2022.06.10 プレミアリーグ観戦記
インテル移籍を熱望するルカクのローン移籍に対して、チェルシーが付けた条件に激しく同意。
2021年の夏、チェルシーがインテルに支払った移籍金は9750万ポンド(約164億円)。クラブ史上最高額の投資を敢行した選手を、バーゲン価格で手離すわけにはいきません。インテルに復帰したがっているロメウ・ルカクについて、チェルシーがローン移籍の条件を提示したと報じられています。
「GOAL」が伝えたレンタルフィーは2100万ポンド、「ガーディアン」の表現は「最大2500万ポンド」。週給40%ダウンも条件に含まれており、その大半はイタリアのクラブが支払うことになります。ルカクとの契約は5年なので、減価償却となる移籍金の1/5以上を要求。人件費も払ってもらうという話は、極めて妥当です。
2020-21シーズンのセリエAで36試合24ゴール11アシストという出色の数字を残したベルギー代表は、プレミアリーグ復帰初年度は26試合8ゴールでアシストゼロ。大事なゲームで決められなかったエースが話題になったのは、トゥヘル戦術や起用法に不満を漏らしたインタビューや、クリスタル・パレス戦で記録した「90分でタッチ7回」というプレミアリーグワーストレコードでした。
インテル復帰を熱望するストライカーを再度引き入れるというプランについて、「スカイスポーツ」は「ジュゼッペ・マロッタCEOは急いでいないといいつつ、前向きに考えている」と伝えています。しかし、財政が苦しくなったためにルカクを手離したクラブにしてみれば、単年で2000万ポンドを超えるフィーは重荷でしょう。
ユヴェントス退団が決まったパウロ・ディバラの獲得交渉でサラリーを値切ったクラブは、後方のキープレーヤーを失うリスクを抱えています。アレッサンドロ・バストーニを狙っているのはトッテナム。リュディガーを失ったチェルシーは、ミラン・シュクリニアルがターゲットです。
ルカクをサポートし続けたラウタロ・マルティネスの未来も不透明。ゴールを量産したあの頃と同じような、素晴らしいお膳立ては得られないかもしれません。移籍できるかどうかは微妙。インテルが獲得を断念したら、トゥヘル監督とチームメイトに頭を下げ、結果を残してサポーターの許しを請うという道しかなくなります。
「モウリーニョの下ではレギュラーになれない」という理由で、2014年にエヴァートンに移籍。エースとして迎えられたマンチェスター・ユナイテッドで、スールシャールにウイングで起用されると、「自分を求めてくれるクラブでプレイしたい」としてインテルへ。望む評価や役割を得られなくなると、即座に移籍という「王様志向」を貫いてこられたのは、類まれなるゴールセンスがあったからです。
戦力キープが厳しいインテルに復帰するにしても、不必要な不満表明や移籍騒動で禍根を残したチェルシーに留まるにしても、期待を大きく上回るパフォーマンスを披露しなければ居心地は悪くなるでしょう。どんな着地になっても、すっきりしないでしょうね。ディールが成立して、「ずっとインテルを愛していた」などという言葉を聞いたら…(涙)。
「GOAL」が伝えたレンタルフィーは2100万ポンド、「ガーディアン」の表現は「最大2500万ポンド」。週給40%ダウンも条件に含まれており、その大半はイタリアのクラブが支払うことになります。ルカクとの契約は5年なので、減価償却となる移籍金の1/5以上を要求。人件費も払ってもらうという話は、極めて妥当です。
2020-21シーズンのセリエAで36試合24ゴール11アシストという出色の数字を残したベルギー代表は、プレミアリーグ復帰初年度は26試合8ゴールでアシストゼロ。大事なゲームで決められなかったエースが話題になったのは、トゥヘル戦術や起用法に不満を漏らしたインタビューや、クリスタル・パレス戦で記録した「90分でタッチ7回」というプレミアリーグワーストレコードでした。
インテル復帰を熱望するストライカーを再度引き入れるというプランについて、「スカイスポーツ」は「ジュゼッペ・マロッタCEOは急いでいないといいつつ、前向きに考えている」と伝えています。しかし、財政が苦しくなったためにルカクを手離したクラブにしてみれば、単年で2000万ポンドを超えるフィーは重荷でしょう。
ユヴェントス退団が決まったパウロ・ディバラの獲得交渉でサラリーを値切ったクラブは、後方のキープレーヤーを失うリスクを抱えています。アレッサンドロ・バストーニを狙っているのはトッテナム。リュディガーを失ったチェルシーは、ミラン・シュクリニアルがターゲットです。
ルカクをサポートし続けたラウタロ・マルティネスの未来も不透明。ゴールを量産したあの頃と同じような、素晴らしいお膳立ては得られないかもしれません。移籍できるかどうかは微妙。インテルが獲得を断念したら、トゥヘル監督とチームメイトに頭を下げ、結果を残してサポーターの許しを請うという道しかなくなります。
「モウリーニョの下ではレギュラーになれない」という理由で、2014年にエヴァートンに移籍。エースとして迎えられたマンチェスター・ユナイテッドで、スールシャールにウイングで起用されると、「自分を求めてくれるクラブでプレイしたい」としてインテルへ。望む評価や役割を得られなくなると、即座に移籍という「王様志向」を貫いてこられたのは、類まれなるゴールセンスがあったからです。
戦力キープが厳しいインテルに復帰するにしても、不必要な不満表明や移籍騒動で禍根を残したチェルシーに留まるにしても、期待を大きく上回るパフォーマンスを披露しなければ居心地は悪くなるでしょう。どんな着地になっても、すっきりしないでしょうね。ディールが成立して、「ずっとインテルを愛していた」などという言葉を聞いたら…(涙)。
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