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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Fulham×Arsenal】 アーセナル、苦しみながらも難敵から貴重な勝ち点3!

グーナーのみなさまにお詫びいたします。先日、チェルシーがフラムに勝った際に、私は以下のようなコメントをしました。

最近のアーセナルになくてチェルシーにあるもの。ロングシュート、セットプレーからの得点、CBのゴール

いったそばから、2つまで撤回させられることになるとは!FKをコシルニーがヘッドで折り返し、メルテザッカーが押し込むという「ダブルCB攻撃」。2人とも点に絡むというこのくどさ、もしかしたら私の叱咤が届いたということでしょうか。失礼な発言を謝罪したうえで、以下の形に訂正いたします。

セットプレーでCBをゴール前に上げることが、フラムを攻略する最良の方法である。

いかがでしょうか。ともあれ、さんざん押されながらもアーセナルが0-1でフラムを下し、CL出場権獲得に向けてまた一歩、前進しました。

12分にフラムのシドウェルがレッドカードを受け、ゲームの大半を10人対11人で戦ったにもかかわらず、アーセナルは自分たちのサッカーができず、フラムにゴール前を脅かされ続けたこの試合。チーム全体がナーバスになっている印象を受けました。代表でレギュラーだったり、CLやカップ戦で決勝・準決勝を戦ったりした経験のある選手がロシツキ、ウォルコットしかおらず、決してメンタルが強い集団とはいえないアーセナルの弱点が顔をのぞかせかけただけに、前半終了間際という最高の時間帯での先制点はとてつもなく大きかったですね。

また、このところの好成績を支えているのは、耐えることができるようになったディフェンスラインの奮闘だと思います。特に、メルテザッカー。グーナーである相方に、今まで事あるごとに「メルテザッカーはいい選手だけれど一流にはなれない。プレイが遅くて前線へのいいフィードができないので、アーセナルサッカーには要らない」と言い続けてきたのですが、ここにきて、努力家で献身的なドイツ人CBにもお詫びする必要がありそうです。最近はパスワークもよくなり(とはいってもアーセナルのCBはダヴィド・ルイスのような選手のほうがいいと思いますが)、もともと強かったマンマークの安定感が増し、不動のレギュラーといってもいい活躍度です。コシルニーとの相性もいいんですよね。自分から当たりにいくことが多く、ポカもあるヴェルマーレンだとカバーリングが悪くて嫌なスペースができることが多いのですが、ヨミがよくて危険なエリアをつぶしてくれるコシルニーとのコンビなら、メルテザッカーは安心して敵をつぶしにいけます。昨日のように攻めあぐむ試合がなくなることはないので、緊張感の高まる残り4試合を勝ちきるためには、CBの安定感は必須です。

暫定ながらも3位に浮上したアーセナルは、残り試合の多いトッテナムとチェルシーの結果を待つことになりますが、今夜、大きなヤマ場を迎えます。リヴァプールVSチェルシー、トッテナムVSマンチェスター・シティ。私の予想は「ロンドンの2チームは足しても勝ち点1どまり。トッテナムはマン・シティからは勝ち点を挙げられない」とします。さあ、結果はいかに。
(写真著作者/Ronnie Macdonald)

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