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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Liverpool×Swansea】 リヴァプール快勝!サンドバックと化したスウォンジー

ミチュもランゲルもウイリアムズもルートリッジもいない。一瞬、「えっ」と思いましたが、すぐ納得しました。スウォンジーには来週末、クラブ創設100周年の祝福にふさわしい、初のメジャータイトルを賭けた決勝戦があるんでしたね。これに勝てば、ヨーロッパリーグの出場権も手にすることができます。いくらリーグで勝ち点差1のライバル対決とはいえ、どちらに本気になるかは明白です。それにしても、7人も入れ替えるとは大胆な。ラウドルップ監督、メリハリが効いてます。

試合開始。それにしても、つなぐ、つなぐ。ゴール前で相手に詰められていてもパスをつないで攻めようとするのがスウォンジーのスタイルです。ただし、今日は出場機会が少ない選手がピッチにいるからか、不正確なパスが多く、なかなかゴール前まで運べません。前半のチャンスは、8分に相手のミスを拾って右から突破したプレイと直後のCKからラマがシュートしたシーン、そしていくつかのセットプレーのみでした。前半終了時のシュート本数は3対22。さもありなん。

対するリヴァプールは、やはりスアレスとスタリッジが揃うと迫力が違います。開始直後、CKからのダウニングのボレーに始まり、ジェラードのFKとこぼれ球をフォローしたスアレスのシュート、スタリッジのドリブルなど積極的な攻撃を展開します。圧巻だったのは24分、スアレスがセンターサークル付近から右足アウトで出したサイドチェンジ。これが右サイドを走るスタリッジにピタリと合い、一気にチャンスになります。いい形はあれど、ゴール前をスウォンジーにしっかり守られ、なかなか入りませんでしたが、それでも32分にスアレスの微妙な転倒でPKを獲得し、ジェラードが慎重に決めて先制。前半のうちにゴールを決められたことで、試合の主導権を完全に掌握し、スウォンジーに決定的なチャンスを与えずハーフタイムを迎えます。

後半開始1分も経たないうちに、スアレスのパスから抜けたコウチーニョが中央へ切り込み、リヴァプール入団後初のゴールを決めたのが合図。これまで耐えていたスウォンジーの崩壊が始まり、リヴァプールのゴールショーが開幕します。直後の50分、スタリッジとホセ・エンリケのコンビネーションで、左サイドにあったボールを中央まで持ち込みエンリケがゲット。さらに56分にはスアレスがドリブルで2人を交わしてゴール。スタリッジ、スアレスが好き勝手にシュートを打つ無法地帯と化したスウォンジーゴール前は、集中力を完全に切らしたディフェンダーがさまようだけとなり、71分には途中出場のルートリッジがやらなくてもいいハンドを犯し、再度PK。これを今度はスターリッジが蹴り込み、5-0。さすがにメンバーを落としてきたスウォンジーは敵ではありませんでした。当然の快勝。

この調子が持続すれば…といままで何度も書いたのですが、続かないのが今季のリヴァプール。とはいえWBA戦、ゼニト戦の嫌な負け方の記憶を払しょくするいいゲームでした。21日にはヨーロッパリーグ、ゼニトとの第2戦です。0-2をひっくり返すのは大変ですが、今日のプレイを見れば、ひょっとして…!?

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