。80分、チアゴが下がってミルナー。トゥヘル監督の2枚めは、メイソン・マウントをコヴァチッチです。
85分、CKの二次攻撃からリヴァプールに決定機。ボックス左でカンテを抜いたフィルミーノのクロスのこぼれ球は、惜しくもカバクが打てず、アーノルドのクロスを叩いたワイナルドゥムのヘッドはメンディの正面です。90分、ヴェルナーが下がってカイ・ハヴェルツ。3分の追加タイムはあっという間に終わり、リヴァプールはクラブ史上初のホーム5連敗を喫しました。
中盤から縦へのパスコースを徹底的につぶし、サイドに逃がしたボールを囲い込んで奪ったチェルシーの守備が光った一戦。スペースを創る動きがなかったリヴァプールは、フロントスリーが前を向いて勝負する形に持ち込めませんでした。トゥヘル監督が3バックを導入し、プレミアリーグ8試合で5勝3分、失点はわずか2。0‐1という結果は妥当だったと思います。
エヴァートンにかわされ、7位に転落したクロップ監督のチームは、4位チェルシーと4ポイント差という厳しい状況に追い込まれました。ファン・ダイクのいない最終ラインが積み上げた失点35は、TOP10で最多です。次節は後半戦で1敗しかしていないフラム、その次は復調気配のウルヴス。不気味な相手が続きますが、ポイントを落としてもいい試合はひとつもありません。
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サイドの強度が高く、カンテが目立ってましたね。ジョルジーニョの裏方に徹している感も効いていました。得点力が落ちた背景には、ヴェルナーの不調に加えて、サイドに展開した2列目のスペースへの3列目の押上が不足しがちな点があると思います。運動量のあるカンテは背が低いですし、セカンドボールやカウンターへの守備意識の現れでしょうからなかなか難しいのでしょうが。個人的には早めのクロスからのジルー(エイブラハム)という展開に期待しています。チルウェルは少し連携がずれるタイミングがありましたが、このサイドに2人スタメンのターンオーバーができるのは今後に向けて大きなアドバンテージになりますね。オドイ、エイブラハムの奮起も期待したいです。
チェルシーの復調は素晴らしいです。不調とはいえ前年覇者のレッズをクリーンシートで破ったことでトウヘルの地位はかなり高まったんではないでしょうか。PSG解任で人生最悪のクリスマスという屈辱を味わった彼に一足早く春が訪れたようです。しかし、あのオーナーではそう楽観はできないか?