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【Saints×MAN.UTD】決め切れなかったマン・ユナイテッド、得意のセインツに痛恨のドロー!

ジェイドン・サンチョもラファエル・ヴァランもベンチスタート。最前線にはマルシアル、2列めにポグバ、ブルーノ・フェルナンデス、グリーンウッド、センターにマティッチとフレッジが入って、デ・ヘアの前にワン=ビサカ、バイリー、リンデロフ、ルーク・ショーの4枚が並ぶ布陣です。

プレミアリーグ2節、サウサンプトンVSマンチェスター・ユナイテッド。開幕節のリーズ戦を5-1で圧勝したチームは、開始1分にウォード=プラウズのきわどいFKに肝を冷やします。デ・ヘアが右に飛んで外に弾き出し、CK。3分にはマグワイアがバックパスをアームストロングに奪われ、右からのクロスをかろうじてカットしました。スローに落として自分たちのペースをつかもうとするアウェイチームは、セインツの厳しいチェックに手を焼いています。

7分にブルーノ・フェルナンデスが右からFKを蹴ると、ゴール前に飛び込んだマグワイアが左足でタッチしたボールが高く浮いてバーにヒット。フォローしたマルシアルが頭で押し込もうとしますが、枠に入って守っていたセインツ守備陣が何とか掻き出します。ゴールラインテクノロジーは反応せず。11分に左サイドのFKをファーに浮かしたのは、ルークショー。待っていたポグバが冷静にトラップして右足を振り抜くと、コース上にいたサリスがブロックしました。

昨季プレミアリーグではアウェイ無敗のチームは、サイドを崩せず攻めあぐんでいます。28分のアームストロングのミドルは、惜しくもクロスバーの上。30分に自陣左サイドでブルーノがスティーヴンスに奪われ、中に入ったボールがジェネポ、アームストロングとつながると、切り返しでマグワイアをかわしたチェ・アダムズのシュートがフレッジに当たってゴール右隅に飛び込みました。

44分のブルーノ・フェルナンデスのFKは壁にヒット。直後のCKに走り込んだマティッチのヘッドは、GKマッカーシーが左に反応してキャッチしました。前半は1-0。シュート数は4対8、ポゼッションは35%対65%と昨季プレミアリーグ2位が優勢に見えますが、オンターゲットは2対2のイーブンです。ハーゼンヒュットル監督は、ハーフタイムにウォルコットを下げ、ベドナレクを入れて3-5-2にスイッチしています。

後半開始直後の48分、ブルーノがボックス右に浮かしたボールをワン=ビサカがダイレクトで折り返し、ポグバがボレーを放つもサリスがブロック。52分に中央でパスを受けたチェ・アダムズが右に流し、外からスプリントした18歳のリヴラメントが右足で叩きますが、ボールはデ・ヘアの頭上を越えていきます。55分にボックス左から仕掛けたのはポグバ。ブルーノをポストに使ってリターンをもらい、中にいたグリーンウッドに転がすと、左足の一撃がマッカーシーの脇を抜けてネットを揺らしました。

59分、マルシアルに代わってジェイドン・サンチョ。直後にグリーンウッドからパスをもらったポグバが、3人をかわして左足を振り抜きますが、ボールは右ポストぎりぎりを抜けていきました。64分、ポグバがルーク・ショーを走らせ、アーリークロスがボックス右のジェイドン・サンチョに届くと、落としを受けたフレッジが浮き球のラストパス。グリーンウッドのヘッドはクロスバーを越えますが、ゴールの可能性が感じられる鋭いアタックでした。

さらに65分、ポグバのクロスをプッシュしたブルーノのヘッドはマッカーシーが必死にセーブ。こぼれ球に突っ込んだポグバは、右足を出せませんでした。73分、マグワイアが自陣の深い位置でウォード=プラウズに奪われ、チェ・アダムズにラストパスをもらったアームストロングはフリー。決定的な左足シュートは、デ・ヘアが左にダイブするビッグセーブで外に弾き出しました。

76分、フレッジが下がってマクトミネイ。昨季プレミアリーグNo.1のFK4発を決めているウォード=プラウズは、78分のチャンスでデ・ヘアの正面に蹴ってしまいました。スールシャール監督の最後のカードは、86分にマティッチをリンガード。攻めきれなかったマンチェスター・ユナイテッドは、プレミアリーグで27試合連続アウェイ無敗となり、ザ・インヴィンシブルズに並ぶタイ記録を達成しましたが、指揮官も選手もサポーターも喜べる結果ではありません。

サイドからクロスを入れられる状況になったとき、ゴール前に飛び出す選手がいないため、複数の選択肢を創れなかったのがドローに終わった理由のひとつではないでしょうか。ジェイドン・サンチョはゴールに向かうプレイがなく、グリーンウッドもゴールシーン以外は打てずにパスを選ぶ姿が目立ちました。

カバーニがいてくれれば…。昨季は2-3、9-0でダブルを決めているセインツに、これほど苦しむとは思いませんでした。こういう試合で勝ち点3をゲットできなければ、プレミアリーグ制覇は望むべくもありません。次節はアウェイでウルヴス。開幕からの2試合で5アシストの好調ポグバ、2戦2発のグリーンウッド、すべてのチャンスに絡んでいたブルーノ・フェルナンデスに、リーズ戦のようなゴールラッシュを期待したいと思います。


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“【Saints×MAN.UTD】決め切れなかったマン・ユナイテッド、得意のセインツに痛恨のドロー!” への2件のフィードバック

  1. AT より:

    非常に歯痒い試合でした。マティッチとマルシャルのポジションを補強しないとこのままズルズルここ数年通り4位争いになりそうで怖いです。守備力と守備範囲の広いアンカーかネベスがいいと思うんですが。昨日こそアマドかジェームスがいて欲しかった。前方へのプレスはこの2人の瞬発力なしでは基本的にハマってない。

  2. ルーニー より:

    上の方に同意します。
    中盤が間延びし過ぎているのもありますが、マルシャルは全然ボールに絡めてないんですよ。守備も下手です、両方カバーニは出来てるのに。
    それにオーレの戦術ではグリーンウッドもCFとして使いきれないのでオーレのままPLorCLのタイトルを取るならCFの補強は必須ですし、マティッチだとボールを持つ位置が低すぎてビルドアップに全く貢献出来てません。
    そしてジェームズのプレスはチーム1なので前から取りに行くには必須です、シュートは下手ですが。

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