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【Liverpool×Tottenham】決めたのは好調の左ウイング!必勝の激戦は両者譲らず1-1ドロー!

アリソン、アーノルド、コナテ、ファン・ダイク、ロバートソン、ヘンダーソン、ファビーニョ、チアゴ・アルカンタラ、サラー、マネ、ルイス・ディアス。プレミアリーグ36節、アンフィールドにトッテナムを迎えたクロップ監督は、ベストメンバーを送り出しました。4冠をめざすチームのミッションは、プレミアリーグ4連勝です。

開始早々から、ホームのレッズがラッシュ。左から仕掛けるルイス・ディアスは、相変わらず好調のようです。3分には、サディオ・マネが珍しくミドルシュート。ロリスの正面でしたが、アンフィールドのサポーターは盛り上がっています。劣勢のスパーズは、失点を喫する前に自分たちのペースをつかまなければなりません。

TOP4を争うコンテ監督にとっても、必勝の一戦。3-4-3の11人は、もちろん現在のベストです。GKロリス、3バックはロメロ、エリック・ダイアー、ベン・デイヴィス。WBにエメルソンとセセニョン、センターはホイビュルクとベンタンクール、前線はソン・フンミン、ハリー・ケイン、クルゼフスキです。

7分のアウェイチームのカウンターは、右に流れたハリー・ケインのクロスをアリソンがクリア。こぼれ球に先着したベンタンクールのダイレクトショットは、プレミアリーグ屈指の守護神が右に反応してキャッチしました。11分には、マネのパスを右サイドで受けたサラーがカットイン。左足のシュートは、ベン・デイヴィスが足に当ててCKに逃れました。

13分に右からクロスが上がった瞬間、巧みにファーに流れたハリー・ケインは、左足のフィニッシュをヘンダーソンにブロックされました。22分のCKに競り勝ったファン・ダイクのヘッドは、左にアウト。2分後、右から思い切りよく打ったアーノルドのミドルは、バーを越えていきます。攻守が目まぐるしく変わるエキサイティングな展開。スパーズのロングフィードは、通れば間違いなく決定機です。

39分、アーノルドのCKを叩いたファン・ダイクのヘッドは、クロスバーにヒット。FKからの二次攻撃は、チアゴとファン・ダイクの連打をブロックされました。41分、マネをポストに使って中央に入ったルイス・ディアスの一撃は、ロリスが左に反応してセーブ。1分後のアウェイチームの反撃は、ホイビュルクのミドルが左のポストをこすりました。

前半は両者譲らず、ゴールレス。シュート数11対3と優勢だったレッズは、後半もポゼッションを取っています。チアゴ、ヘンダーソン、アーノルド、ロバートソンが左右から仕掛ける波状攻撃は、中央を空けないスパーズ守備陣が冷静に対応。ソン・フンミンがスプリントした54分のカウンターは、タッチをよく見ていたファビーニョがシュートを封じました。

56分、先制はスパーズ。エメルソンが右に浮かしたボールを競らず、ハリー・ケインに収められたのが命取りでした。中央に持ち込んだエースが左のセセニョンを使い、グラウンダーをフリーでもらったソン・フンミンがプッシュ。負けるわけにはいかないレッズとサポーターは、これまでにもましてプレッシャーを強めるはずです。

前がかりになるレッズに対して、スパーズはカウンターを連発。60分はソン・フンミンのフィニッシュが左に外れ、直後に中央を進んだクルゼフスキはミドルシュートがアリソンの正面です。クロップ監督は、64分にロバートソンとヘンダーソンを下げ、ジョッタとツィミカスを投入。マネが下がりめになる4-2-1-3のようです。

73分、4対3になったレッズのショートカウンターは、カットインから左足を振り抜いたサラーをベン・ディヴィスがブロック。同点ゴールが決まったのは、この直後でした。左から斬り込んだルイス・ディアスの強引な一撃が、ベンタンクールに当たって左隅へ。的確なセービングを続けていたロリスは、1歩も動けませんでした。

78分、セセニョンに代わってダヴィンソン・サンチェス。85分のクルゼフスキをハリー・ウィンクスは、中盤の劣勢を改善したかったのか。クロップ監督の最後のカードは、1枚もらっているファビーニョをナビ・ケイタ。90分に左からのボールをトラップしたサラーは、コントロールショットをダヴィンソン・サンチェスに止められました

92分、ソン・フンミンに代わってベルフワイン。最後のクロスで最終ラインと入れ替わったホイビュルクはフリーでしたが、シュートではなく折り返しを選んでしまいました。レッズの猛攻も実らず、1-1のままでタイムアップ。レッズはライバルを得失点でかわして暫定首位、スパーズは、アーセナルに1ポイント及ばず5位キープです。

シュート数22対8、オンターゲット3対3は、いかにもこの試合らしいスタッツです。終始押していたレッズは強引なシュートが多く、スパーズの3トップが繰り出すカウンターに脅かされました。勝てなかった理由のひとつは、左右のSBのクロスの精度が低かったことでしょう。アーノルドは力みがあったのか、ファーに送るボールがことごとくオーバー。ロバートソンとツィミカスは、イーブンで競れるボールを入れられずに終わりました。

勝ち点をロストしたリヴァプールですが、傷心のマン・シティがニューカッスルに敗れれば立場は逆転。スパーズのほうは、アーセナルがリーズに勝てばノースロンドンダービーを制しても1ポイント下という苦しい状況に追い込まれます。ドローという着地がOKかNGかは、ライバル次第。日曜日の2試合が終わるまでは、「ナイスゲーム!」と両者を称えるのみに留めましょう。それにしても、獲ってよかったですね、ルイス・ディアス…!


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“【Liverpool×Tottenham】決めたのは好調の左ウイング!必勝の激戦は両者譲らず1-1ドロー!” への5件のフィードバック

  1. アイク より:

    更新ありがとうございます。
    さすがはシティにダブルを食らわせたチームですね。勝点1やむなし…もう傷心のシティが「引き分け以上でOK」と変に安心してくれることを期待するしかありません。

    獲って良かったルイスディアス、は語呂が良くてクセになりそうです。

    • makoto より:

      前線の決定力と突破力は、ポチェッティーノ時代より怖いですね…。
      補強がうまくいったら、来季も2強を苦しめる存在になりそうです。
      「10番が残れば」という条件付きですが。

  2. pk より:

    所々間違っているような…
    特にディアスのゴールはホイビュアじゃなくベンタンクールが出した足にあたったんですが

  3. pk より:

    誤字や誤情報がいくつか…
    ロリスがロイスになってたり、ディアスのシュートがベンタンクールじゃなくてホイビュアにあたったと書いてあったりと

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