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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Liverpool×West Ham】危なかったリヴァプール…マネの1発でプレミアリーグ7連勝!

カラバオカップ優勝、FAカップ8強、チャンピオンズリーグのラウンド16は先勝。4冠をめざすリヴァプールは、3つの大会でペップの上に立つことができるのでしょうか。プレミアリーグ28節、ウェストハムとのホームゲームは負けられない一戦。デクラン・ライスの不在は、レッズにとって好材料です。

GKアリソン、DFアーノルド、コナテ、ファン・ダイク、ロバートソン、MFファビーニョ、ヘンダーソン、ナビ・ケイタ、3トップはサラー、マネ、ルイス・ディアスという並びです。開始70秒、自陣でもらったFKをアーノルドがクイックスタート。完全に抜け出したサラーは、ファビアンスキと1対1になりますが、正直すぎた左足のシュートをセーブされてしまいました。

さらに4分、ヘンダーソンが縦に浮き球をフィード。マネがおとりになり、背後からボールをさらったサラーが左に持ち込むと、着いていったドーソンがブロックします。12分には、クロスのクリアを拾ったファビーニョが左に展開。ロバートソンのグラウンダーを受けたルイス・ディアスのシュートはドーソンに当たり、こぼれ球に反応したサラーは右に外してしまいました。

14分、左からスプリントしたマイケル・アントニオの強烈な一撃は、アリソンがセーブ。18分のソウチェクのミドルも、ブラジル代表GKの守備範囲です。22分、左から仕掛けたマイケル・アントニオがコナテをかわしてシュート。ニアに飛んだボールは、アリソンが外に弾き出しました。27分にアーノルドが右から蹴ったボールは、シュートだったはずです。ゴール前に走り込んでプッシュしたのはマネ。カウンター頼みのアウェイチームは、苦しくなりました。

31分、自陣からドリブルで上がったルイス・ディアスを誰も止められず、ボックス手前でズマがファール。アーノルドのFKは、左のポストぎりぎりを抜けていきました。38分、ファビーニョの浮き球でアーノルドがボックス右を突破し、グラウンダーをルイス・ディアスが叩くと、ボールはラインの手前に転がり混戦勃発。アーノルドの2度めのラストパスは、サラーが打ち切れませんでした。

39分、ベン・ジョンソンのロングフィードで、ラインの裏に抜け出したのはフォルナルス。アリソンと対峙して放ったループシュートがゴールに向かうと、必死に戻ったアーノルドが足を伸ばしてクリアします。フォルナルスのヘッドはアリソンが体に当て、リバウンドに反応したヴラシッチのシュートはコナテがブロック。43分、右から上がったボーウェンの縦パスを受けたマイケル・アントニオの右足は、明らかにミスキックでした。

1-0の後半、最初のチャンスはハマーズ。高く上がったボールをマイケル・アントニオと競ったファン・ダイクがヘディングを後方に逸らすと、ボーウェンがさらってボックス左に持ち込みました。左足のフィニッシュは、ロバートソンがスライディングでカット。ゴールが必要なアウェイチームは、53分にボーウェンが足を痛めてリタイアとなり、ベンラーマが呼ばれました。

58分にマネ、ルイス・ディアス、ロバートソンとつながったカウンターは、落としを叩いたナビ・ケイタのミドルが右にアウト。64分にマネが中央から上がり、左のルイス・ディアスにラストパスを通すと、右足のコントロールショットはファーポストの脇を抜けていきました。67分、マネの高速サイドチェンジがサラーへ。ヘンダーソンをポストに使い、左足を振り抜くと、ファビアンスキが落ち着いてキャッチしました。

69分、ソーチェクのアーリークロスがニアのランシーニへ。チェックしたアーノルドが体勢を崩し、フリーで打てる絶好のチャンスとなりますが、ボレーは浮いてしまいました。クロップ監督が動いたのは、79分。サラーに代えて、今季プレミアリーグ12ゴールのディオゴ・ジョッタです。足元に入ったグラウンダーを打ち切れないシーンが目立ったエースは、浮かない顔でベンチに退いています。

80分、ノーブルが右に出した素晴らしいロングフィードがナビ・ケイタの頭上を越え、マイケル・アントニオに通りました。逆サイドでベンラーマが空いており、2対1のチャンスでしたが、シュートを選んだ9番はロバートソンをかわすのに手間取り、ナビ・ケイタのスライディングが間に合ってしまいました。90分にナビ・ケイタが下がってミルナー。両サイドの裏を何度も破られたリヴァプールは、ハマーズのシュートミスに救われた辛勝でした。

シュート数は22対13、しかしオンターゲットは5対5。鋭い速攻の応酬は、どちらが勝ってもおかしくありませんでした。ファン・ダイクとコナテはラインコントロールがうまくいっておらず、マイケル・アントニオやボーウェンに振り回されるシーンが目立ちました。インテルやアーセナルと当たる前に、ハイラインを見直す必要があるのではないでしょうか。

とはいえ、何とかクリーンシートで畳んでプレミアリーグ7連勝。マンチェスターダービーでライバルが敗れれば、首位奪還が現実のものとなります。2018-19シーズンはマン・シティ、2019-20シーズンはリヴァプール。3度めのマッチレースは、直接対決で勝ったほうが制覇するのかもしれません。


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