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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Newcastle×Arsenal】エルネニー初ゴール、オーバメヤン復活ゴール!快勝アーセナル、いよいよ決戦!

復帰して間もないオーバメヤンとウーデゴーアを頭から起用してコンディションを上げ、中盤と最終ラインは次の木曜日に先発させない選手が中心ということでしょう。プレミアリーグ34節、ニューカッスルVSアーセナル。セント・ジェームズ・パークのキックオフをピッチで迎える11人は、ヨーロッパリーグ準決勝のセカンドレグを見据えたチョイスです。

GKマシュー・ライアン、DFベジェリン、ダヴィド・ルイス、ガブリエウ・マガリャンイス、ジャカ。2センターはダニ・セバージョスとエルネニー、2列めはウィリアン、ウーデゴーア、マルティネッリ、最前線にオーバメヤン。始まってすぐにポゼッションを取ったアーセナルは、6分にあっさり先制しました。ダヴィド・ルイスの縦パスで抜け出したベジェリンがニアに折り返すと、空振りしたオーバメヤンの足に当たったボールがエルネニーの前に転がります。右足の一撃は、ドゥブラフカの手前でバウンドする難しい弾道となり、グローブを弾いてネットを揺らしました。

セントラルMFのプレミアリーグ初ゴールの後も、ガナーズが主導権を握っています。10分には、左から波状攻撃。無理に打たなかったダニ・セバージョスがボックス手前に転がすと、中央に絞っていたベジェリンのシュートは右に逸れていきました。マルティネッリが左サイドを突破し、ゴールラインまで抉った13分のチャンスは、グラウンダーをニアで叩いたオーバメヤンのボレーがポストの外。18分、サイドチェンジを受けたマット・リッチーがバイタルエリアのサン=マクシマンにパスを通すと、ダニ・セバージョスをかわして放ったシュートはジャカの足に当たり、マシュー・ライアンが上に弾き出しました。

前線から執拗にプレスをかけるアーセナルに対して、ニューカッスルは敵陣に入るまでに時間がかかっています。28分、ウィリアンの縦パスで上がったベジェリンがクロスを跳ね返され、リバウンドを12番に戻すと、中央でパスを受けたウーデゴーアが左のジャカに展開しました。強烈な左足ミドルは、ドゥブラフカがビッグセーブ。CKに合わせたエルネニーのヘッドはゴールの右脇にいたアルミロンが頭でクリアし、突然の1試合2発という春の椿事はありませんでした。

36分、左からのCKに先着したダヴィド・ルイスのヘッドは、ゴール前をカバーしていたクラークがつま先でクリア。43分に正面から蹴ったウーデゴーアのFKは、高さが足りず壁に遮られました。前半は0‐1、シュート数は3対13、オンターゲットは1対4。左サイドを何度も突破したマルティネッリのクロスが味方に届けば、ガナーズは勝負を決められそうです。後半も順調に立ち上がったガナーズに、アクシデントが発生したのは50分。ロングフィードを出したダヴィド・ルイスがハムストリングを痛めてピッチに座り込み、チャンバースが急遽最終ラインに入りました。

中盤を支配しているアーセナルは、効果的な縦パスを入れられず、プレスから敵陣で奪うシーンもありません。59分にサン・マクシマンのドリブルから2対2のピンチとなりますが、ボックス左に出ようとしたカラム・ウィルソンへの縦パスをガブリエウがカット。狙っていたアタックがようやく結果につながったのは、66分でした。ウーデゴーアが左のマルティネッリを走らせると、完璧なクロスに走り込んだオーバメヤンがジャンピングボレー!今季プレミアリーグ10発めは、チームのテンションを高める美しいゴールでした。

71分、オーバメヤンのパスを受けたウーデゴーアがベジェリンを縦に走らせるボールを出すと、右足のシュートはクラークがブロック。78分にオーバメヤンが下がり、ニコラ・ペペが左サイドに入ります。80分のシェルヴィのミドルは、チャンバースが体に当てました。85分、ウーデゴーアに代わってトーマス・パーティー。89分にマルティネッリを後ろから削ったシェアは、フェデリコ・フェルナンデスと代わってから18分で1発レッドです。パスをまわして時間を遣ったアーセナルが、2点のリードをキープしたままタイムアップとなりました。

低調だったビジャレアル戦の鬱憤を晴らすような0‐2完勝。左サイドを制圧したマルティネッリ、同じサイドでプレスを仕切ったダニ・セバージョス、中央でボールを散らしたエルネニー、右からラインの裏を突いたベジェリンのパフォーマンスが目を引いたゲームでした。多くの時間をボックスの外で過ごし、最終ラインのビルドアップをサポートしたマシュー・ライアンも、地味ながら重要な役割を果たしてくれたのではないでしょうか。ここぞというチャンスを活かしたエースは、木曜日のELでも結果を出してくれるのではないかと期待が高まります。

残り4試合を全勝しても、6位リヴァプールと7位トッテナムが3勝2敗ならEL出場権には届きません。何としてもビジャレアルに勝ち切り、マンチェスター・ユナイテッドと戦うことになりそうなファイナルを制してCL出場権を獲得したいところです。負傷や病気による欠場が多く、苦しいシーズンを過ごしたオーバメヤン、トーマス・パーティー、マルティネッリ、ティアニーは、最後にトロフィーを手にすることができるでしょうか。ミッドウィークのノースロンドンが、今から楽しみです。


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