2022.01.03 プレミアリーグ観戦記2021-22プレミアリーグ観戦記
【Chelsea×Liverpool】絶品サラー、圧巻コヴァチッチ!挑戦者決定戦は、両者譲らず2-2ドロー!
リヴァプールが勝てば、チェルシーは優勝争いから脱落。チェルシーが勝てば、マンチェスター・シティが独走態勢に入ります。プレミアリーグ21節の最注目カードは、2位と3位のシックスポインター。リース・ジェームズ、ルカク、ヴェルナー、アリソン、マティプ、ロバートソンの不在は、両者の戦い方にどんな影響を及ぼすのでしょうか。
さっそく、両チームのメンバーを紹介しましょう。ホームのチェルシーは3-4-2-1。GKメンディ、3バックはチャロバー、チアゴ・シウヴァ、リュディガー。WBはアスピリクエタとマルコス・アロンソ、中盤センターはカンテとコヴァチッチ。前線はメイソン・マウント、カイ・ハヴェルツ、プリシッチという布陣です。
アンフィールドでは10人のブルーズを崩せなかったレッズは、最終ラインに不安を抱えています。GKケレハー、DFアーノルド、コナテ、ファン・ダイク、ツィミカス、MFファビーニョ、ヘンダーソン、ミルナー、フロントスリーはサラー、ジョッタ、マネ。開始早々に、アスピリクエタとの競り合いで肘をぶつけてしまったマネにイエローカード。プレミアリーグで6試合連続ノーゴールは、入団以来初の経験です。
5分までは、チェルシーペース。6分にマネがカウンターを仕掛け、アーリークロスが中央のサラーに通りますが、左足のダイレクトショットはメンディが右に弾き出しました。7分、アスピリクエタが前線にロングフィード。逆サイドをカバーしたアーノルドが、クリアをカイ・ハヴェルツに当ててしまい、こぼれ球に反応したプリシッチがケレハーと1対1になりました。このシーンは、かわそうとした10番の足元に手を伸ばしたGKが勝ちました。
すると9分、ジョッタが前線のマネに速いパス。チャロバーが頭に当てたボールを、10番がさらいます。メンディをかわしてど真ん中に放ったシュートは、今季プレミアリーグ8発め。早く追いつきたいチェルシーは、執拗にサイドアタックを続けています。19分、メイソン・マウントのハイクロスがファーサイドへ。マルコス・アロンソの左足ボレーはニアに外れました。
26分、アーノルドが縦に出した絶妙なスルーパスでサラーがフリー。ボックスに入ってマルコス・アロンソをかわしたエースは、メンディの動きをみて冷静にニアを抜きました。プレミアリーグ出場20試合めで、早くも16ゴール。アリソン、マティプ、ロバートソンがいないとはいえ、60分で3ゴールは難易度が高いミッションです。
35分、アーノルドの縦パスでカウンターが発動。サラーがスプリントを始めた瞬間は3対1でしたが、切り返しから強引に打ったレフティのシュートはチアゴ・シウヴァがブロックしました。41分、右サイドから直接狙ったマルコス・アロンソのFKは、ケレハーがパンチ。落ち際を叩いたコヴァチッチのボレーは、右のポストをこすってネットを揺らすスーパーショットでした。
勢いに乗るチェルシーは、前半の追加タイムに追いつきます。アーノルドのクリアを跳ね返したのはリュディガー。カンテの縦パスでプリシッチが左からラインの裏に入り、ケレハーと1対1になると、左足のワンタッチでGKの右を抜きました。
さらに追加タイム3分、マルコス・アロンソのサイドチェンジからカイ・ハヴェルツが抜け出した決定機は、ゴール前の競り合いのこぼれ球に反応したメイソン・マウントのシュートが左のポスト際にアウト。コヴァチッチの一撃を合図に、スタンフォード・ブリッジの景色と空気は激変しました。前半を2-2で終えたゲームは、どちらが勝ってもおかしくありません。
ハーフタイムに威力を発揮するユルゲン・クロップという最大の戦力を欠いているリヴァプールは、リフレッシュして後半に臨めるでしょうか。48分、前線のマネに入れたジョッタのスルーパスは、ボックスの外に飛び出したメンディがクリア。カンテのスルーパスからカットインしたマルコス・アロンソは、右足のフィニッシュを浮かしてしまいました。
57分、ジョッタ、サラーと縦につながったカウンター。メンディのポジションを見て放ったループシュートは、戻ったGKがぎりぎりでクリアしました。59分にもレッズが決定機。ミルナーとのパス交換で上がったマネが、サラーとのワンツーでボックスの手前へ。右足の一撃は、メンディが右にダイブしてCKに逃れました。
62分、マルコス・アロンソのクロスに反応したプリシッチがハーフボレー。ケレハーが素晴らしいリアクションで手に当て、逆転を阻止しました。66分のCKがファーのサラーに届くと、中央で落としを受けたツィミカスのシュートは右にアウト。69分にジョッタとミルナーが下がり、チェンバレンとナビ・ケイタが勝ち越しゴールをめざします。トゥヘル監督は、同じ時間にチャロバーを諦め、ジョルジーニョを中盤に加えました。
72分にプリシッチが左足で打ったミドルは、クロスバーの上。79分にカイ・ハヴェルツに代わって入ったのは、ハドソン=オドイです。82分のメイソン・マウントのFKは壁に当たり、自らフォローしたダイレクトショットはケレハーがキャッチ。ブルーズの連打に対して、レッズはロープを背負って殴られ続けています。
90分、マネに代わって久しぶりのカーティス・ジョーンズ。最後は両者ともアイデアを欠き、静かにタイムアップの時を迎えました。2-2のドローは、妥当な結果でしょう。30分まではレッズの勝ちパターン。前半終了間際の失点連発は、CLでも見たレッズあるある。後半の序盤はサラーとマネの速攻でチャンスを創り、その後はチェルシーが猛攻を続けました。
MVPは、コヴァチッチでしょう。試合の流れを変えるスーパーショットに加えて、デュエル13勝1敗、ドリブル成功4回、タックル成功5回という圧倒的なパフォーマンスでアウェイチームの守備陣をゴール前に押し込みました。主力の不在がより痛かったのは、レッズのほうでした。シュートゼロ&パス成功率48%と持ち味を消されたジョッタに代えて、タメを創れるフィルミーノを入れられれば、あれほど押される展開にはならなかったのではないかと思います。
微妙なジャッジがすべて有利に転び、アーセナルを下したマンチェスター・シティにとって、最高の結果でしょう。次節はエティハドでペップVSトゥヘル。敵地で0-1で勝っているホームチームがダブルを決め、リヴァプールが勝ち点を落とせば、シーズンの興味はTOP4を巡る6チームのバトルに移行します。どちらが勝つにせよ、今日のようなプレミアリーグらしいエキサイティングな攻め合いを期待しています。
さっそく、両チームのメンバーを紹介しましょう。ホームのチェルシーは3-4-2-1。GKメンディ、3バックはチャロバー、チアゴ・シウヴァ、リュディガー。WBはアスピリクエタとマルコス・アロンソ、中盤センターはカンテとコヴァチッチ。前線はメイソン・マウント、カイ・ハヴェルツ、プリシッチという布陣です。
アンフィールドでは10人のブルーズを崩せなかったレッズは、最終ラインに不安を抱えています。GKケレハー、DFアーノルド、コナテ、ファン・ダイク、ツィミカス、MFファビーニョ、ヘンダーソン、ミルナー、フロントスリーはサラー、ジョッタ、マネ。開始早々に、アスピリクエタとの競り合いで肘をぶつけてしまったマネにイエローカード。プレミアリーグで6試合連続ノーゴールは、入団以来初の経験です。
5分までは、チェルシーペース。6分にマネがカウンターを仕掛け、アーリークロスが中央のサラーに通りますが、左足のダイレクトショットはメンディが右に弾き出しました。7分、アスピリクエタが前線にロングフィード。逆サイドをカバーしたアーノルドが、クリアをカイ・ハヴェルツに当ててしまい、こぼれ球に反応したプリシッチがケレハーと1対1になりました。このシーンは、かわそうとした10番の足元に手を伸ばしたGKが勝ちました。
すると9分、ジョッタが前線のマネに速いパス。チャロバーが頭に当てたボールを、10番がさらいます。メンディをかわしてど真ん中に放ったシュートは、今季プレミアリーグ8発め。早く追いつきたいチェルシーは、執拗にサイドアタックを続けています。19分、メイソン・マウントのハイクロスがファーサイドへ。マルコス・アロンソの左足ボレーはニアに外れました。
26分、アーノルドが縦に出した絶妙なスルーパスでサラーがフリー。ボックスに入ってマルコス・アロンソをかわしたエースは、メンディの動きをみて冷静にニアを抜きました。プレミアリーグ出場20試合めで、早くも16ゴール。アリソン、マティプ、ロバートソンがいないとはいえ、60分で3ゴールは難易度が高いミッションです。
35分、アーノルドの縦パスでカウンターが発動。サラーがスプリントを始めた瞬間は3対1でしたが、切り返しから強引に打ったレフティのシュートはチアゴ・シウヴァがブロックしました。41分、右サイドから直接狙ったマルコス・アロンソのFKは、ケレハーがパンチ。落ち際を叩いたコヴァチッチのボレーは、右のポストをこすってネットを揺らすスーパーショットでした。
勢いに乗るチェルシーは、前半の追加タイムに追いつきます。アーノルドのクリアを跳ね返したのはリュディガー。カンテの縦パスでプリシッチが左からラインの裏に入り、ケレハーと1対1になると、左足のワンタッチでGKの右を抜きました。
さらに追加タイム3分、マルコス・アロンソのサイドチェンジからカイ・ハヴェルツが抜け出した決定機は、ゴール前の競り合いのこぼれ球に反応したメイソン・マウントのシュートが左のポスト際にアウト。コヴァチッチの一撃を合図に、スタンフォード・ブリッジの景色と空気は激変しました。前半を2-2で終えたゲームは、どちらが勝ってもおかしくありません。
ハーフタイムに威力を発揮するユルゲン・クロップという最大の戦力を欠いているリヴァプールは、リフレッシュして後半に臨めるでしょうか。48分、前線のマネに入れたジョッタのスルーパスは、ボックスの外に飛び出したメンディがクリア。カンテのスルーパスからカットインしたマルコス・アロンソは、右足のフィニッシュを浮かしてしまいました。
57分、ジョッタ、サラーと縦につながったカウンター。メンディのポジションを見て放ったループシュートは、戻ったGKがぎりぎりでクリアしました。59分にもレッズが決定機。ミルナーとのパス交換で上がったマネが、サラーとのワンツーでボックスの手前へ。右足の一撃は、メンディが右にダイブしてCKに逃れました。
62分、マルコス・アロンソのクロスに反応したプリシッチがハーフボレー。ケレハーが素晴らしいリアクションで手に当て、逆転を阻止しました。66分のCKがファーのサラーに届くと、中央で落としを受けたツィミカスのシュートは右にアウト。69分にジョッタとミルナーが下がり、チェンバレンとナビ・ケイタが勝ち越しゴールをめざします。トゥヘル監督は、同じ時間にチャロバーを諦め、ジョルジーニョを中盤に加えました。
72分にプリシッチが左足で打ったミドルは、クロスバーの上。79分にカイ・ハヴェルツに代わって入ったのは、ハドソン=オドイです。82分のメイソン・マウントのFKは壁に当たり、自らフォローしたダイレクトショットはケレハーがキャッチ。ブルーズの連打に対して、レッズはロープを背負って殴られ続けています。
90分、マネに代わって久しぶりのカーティス・ジョーンズ。最後は両者ともアイデアを欠き、静かにタイムアップの時を迎えました。2-2のドローは、妥当な結果でしょう。30分まではレッズの勝ちパターン。前半終了間際の失点連発は、CLでも見たレッズあるある。後半の序盤はサラーとマネの速攻でチャンスを創り、その後はチェルシーが猛攻を続けました。
MVPは、コヴァチッチでしょう。試合の流れを変えるスーパーショットに加えて、デュエル13勝1敗、ドリブル成功4回、タックル成功5回という圧倒的なパフォーマンスでアウェイチームの守備陣をゴール前に押し込みました。主力の不在がより痛かったのは、レッズのほうでした。シュートゼロ&パス成功率48%と持ち味を消されたジョッタに代えて、タメを創れるフィルミーノを入れられれば、あれほど押される展開にはならなかったのではないかと思います。
微妙なジャッジがすべて有利に転び、アーセナルを下したマンチェスター・シティにとって、最高の結果でしょう。次節はエティハドでペップVSトゥヘル。敵地で0-1で勝っているホームチームがダブルを決め、リヴァプールが勝ち点を落とせば、シーズンの興味はTOP4を巡る6チームのバトルに移行します。どちらが勝つにせよ、今日のようなプレミアリーグらしいエキサイティングな攻め合いを期待しています。
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見応えのあるいい試合でした。PL優勝は厳しいですが、3つのカップタイトルに向けて、まだまだ気概の感じられる同点劇でした。とはいえ、中盤と底の間から裏を取られての失点が増え、対策された構造的な弱点と、メンバー不在のダブルパンチが非常に厳しい状況です。ルカクの不況和音、監督のカリスマ度など、シティやリバプールに比べてチームとしての完成度が徐々に差となって見えてきた気がします。どう乗り越えて着地するか、楽しみに見守りたいと思います。
更新ありがとうございます。
サラーに絶叫した後、コヴァチッチに驚愕しました。どちらの勝ちも有り得た納得のドロー。ですが、ロングボールやセカンドを拾いチャンスに変えるチェルシーの黄金の中盤やジョタを圧倒するTシウバは恐ろしく、一人で打開できるサラーが青いシャツを着てなくて本当に良かったです。