【Arsenal×MAN.City】 強かったCity~揺るぎないそのスタイル
先週はマンチェスター・ユナイテッドVSリバプール、アーセナルVSシティと2つのビッグマッチがありました。ユナイテッドファンとしては、当然、自軍とアーセナルの勝利を祈ります。アグエロ、ヤヤ・トゥレ、コロ・トゥレがいないシティ、しかもアーセナルがホーム。リーグ戦においては、シティにホームで38年負けていないガナーズです。いけるのではないか、と週の半ばから期待していたのですが、金曜日の練習でアルテタが負傷した、とのニュース。これは、まずい。いちばん欠けてはいけないパーツです。果たして、どちらの「不足」がダメージが大きいのでしょうか。アグエロもさりながら、ヤヤ・トゥレの不在はかなり大きな穴なのではないか、と思ったのですが…。
その答えは、私の望まない形で前半20分過ぎに早々と出てしまいました。
開始直後から、シティのプレッシャーがきつく、アーセナルの選手が相手の動きについていけず、後手を踏むシーンが目立ちます。10分、ゴール前に上がったボールをジェコが頭で狙いにいき、倒れ、こぼれ球をシュチェスニーがはじき返し、助かったと思ったそのとき、主審のマイク・ディーンの笛。
コシールニー、レッドカード。そしてPK。
リプレイを観る。PKかどうかでいえば、言い訳の余地なくPK。あとは赤か黄色かですが、シュートを打つ寸前に後ろから抱きついて倒したとなれば、退場も致し方ないでしょう。まだゲームは始まったばかり。仮に先制されても充分時間があるのに、なぜコシールニーはここまで追い込まれてしまったのでしょうか。「僕のいうことはみんな聞いてくれないけど、彼の話には誰もが耳を傾けるんだ」とカソルラが語るキャプテン・アルテタの不在は、想像以上に痛かったようです。試合後、ヴェンゲルが「臆病だった」と振り返りましたが、試合開始から浮ついていたガナーズは、本来の自分たちを取り戻すまでに30分以上の時間を要し、そのために大きな代償を払うことになってしまいました。失点が2点、センターバックを1名。シュチェスニーはPKを見事にストップしましたが、チームを目覚めさせることはできませんでした。
それにしても、この日のシティは、強かった。欠場者がいなければ、おそらくピッチ上ににいなかったであろうミルナー、ハビ・ガルシアともに、申し分のないプレーを披露しました。ミルナーに至っては、テベスの絶妙のスルーパスから、「ここしかない」狭いコースにピンポイントでぶち込むビューティフルゴールを決め、立役者といってもいい活躍。2人のプレーに対して、アーセナルの選手はチェックにも入れませんでした。このチームは、ピッチの横幅を広く使うのではなく、むしろペナルティエリアの幅で左右を使い、縦に抜け出し、速いグラウンダーを入れてくるのが特徴。距離が短ければよりパスの正確性が上がり、ボールの移動時間が少なければ対応のための準備時間もないわけで、折り返しを中に入れさせてしまえば五分の勝負を強いられます。よって、シルバ、ナスリ、テベス、アグエロらの縦の走り込みやドリブルを抑え、サイドからいい球を出させないディフェンスができるかどうかがシティから勝ち点をもぎ取るためのポイントになるわけですが、今は止められるチームがイメージできない…。
さて、試合に戻りますが、後半はアンチクライマックス。コンパニの退場が最大のトピックス。先にボールに触れていた彼のプレーについて、マンチーニ監督は「ファールですらない」と気色ばんでましたが、そこまでかどうかは別として、一発レッドはないですね。マイク・ディーン、実はコシールニーへのジャッジをやり過ぎと思ってバランスをとりにいったのでは?と勘繰りたくなってしまいます(そんなことはないでしょうが)。
トゥレ兄弟がアフリカネーションズカップから帰るまでの間をうまく切り抜ければ、シティは昨年同様、調子を上げてきそうです。既にチャンピオンズリーグを失っているので、死にもの狂いでプレミアを獲りにくるでしょう。一方、アーセナルは苦しい時期ですが、逆境においてもブレないヴェンゲルの舵取りに期待します。とりわけ、冬の補強に注目。アルテタの代わりを獲るのではないか、という報道もありましたが、CBとCFが先ではないでしょうか。次節、アウェーでチェルシー。気が抜けない戦いが続きます。
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