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【Watford×MAN.UTD】狙いなき采配、不可思議な交代策。惨敗のスールシャールはついに…!?

長かったインターナショナルブレイクが、ようやく終わりました。プレミアリーグ12節、ワトフォードVSマンチェスター・ユナイテッド。5勝2分4敗で6位と微妙なポジションにいるレッド・デヴィルズは、得意のアウェイで17位に負けるわけにはいきません。

スールシャール監督の布陣は4-2-3-1です。GKデ・ヘア、DFワン=ビサカ、リンデロフ、マグワイア、ルーク・ショー。中盤センターはマクトミネイ&マティッチ、2列めはジェイドン・サンチョ、ブルーノ・フェルナンデス、ラシュフォード、最前線にクリスティアーノ・ロナウドという顔ぶれです。

6分、スローインを受けたブルーノ・フェルナンデスのミスキックが自陣のボックスに高く浮くと、ジョシュア・キングと競ったマクトミネイが体を預けて倒してしまい、PK。イスマイラ・サールのキックをデ・ヘアが止め、キコが押し込んだ1本めが蹴り直しとなると、コースが甘かった2本めも、プレミアリーグ屈指のショットストッパーが右手でセーブしました。

何とか失点を免れたマン・ユナイテッドですが、中盤でパスミスが多く、ワトフォードの速攻を喰らい続けています。20分を過ぎても、CR7が左から打った1本のみ。23分のCKをファーで受けたジョシュア・キングのシュートは決定的でしたが、マグワイアがかろうじて足に当てて難を逃れました。

28分、クロスのクリアをキープしたイスマイラ・サールが縦に持って速いグラインダーを中に入れると、ジョシュア・キングのボレーにデ・ヘアが触れず1-0。31分にブルーノのアーリークロスが右にいたラシュフォードの足元に届くと、右足のボレーはGKフォスターのビッグセーブに阻まれました。37分に左から斜めのパスが入り、ジョシュア・キングがリンデロフの裏を取ったシーンは、間合いを詰めたマグワイアが必死のスライディングでCKに逃げました。

39分、左サイドでパスをもらったデニスのクロスが、フリーのジョシュア・キングへ。強烈なヘッドは、デ・ヘアが前に弾き出しました。44分、キコ・フェメニアが右サイドで粘り、こぼれ球を拾ったクレヴァリーがニアのイスマイラ・サールにグラウンダーを通すと、左隅を狙った一撃がネットを揺らしました

前半は2-0。狙いなきマンチェスター・ユナイテッド、あまりにも不安定で退屈な45分。スールシャール監督はラシュフォードとマクトミネイを下げ、マルシアルとファン・デ・ベークを入れて後半を始めました。運動量が豊富なリンガードがベンチにいるのに、なぜマルシアル!? 50分にジェイドン・サンチョがファーのCR7にクロスを合わせると、頭で折り返したボールにファン・デ・ベークが反応し、ダイビングヘッドがネットに突き刺さりました。

52分、左サイドを突破したデニスのシュートは、デ・ヘアが足でブロック。55分にファン・デ・ベークの縦パスで右のジェイドン・サンチョが抜け出すと、ファーに走り込んだブルーノのボレーは右に外れました。57分、ファン・デ・ベークが縦に出したスルーパスでCR7とフォスターが1対1になるも、右足のシュートは工夫がなく、右腕を上げたGKがセーブしました。

68分、右サイドに出たファン・デ・ベークがマティッチに預け、左足のシュートがニアを襲いますが、惜しくもポストの外。直後、自陣で軽率なドリブルをクレヴァリーにさらわれたマグワイアは、取り返そうとしたスライディングで2枚めのイエローをもらってしまいました。72分、ファン・デ・ベークが右から出したスルーパスで、またもCR7がフリー。ボックス右からのダイレクトショットは、枠にいきませんでした。

76分、ジェイドン・サンチョのクロスを叩いたCR7のヘッドはバーの上。79分にCR7が左サイドでキープし、中央のブルーノにラストパスが通りますが、フリーのフィニッシュは浮いてしまいました。84分、クロスを頭に受けたルーク・ショーが大事を取って下がり、ジオゴ・ダロトがピッチへ。90分にジェイドン・サンチョをリンガードは、「遅い」のひとことです。

デ・ヘアがビッグセーブを見せた直後の92分、マルシアルのロストからデニス、ジョアン・ペドロと縦につながり、右からニアを狙ったシュートにGKは触れませんでした。95分にも、ダロトのまずい対応をデニスに突かれて右からの一撃が決まり、4-1。スールシャール時代の終わりを印象づけるような最終盤の2失点でした。

あまりにもミスが多かった前半、エースが決められなかった後半。ジェイドン・サンチョとファン・デ・ベークがようやくいいプレイを披露してくれたのに、前線のターゲットはロナウドのみで、低いポジションでの仕事が多すぎたブルーノはシュートレンジで冷静さを欠いてしまいました。マルシアルの投入は不要。ラシュフォードを引っ張り、勝負どころでリンガードとしておけば、3ポイントを得られたのではないかと思います。

敗因は明らかに、ゲームプランなき采配です。開幕から3ヵ月経っても、ジェイドン・サンチョ、ファン・デ・ベーク、アレックス・テレス、ジェシー・リンガードを活かせずにいた指揮官は、早晩解任となるでしょう。直近のプレミアリーグ7試合で1勝1分5敗は、大型補強を敢行したチームが許される戦績ではありません。「タイムズ」「スカイスポーツ」など複数メディアが、関係者によるディスカッションが行われたと報じています。


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“【Watford×MAN.UTD】狙いなき采配、不可思議な交代策。惨敗のスールシャールはついに…!?” への1件のコメント

  1. ASAP より:

    スールシャール体制はずいぶんと結果に波があるのに不思議と安定政権ですよね。もし彼がモウリーニョだったら、これまでに3回、ファン・ハールだったら6回はクビになってると思います(笑)。

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