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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Brentford×Arsenal】最終ラインが不安定だったアーセナル、厳しい敗戦スタート!

プレミアリーグ2020-21シーズンがいよいよ開幕します。フライデーナイト開催の最初のゲームは、ブレントフォードVSアーセナル。プレミアリーグ創設以来、初めて参加するチームは、ノースロンドンの名門相手にアップセットを決めることができるでしょうか。敵地に乗り込んだアーセナルは、主力を欠いた若いメンバーで戦います。GKレノ、DFチャンバース、ベン・ホワイト、パブロ・マリ、ティアニー。中盤センターにジャカとアルベール・サンビ・ロコンガ、2列めにニコラ・ペペ、スミス・ロウ、マルティネッリ、最前線にいるのはバログンです。

キックオフから攻めているのはアーセナル。左右にボールを振ってクロスを入れようとしますが、ホームチームの最終ラインはコースを空けてくれません。ティアニーのミドルはGKラヤがキャッチ。5分を過ぎ、ペースに慣れたブレントフォードは、前からプレスをかけてガナーズのミスを誘っています。11分にホームチームが仕掛けた左からの速攻は、高く浮いたクロスに競り勝ったオニェカのヘッドがバーの上。1分後にスルーパスで抜けたエンベウモは、ボックス右からのシュートをニアポストの外に当てました。

ニコラ・ペペ、チャンバース、スミス・ロウが絡んだ14分の崩しは、ボックス右で受けたバログンのヒールのリターンがスミス・ロウに通らずCK。きわどいクロスを2本入れたティアニーは、フリーになったらピンポイントでバログンに合わせてくるでしょう。22分、先制したのは押されていたブレントフォード。GKラヤのロングフィードからシンプルにつないだ最初のアタックはクリアされますが、拾ったピノックがボックス左コーナーにいたカノスにつなぐと、チャンバースをかわして放った一撃がニアポスト際に飛び込みました。

勢いに乗ったプレミアリーグ昇格クラブは、30分にも決定機をつかみます。縦パスに反応したエンベウモが右からゴールに向かうと、対峙したベン・ホワイトとパブロ・マリがかわされてしまい、フリーで放ったシュートが左のポストへ。レフティゆえ、右足でのコントロールがうまくいかなかったようで、ボールは外に切れていきました。ティアニーのグラウンダーをキープしたバログンは、最初のタッチをミス。33分に中央からドリブルで斬り込んだマルティネッリがニコラ・ペペに預けると、左足のミドルはラヤが余裕をもって見送りました。

前半終了間際、スミス・ロウがボックス右に流れたマルティネッリを使ったチャンスは、落としをもらったニコラ・ペペがフィニッシュをDFにぶつけてしまいました。前半は1-0。リードしたブレントフォードは、後半もガナーズのぎこちないビルドアップにプレッシャーをかけています。48分にサンビ・ロコンガ、ジャカ、ティアニーと左につながったアタックは、角度のないところから打ったSBのシュートをラヤがキャッチ。51分に軽快なターンから中央を切り裂いたスミス・ロウは、右足のフィニッシュをラヤにセーブされました。

58分、シュートシーンで冷静さを欠いたバログンに代わって。ブカヨ・サカ。60分のサンビ・ロコンガの左足ミドルはGKの正面です。65分のCKは、ニアで合わせたマルティネッリのヘッドがゴール前を横切り、直後のブレントフォードの反撃はカノスのシュートをレノが冷静にセーブしました。69分にニコラ・ペペがチャンバースを走らせ、クロスがファーに入ると、走り込んだジャカのボレーは惜しくもクロスバーの上。70分にマルティネッリが下がり、ネルソンが前線に入りました。

73分、ニアポストの前に入ったロングスローをパブロ・マリがクリアできず、ノアゴーアが頭で押し込んで2-0。77分にボックス左手前から蹴ったニコラ・ペペのFKは枠にいきませんでした。81分、チャンバースが下がってヌーノ・タヴァレス。86分のジャカのミドルは右に外れました。1分後、スミス・ロウの素晴らしいスルーパスでティアニーがフリーになり、ニアに走り込んだニコラ・ペペが決定的なボレーを放ちますが、ラヤがビッグセーブで2点のリードをキープしました。

ガナーズ、完敗!パス成功率98%、ドリブル成功3回、キーパス2本を記録したスミス・ロウの奮闘は、ゴールにつながりませんでした。ティアニーの11本のクロスを中央の選手が活かせず。ニコラ・ペペは悪くなかったのですが、フィニッシュの精度を欠きました。最終ラインのビルドアップは不安定で、セットピースの対応にも難があり、何でもないロングスローから失点を喫してしまいました。ベン・ホワイトは、5000万ポンドの価値があると証明するまでに、もうしばらく時間がかかりそうです。

最大の収穫は、アルベール・サンビ・ロコンガが攻撃を活性化させてくれるとわかったことでしょう。意外性のある前線へのフィードは、味方の理解が深まれば、シュートにつながる率が高まるのではないでしょうか。プレミアリーグに昇格したばかりのチームに開幕戦で敗れたのは、1976-77シーズンのブリストル・シティ戦以来で、45年ぶり。次節はチェルシー、3節はマンチェスター・シティと厳しい相手が続きますが、何とか勝ち点を拾って上位の背中が見えるポジションをキープしていただければと思います。


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“【Brentford×Arsenal】最終ラインが不安定だったアーセナル、厳しい敗戦スタート!” への1件のコメント

  1. トマシュ より:

    ジャカをキャプテンに、だと????
    それがオーバとラカの”病欠”と無関係なのか???
    きっと素晴らしい選手のジャカがいなかったら2-0じゃなく7-0だったんだろうね、開幕戦

    サリバを一度たりとも試すことなく・・・
    いい選手だから50mなのか、50mだからいい選手なのか
    さっかーふぁんのインテリジェンスに照らせば後者だろう

    対戦した時に居たんだろうが、ベンホワイトなんか名前も知らなかったよ
    (全試合見ててあの自慰解説のサッカー通)カス谷じゃあるまいし

    エミマルを出した後たった1年でラムなんとかに30m(以下略)

    試合2日前、ロンドン生まれ育ちのウチの従業員(die-hard gooner) に「two-nil, Brentford」と伝えたら、その結果になっても驚かない、と言ってた
    珍しく予想が当たったが自分も驚きはなかった
    はっときゃよかった

    いくら使おうが関係ない、という価値観には全く同意しない
    タダで出て行かれたPogを大金で買い戻す、あるいは中位のエヴァに売ったLukakuを年食った後に大金で買い戻す、が「ソレニシテモ、おしーことしましたね、ぐなぶりぃ」よりもましだとも全く思わない
    ただ下品に散財してこのざま
    本当に魅力のないクラブに成り下がったもんだ

    ここ数年でいくらドブに捨てたんだ
    クロエンケも気の毒だ
    これだけ浪費させて、ヤシンガー

    ヴェンゲルやめろやめろサギ、金つかえつかえサギ
    次は何かしら
    あ、すぽてぃなんとかに売れ売れサギか、going on

    今日でお邪魔するのは最後にさせて頂きます

    NFLおたくのアメリカ人従業員Aと我がタイタンズについて、Big League おたくのアメリカ人従業員Bと俺のShowTimeについて、語り合う方がよっぽど楽しいしんですよね

    どーもありがとうございました
    良質なブログをこれまで散々汚してしまったこともお詫びいたします

    冗談抜きで Man.Utd は優勝する可能性十分あるでしょう
    ってゆーか(前にもいったけど)あの選手の質でなんで今まで???

    COYMU!

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