【Liverpool×Saints】今年も始まるサウサンプトンの上位いじめ…リヴァプールはなすすべなし!
前半はまったく観るべきところのない、静かなゲーム。両者ともディフェンスが堅いというより、攻撃の質が低く、攻めあぐんで終わったという印象です。上下動中心でプレイがシンプルなためMFよりも消耗が少なく、ターンオーバーの対象になりにくいSBというポジションで、ホセ・エンリケを外した理由はどこにあったのでしょうか。今まで、彼のドリブルやパスワークで左サイドを崩すシーンが多かったリヴァプールですが、この45分は、サコとモーゼスの工夫のなさに、あらためて本職SBの存在価値を確認する時間でしかありませんでした。
まったく点の匂いのしないゲームは、後半に入っても状況は変わらず。リヴァプールは、存在感がなかったイアゴ・アスパスをハーフタイムで諦め、スターリングのスピードに打開を求めます。こういう展開では、セットプレーが勝敗の行方を左右するケースが多かったりしますが、そのチャンスをモノにしたのはアウェイチームのほうでした。53分のCKを決めたのは、今季入団した期待のCB、デヤン・ロブレン。厳しいマークを受けて体勢を崩しながらも、ボールの飛ぶ方向だけコントロールしたヘディングは、GKミニョレとゴールマウスに入っていたジェラードが届かない絶妙なシュートとなり、セインツが先制します。
ホームで負けるわけにはいかないリヴァプールは、反撃体制に入るべく、直後にアッガーを諦め、ホセ・エンリケを投入。さらに72分には、シュクルテルをルイス・アルベルトに代え、前がかりになって攻めようとします。この一連の交代は、ロジャース監督が「今日のスタメンは間違っていました」と自らの非を認めるようなものでしたが、メンバーをいじってもゲームは動かず。むしろ、サウサンプトンの攻撃に、GKミニョレが忙しくなることのほうが多く、結局何もできないままタイムアップです。スコアだけでなく内容的にも、間違いなく今季最悪の試合。リヴァプールは、久しぶりにつかんだプレミアリーグ首位から陥落しました。
試合後のロジャース監督は、「スアレスがいれば違った。今日のいちばんの収穫は、彼の出場停止が明けること」と話の矛先を別な方向に持っていこうとしつつ、それでもDFラインの編成について質問されると「グレン・ジョンソンは負傷しており、ケリーはコンディションが悪く、エンリケはひざに問題がある」と、チーム事情を口にしました。とはいいながらも、結局ホセ・エンリケを30分も走らせたのですから、本音は「サコとコロ・トゥレでいけると思ったし、今後、いけるようにしたかった」のでしょう。痛い敗戦ではあるものの、他の上位チームも思うように勝ち点を伸ばせていないので、意志を持ってチャレンジしたのであれば、次につながる有意義な敗戦だったのではないかと思います。プレミアリーグはまだ序盤戦、勝負はこれから。次戦より、ウルグアイの英雄、チームの絶対的エース、ルイス・スアレスがいよいよ帰ってきます。
そういえば、吉田麻也は、この日もベンチ外。スタメンどころか、プレイ機会すら与えられない状態です。李忠成ともども、こちらはこちらで気になりますね。(写真著作者/Ronnie Macdonald)
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
更新お疲れ様です
冒頭の昨シーズンの話、セインツはスパーズにはダブルされてましたよー。
すみません!消し忘れです。面目ない…修正させていただきました。
セインツ戦は勝てないだろうと見ていたので、結果も内容も予想どおりでした、残念ながら泣。ストーク相手にベスメンで1-0なのだから、ジョンソンとコウチーニョが抜ければそりゃ勝てる見込みは薄いです。私はジョンソンをスタリッジ並に買っているので、彼の離脱は本当に痛いです。
セインツの守備も良かったですね。リバポのCB+中盤にマンツーマンをつけ、ビルドアップを殺してきたのはいかにもポチェらしく、効果てきめんでした。ああなると普段のリバポは、下がってきたコウチーニョがモドリッチ化して捌く、あるいはジョンソンを迂回路としてサイドから組み立てるのですが、その両者がいない今めぼしい打開策はありません。オプションの3バックが一応ありますが、それもウイングバックのジョンソンがいなければできません苦笑。
あとモーゼスは連携面は微妙でしたが、攻撃で良いプレーもあったので私は満足です。
トーレス下さい。あ、赤い方ね さん>
リヴァプールは、中盤センターで細かいパス交換をして打開するなどのオプションがないので、サイドを殺されると厳しいですね。サウサンプトンの守備は、昨季と比べると格段によくなりました。吉田が入り込めないのも仕方なしです。
That’s really thinking at an impressive level