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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Newcastle×MAN.UTD】19位に敗戦寸前!ラングニックの戦術は未だ機能せず…!

コロナウイルスの蔓延によって、ブレントフォード戦とブライトン戦をスキップしたマンチェスター・ユナイテッドは、2週間ぶりのプレミアリーグ。就任から連勝スタートのラルフ・ラングニック監督は、2試合とも1ゴールのチームを改善することができるでしょうか。プレミアリーグ19位に沈むニューカッスルとのゲームで、ポイントを落とすわけにはいきません。

さっそく、ラングニックの11人をチェックしましょう。最終ラインに、ラファエル・ヴァランが復帰しています。GKデ・ヘア、DFジオゴ・ダロト、ヴァラン、マグワイア、アレックス・テレス。センターにマクトミネイとフレッジ、2列めはグリーンウッド、ブルーノ・フェルナンデス、ラシュフォード、最前線はクリスティアーノ・ロナウドの4-2-3-1です。

開始2分、マグワイアのミスからライアン・フレイザーにゴールライン際までえぐられますが、クロスをクリアして問題なし。久々のゲームで、早い時間にペースをつかみたかったマンチェスター・ユナイテッドは、7分に失点を喫してしまいました。敵陣でヴァランから強奪したのは、シーン・ロングスタッフ。左でパスをもらったサン=マクシマンがジオゴ・ダロトとマグワイアをかわし、鮮やかなコントロールショットを右隅に決めました。

12分にもニューカッスルの速攻が発動。サン=マクシマンのサイドチェンジを受けたライアン・フレイザーが中央に流すと、ジョエリントンのミドルは惜しくも右に外れました。20分を過ぎても、チャンスを創れないマンチェスター・ユナイテッド。23分、ミスが多いフレッジから奪ったシェルヴィが自陣からドリブルで持ち上がり、右足で強烈なミドルを放つと、デ・ヘアが左に飛んで外に弾き出しました。

32分にボックス右を突破したのはブルーノ・フェルナンデス。ファーに上がったクロスのこぼれ球に反応したロナウドは、ボレーを空振りしてしまいました。前半の唯一の見せ場は、40分のFK。ブルーノが意表を突いた浮き球を壁の裏に落とすと、飛び出したグリーンウッドのワンタッチは、間合いを詰めたドゥブラフカがセーブしました。

前半は1-0、シュート数は3対4。ミスが多く、攻撃の意図がわからなかったマンチェスター・ユナイテッドは、何かを変えなければゴールに辿り着けないでしょう。ラングニック監督はハーフタイムにフレッジとグリーンウッドを下げ、カバーニとジェイドン・サンチョを投入しています。

47分、右から縦に突破したクラフトのクロスは、中央のサン=マクシマンの足元へ。決定的なシーンでしたが、ドリブラーのタッチは弱く、デ・ヘアが素晴らしい反応で右手に当てました。49分のラシュフォードの無回転ミドルは、ドゥブラフカがセーブ。52分にFKの競り合いからのクリアをキープしたロナウドは、右足のシュートがアウトにかかってしまいました。

55分、ブルーノのサイドチェンジが右サイドのジェイドン・サンチョへ。絶妙なタイミングでフリーのカバーニにグラウンダーが入るも、ダイレクトショットはミスキックです。63分のニューカッスルのカウンターは2対2。右からスプリントした3人め、ライアン・フレイザーがラストパスをもらって右足を振り抜きますが、ニアを締めていたデ・ヘアが冷静にセーブしました。

直後、3人かわしたラシュフォードがシュートをブロックされると、65分のサン=マクシマンの左足はデ・ヘアが左に反応してセーブ。70分にブルーノが右に展開し、ダロトの折り返しがカバーニの足元に入ると、最初のボレーをブロックされた後、こぼれ球をプッシュした2発めがネットを揺らしました。

左右からのクロスがカバーニに出るようになったマン・ユナイテッド。84分にサン=マクシマンが負傷リタイアとなり、猛攻の舞台装置が出来上がりました。ところが87分、カウンターから決定機を創ったのはニューカッスル。左から仕掛けたマーフィーのシュートは右のポストに当たり、アルミロンのコントロールショットはデ・ヘアがビッグセーブでしのぎました。

マン・シティはニューカッスル戦で4ゴール、リヴァプール、チェルシー、トッテナムは3ゴール、アーセナルは2ゴール。ビッグ6どころか、TOP10に全敗のチームに敗戦寸前に追い込まれるとは…!前半は眠っていたチームは、ブルーノを後方に据えて左右に配球させるという工夫を施したものの、サイドアタックに厚みがなく、カバーニのゴールセンス頼みのラストパスしか打ち手がありませんでした。

自分のスタイルに合った選手を発掘するところから始めたペップやクロップと違って、6ヵ月限定のラングニックのミッションは「昨季プレミアリーグ2位のチームにワールドクラスを3人足したから、ポテンシャルを活かし切って勝ってくれ」です。11ヵ月前にランパードの後を継いだトーマス・トゥヘルも、最初の3試合は2勝1分。マン・ユナイテッドの新監督は、同じような戦績を残せるでしょうか。今日のアタックを見る限りでは、時間がかかりそうですが…。


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“【Newcastle×MAN.UTD】19位に敗戦寸前!ラングニックの戦術は未だ機能せず…!” への2件のフィードバック

  1. にし より:

    Iいつも楽しく拝見している、インビンシブルズ前からのグーナーです。
    サー・アレックスとボスの掛け合いの日々を懐かしく思う今日この頃です。

    一つの時代が終わって、ここ数年、お互い悶々とした日々を過ごしていますが、
    いかにビッグクラブと言えど、チーム再建は時間を要する事なんですね。

    こちらは調子が上向きとも思いますが、3強とのレベルの開きはまだまだ大きいと思ってます。
    1月1日が一つのテストですが、勝っても負けても温かい目で見守ろうと思っています。

    レッドデビルズと優勝争いをする日を夢見て応援し続けていきます。

    ブログの継続、苦労が絶えない日々だと思いますが、私の様に毎日楽しく見ている人間もいます。
    何かが出来るわけでもなく、無責任な発言になってしまいますが、
    これからも頑張ってください。陰ながら応援しています。

  2. ルーニー より:

    いい加減ロナウドはスーパーサブにしたカバーニグリーンウッドのツートップでいいんですよ

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