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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Watford×Liverpool】フィルミーノ、ハットトリック!最前線が絶好調のレッズが5発圧勝!

前日の「スカイスポーツ」が、「ラニエリは就任直後の8試合は1回しか負けていない」「リヴァプールは、過去6試合のランチタイムキックオフで2勝」というデータを掲げ、1-0でワトフォードが勝つと予想。これに対して私は、チェルシー戦を除く全試合で複数ゴールのレッズがゴールレスで負けるとは思えず、0-2勝利としました。ところが…!

最強のフロントスリーを擁するプレミアリーグの優勝候補は、想像のはるか上をいく0-5でワトフォードを一蹴しました。開始早々にサラーが右のポストにぶち当てたシーンは、オフサイドの旗が上がりましたが、絶好調のレフティは8分に先制ゴールをお膳立てします。

GKフォスターのキックをマティプが競ると、巧みに体を入れてダニー・ローズと入れ替わった11番が、左足アウトにかけた超絶ロングスルーパスをボックスの入り口に通しました。マネがダイレクトで流し込み、あっという間の0-1。「スカイスポーツ」の予想は、10分も経たないうちに崩壊しました。

アリソン、ファビーニョ、チアゴ、カーティス・ジョーンズを欠いたチームは、ヘンダーソンとミルナーのベテランコンビが中盤をコントロール。12分にマティプが縦に入れたボールを、中央に飛び出したロバートソンがサラーに落とすと、左足の決定的な一撃はフォスターのビッグセーブに阻まれました。今季プレミアリーグで2度めの先発だったフィルミーノは、コンディションもコンビネーションも問題ありません。

19分、アーノルドが縦に蹴った鋭いスルーパスでGKと1対1となったサラーは、2つめのタッチが大きく、スライディングでクリアされてしまいました。26分にイスマイラ・サールのスルーパスでクチョ・エルナンデスがケレハーと向き合うも、必死で追ったアーノルドがカット。ボールが出た瞬間、29番のポジションは明らかにオフサイドでした。

37分、マジーナのミスキックをハーフライン付近でカットしたミルナーが、フィルミーノとワンツーをかわしてショートカウンターが発動。マネに預けたベテランは外をまわってスプリントし、フリーで入れた左足の高速クロスがフィルミーノの足にピタリと合いました。無人のゴールにボレーが突き刺さった瞬間、0-2などというスコア予想は外れると確信しました。

42分には、ナビ・ケイタのミドルがクロスバーにヒット。ホームチームを圧倒するレッズが3点めを決めたのは、後半が始まって間もない52分でした。ロバートソンのアーリークロスに反応したキャスカートがスライディングでカットすると、逆を取られたフォスターは、ゴールに向かうボールを弾くのが精一杯でした。フィルミーノが左足で押し込んで勝負あり。2分後、チャンスを逃し続けてきたエースがついにゴールを陥れます。

ナビ・ケイタが奪い返したボールをフィルミーノがサラーに渡すと、ボックス右でクチョ・フェルナンデス、キャスカート、クツカを抜き去った11番は、追いすがるキャスカートを切り返しでかわして左のサイドネットに収めました。今季プレミアリーグ8戦7発、公式戦8戦連続ゴール、通算104発はドログバと並んでアフリカ出身選手の最多ゴール。「今の彼を止められるチームは、ない」といい切りたくなる鮮やかなゴールシーンでした。

ヴィカレージ・ロードに勝負を争う空気はありません。「4点差となったのに、南野は使ってもらえなかった」と伝えた日本のメディアはアンフェアでしょう。3日後にCLを控えたチームが、運動量が多い後方の選手をリフレッシュさせるのは当然です。64分にアーノルドとロバートソンが下がり、チェンバレンとツィミカス。83分にはミルナーがお役御免となり、ネコ・ウィリアムズが右サイドに入りました。

最後のゴールは91分。チェンバレンのパスを受けたネコ・ウィリアムズがダニー・ローズをかわして速いクロスを入れると、ファーに流れたフィルミーノが右足で合わせ、ハットトリックを達成しました。サラーとマネが決定機を逃しても、5点という大差がついたワンサイドゲーム。元祖フロントスリーの大爆発に加えて、積極的にシュートレンジに入っていたナビ・ケイタ、プレーメイカーとして機能したチェンバレンも印象的でした。

CLでアトレティコ・マドリードと激突した後、マンチェスター・ユナイテッドと厳しいアウェイゲームが続きますが、今のレッズならあっさりクリアするのではないでしょうか。0-2予想、失礼いたしました。最高の結果にテンションが上がっているレッズサポーターのみなさんは、笑ってスルーしてくれるものと期待しております。来週末は、ファビーニョとカーティス・ジョーンズが戻ってくるのでしょうね…どうぞ、お手柔らかに。


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