2021.09.20 プレミアリーグ観戦記2021-22プレミアリーグ観戦記
【West Ham×MAN.UTD】89分、リンガード劇的ゴール!95分にデ・ヘアがPKストップ!
チャンピオンズリーグに出場したマンチェスター・ユナイテッドは、ヤングボーイズにまさかの敗戦。ヨーロッパリーグでディナモ・ザグレブと戦ったウェストハムは、敵地で0-2快勝。欧州戦線で好対照のスタートを切った2チームが、ロンドンスタジアムでプレミアリーグ無敗対決に臨みます。
スールシャール監督の11人は、現在のベストメンバー。GKデ・ヘア、DFワン=ビサカ、ヴァラン、マグワイア、ルーク・ショー。中盤センターは、マクトミネイ&フレッジ、2列めはグリーンウッド、ブルーノ・フェルナンデス、ポグバ。最前線はプレミアリーグ復帰戦2発のクリスティアーノ・ロナウドです。
4分のCKは、マクトミネイのヘッドが右にアウト。フォルナルスとルーク・ショーのマッチアップが序盤の攻防のポイントとなっています。押しているのはアウェイのマンチェスター・ユナイテッドでしたが、16分に左サイドに出たマグワイアがボーウェンとベンラーマに囲まれて奪われます。さらったベンラーマがゴールライン際を進み、ニアでフリーのボーウェンにラストパスを通すと、左足の強烈なシュートはワン=ビサカが体を投げ出してブロックしました。
21分にサイドチェンジを受けたツォウファルが、すかさずアーリークロス。ヴァランのクリアを競ったボーウェンがマクトミネイをかわして右足を振り抜くと、デ・ヘアが足でセーブしました。24分、ポグバのパスを左で受けたロナウドのシュートは、ファビアンスキの正面。27分の左からのCKをマクトミネイが後ろに流すと、ブルーノ・フェルナンデスの左足ボレーが右隅を襲いますが、ファビアンスキの指先に触れたボールがポストを叩きました。
ハマーズが先制したのは30分。右サイドのパス交換から、ボックスの右コーナーで打とうとしたボーウェンは、中央で空いていたベンラーマのほうがベターと見てパスを通しました。前にスペースがあった22番が右隅を狙うと、ブロックしようとしたヴァランに当たったボールがデ・ヘアの逆を突いて左隅へ。プレミアリーグ屈指のショットストッパーは、ネットに向かうボールを見送るしかありませんでした。
1-0となった32分、マクトミネイのスルーパスで左から抜けたのはCR7。ツォウファルをかわした際の切り返しが大きくなってズマにタックルされると、フォローしたブルーノがルーク・ショーに落とし、サイドチェンジがワン=ビサカに通ります。ボックス右を突破して打った右足の一撃は、ファビアンスキがセーブ。チャンスを逸したアウェイチームは、次のアタックであっさり同点に追いつきました。
CR7の駆け引きのセンスが光ったゴールシーン。明らかなオフサイドポジションにいたストライカーは、左サイドでブルーノがキープしてラインが下がった瞬間、ぎりぎりのタイミングでクロスの落下点に飛び出しました。右足アウトのボレーはファビアンスキに弾かれるも、こぼれ球を難なくプッシュ。42分に右からグリーンウッドがドリブルで仕掛けたシーンも、一瞬の加速でオグボンナをかわした7番が右足を振り抜きますが、今度はファビアンスキが右に飛んでセーブしました。
43分、クレスウェルのアーリークロスを予想したヴラシッチがニアに入って放ったボレーは枠の上。1-1で始まった後半のキックオフ直後に、マンチェスター・ユナイテッドが決定機をつかみました。敵陣でミスパスを拾ったブルーノが縦のラストパスをCR7に通すと、1対1になったファビアンスキがフィニッシュを足に当てるビッグセーブ。48分のボーウェンのロングシュートは、デ・ヘアが余裕をもってキャッチしました。
52分に左から上がったポグバは、ブルーノとのパス交換で中央に入り、ダイレクトショットを放つもミスタッチでクロスバー越え。両者ともにシュートを狙う意識が強く、わずかでもコースが空けばきわどいボールが飛んできます。72分、ベンラーマの強烈なミドルはマグワイアがブロック。スールシャール監督はここでポグバとグリーンウッドを下げ、リンガードとジェイドン・サンチョを投入しました。
76分、ツォウファルを抜こうとして転倒したCR7に鳴ったのは、PKのホイッスルではなくブーイング。81分、CKのクリアに反応したフォルナルスのミドルは左に外れました。88分にスールシャール監督はフレッジをマティッチ、モイーズ監督はベンラーマをランシーニ。89分のゴールは、マティッチが左に出した鋭いパスが決め手でした。カットインしたリンガードがズマをかわしてコントロールショットを放つと、ボールは右隅に吸い込まれました。
92分、ヤルモレンコのクロスをルーク・ショーが左手ではたいてしまい、オンフィールドレビューの後にPKのジャッジが下されます。ボーウェンと代わってスポットに走ったノーブルは、もちろんキッカー。同点を期待したサポーターたちは、右に蹴ったボールをデ・ヘアが右手に当てたを見て、スタンドに悲鳴を響かせました。1-2で勝ったマンチェスター・ユナイテッドは、プレミアリーグレコードのアウェイ無敗記録を29に更新しました。
マティッチがアシスト、リンガード決勝ゴールはスールシャール采配が大当たり。ホームチームのサポーターにとっては、昨季プレミアリーグで6位フィニッシュの立役者にゴールを決められ、ハマーズで21年を過ごしたキャプテンがPKを外すという悪夢のような展開となりました。タイムアップの後、指揮官は殊勲の守護神に駆け寄り、選手たちに続いて熱くハグをかわしました。
最初の感想は「ハマーズは強かった」。今日は静かに、勝利で終われた喜びをかみしめたいと思います。ヤングボーイズ戦で敗因となったリンガードが決めるという最高のエンディング。3日後に行われるカラバオカップのハマーズとの再戦は、いいムードで戦えるのではないでしょうか。この試合で、ファン・デ・ベーク、ジェイドン・サンチョ、バイリー、マルシアルらが調子を上げてくれればなおよしです。スールシャール監督、水曜日はベストメンバーで戦わないですよね…!?(ダヴィド・デ・ヘア 写真著作者/Кирилл Венедиктов)
スールシャール監督の11人は、現在のベストメンバー。GKデ・ヘア、DFワン=ビサカ、ヴァラン、マグワイア、ルーク・ショー。中盤センターは、マクトミネイ&フレッジ、2列めはグリーンウッド、ブルーノ・フェルナンデス、ポグバ。最前線はプレミアリーグ復帰戦2発のクリスティアーノ・ロナウドです。
4分のCKは、マクトミネイのヘッドが右にアウト。フォルナルスとルーク・ショーのマッチアップが序盤の攻防のポイントとなっています。押しているのはアウェイのマンチェスター・ユナイテッドでしたが、16分に左サイドに出たマグワイアがボーウェンとベンラーマに囲まれて奪われます。さらったベンラーマがゴールライン際を進み、ニアでフリーのボーウェンにラストパスを通すと、左足の強烈なシュートはワン=ビサカが体を投げ出してブロックしました。
21分にサイドチェンジを受けたツォウファルが、すかさずアーリークロス。ヴァランのクリアを競ったボーウェンがマクトミネイをかわして右足を振り抜くと、デ・ヘアが足でセーブしました。24分、ポグバのパスを左で受けたロナウドのシュートは、ファビアンスキの正面。27分の左からのCKをマクトミネイが後ろに流すと、ブルーノ・フェルナンデスの左足ボレーが右隅を襲いますが、ファビアンスキの指先に触れたボールがポストを叩きました。
ハマーズが先制したのは30分。右サイドのパス交換から、ボックスの右コーナーで打とうとしたボーウェンは、中央で空いていたベンラーマのほうがベターと見てパスを通しました。前にスペースがあった22番が右隅を狙うと、ブロックしようとしたヴァランに当たったボールがデ・ヘアの逆を突いて左隅へ。プレミアリーグ屈指のショットストッパーは、ネットに向かうボールを見送るしかありませんでした。
1-0となった32分、マクトミネイのスルーパスで左から抜けたのはCR7。ツォウファルをかわした際の切り返しが大きくなってズマにタックルされると、フォローしたブルーノがルーク・ショーに落とし、サイドチェンジがワン=ビサカに通ります。ボックス右を突破して打った右足の一撃は、ファビアンスキがセーブ。チャンスを逸したアウェイチームは、次のアタックであっさり同点に追いつきました。
CR7の駆け引きのセンスが光ったゴールシーン。明らかなオフサイドポジションにいたストライカーは、左サイドでブルーノがキープしてラインが下がった瞬間、ぎりぎりのタイミングでクロスの落下点に飛び出しました。右足アウトのボレーはファビアンスキに弾かれるも、こぼれ球を難なくプッシュ。42分に右からグリーンウッドがドリブルで仕掛けたシーンも、一瞬の加速でオグボンナをかわした7番が右足を振り抜きますが、今度はファビアンスキが右に飛んでセーブしました。
43分、クレスウェルのアーリークロスを予想したヴラシッチがニアに入って放ったボレーは枠の上。1-1で始まった後半のキックオフ直後に、マンチェスター・ユナイテッドが決定機をつかみました。敵陣でミスパスを拾ったブルーノが縦のラストパスをCR7に通すと、1対1になったファビアンスキがフィニッシュを足に当てるビッグセーブ。48分のボーウェンのロングシュートは、デ・ヘアが余裕をもってキャッチしました。
52分に左から上がったポグバは、ブルーノとのパス交換で中央に入り、ダイレクトショットを放つもミスタッチでクロスバー越え。両者ともにシュートを狙う意識が強く、わずかでもコースが空けばきわどいボールが飛んできます。72分、ベンラーマの強烈なミドルはマグワイアがブロック。スールシャール監督はここでポグバとグリーンウッドを下げ、リンガードとジェイドン・サンチョを投入しました。
76分、ツォウファルを抜こうとして転倒したCR7に鳴ったのは、PKのホイッスルではなくブーイング。81分、CKのクリアに反応したフォルナルスのミドルは左に外れました。88分にスールシャール監督はフレッジをマティッチ、モイーズ監督はベンラーマをランシーニ。89分のゴールは、マティッチが左に出した鋭いパスが決め手でした。カットインしたリンガードがズマをかわしてコントロールショットを放つと、ボールは右隅に吸い込まれました。
92分、ヤルモレンコのクロスをルーク・ショーが左手ではたいてしまい、オンフィールドレビューの後にPKのジャッジが下されます。ボーウェンと代わってスポットに走ったノーブルは、もちろんキッカー。同点を期待したサポーターたちは、右に蹴ったボールをデ・ヘアが右手に当てたを見て、スタンドに悲鳴を響かせました。1-2で勝ったマンチェスター・ユナイテッドは、プレミアリーグレコードのアウェイ無敗記録を29に更新しました。
マティッチがアシスト、リンガード決勝ゴールはスールシャール采配が大当たり。ホームチームのサポーターにとっては、昨季プレミアリーグで6位フィニッシュの立役者にゴールを決められ、ハマーズで21年を過ごしたキャプテンがPKを外すという悪夢のような展開となりました。タイムアップの後、指揮官は殊勲の守護神に駆け寄り、選手たちに続いて熱くハグをかわしました。
最初の感想は「ハマーズは強かった」。今日は静かに、勝利で終われた喜びをかみしめたいと思います。ヤングボーイズ戦で敗因となったリンガードが決めるという最高のエンディング。3日後に行われるカラバオカップのハマーズとの再戦は、いいムードで戦えるのではないでしょうか。この試合で、ファン・デ・ベーク、ジェイドン・サンチョ、バイリー、マルシアルらが調子を上げてくれればなおよしです。スールシャール監督、水曜日はベストメンバーで戦わないですよね…!?(ダヴィド・デ・ヘア 写真著作者/Кирилл Венедиктов)
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