【Chelsea×MAN.CITY】勝負はDFとGKの差!チェルシー、モウリーニョ無敗伝説は続く!
ゲーム開始から、相手のストロングポイントをつぶし合う、渋い試合展開が続きます。マンチェスター・シティはマイボールをしっかりキープしながら攻め込むものの、センターをハビ・ガルシアとフェルナンジーニョにまかせて攻撃的なポジションに入ったヤヤ・トゥレは抑えられ、開始からしばらくはワントップのアグエロにいいボールが入りません。チェルシーも、アザールとオスカルがいい形で前を向けず、中盤でのせめぎ合いに終始しながら時間が過ぎていきます。
最初の決定的なチャンスは、29分のチェルシー。右サイドにいたラミレスからのクロスに、オフサイドをかいくぐったF.トーレスがどフリーとなって合わせますが、GKハートの飛び出しを気にし過ぎたのかシュートはバーの上を越え、モウリーニョ監督は天を仰ぎます。プレミアリーグ開幕からずっと、FWのゴール欠乏症に悩まされてきたブルーズのサポーターは、「またか」という思いでこのシーンを見つめていたことでしょう。
しかし33分、F.トーレスは、このミスを帳消しにするファンタスティックなプレイでチェルシーの先制点をお膳立てします。右サイドに流れてパスを受けた彼は、対峙したSBクリシーなど眼中にないかのように一気にトップスピードでドリブルを始め、完全に敵を振り切ると、ゴール正面に走り込んだシュールレに「触ればOK」のラストパス。きれいなゴールで1-0とリードすると、さらにF.トーレスは勢いに乗り、37分には左45度のいわゆる「デルピエロ・ゾーン」から、バーをたたく惜しいシュート!2点めはなりませんでしたが、今夜のF.トーレスは要注意です。前半終了直前には、マンチェスター・シティもアグエロが右から強烈なシュートを放ちますが、これはチェフの正面。細かいパスワークでゲームを掌握しているのはマンチェスター・シティですが、先にリードしたのはチェルシー。後半は、どちらが先に次のゴールを決められるのでしょうか?
「ここからの45分は、マン・シティがチェルシーの最終ラインを崩せるかどうかがポイント」と考えていると、49分にあっけなく同点ゴールが入ります。最終ラインに張り付き、裏を伺うアグエロの動きを見てナスリが最高のタイミングでスルーパスを出すと、抜け出したアグエロがチェフの右肩の上を抜くシュートを決め、1-1。「シュートはニアの上か逆サイドの下」という教科書どおりの一発を、トップスピードに入っていても正確に打ってくるのが彼の凄いところです。これで完全に試合はわからなくなりました。
この後は両者譲らず、一進一退の展開です。モウリーニョ監督は、ボールに絡まなくなったシュールレをウィリアンに、疲れが見え始めたランパードをミケルにスイッチ。ペジェグリーニ監督も、攻撃の起点を作るべくナスリをヘスス・ナバスに代え、イヴァノヴィッチやF.トーレスにボロボロにされていたクリシーのポジションをサポートさせるべく、コラロフを投入。しかし双方とも、相手の戦術変更にもしっかり対応し、なかなかスキを見せません。ダヴィド・シルヴァの左足シュートをチェフが足で止めたシーンと、ウィリアンのFK以外に、これといって点の匂いがするプレイもなく、淡々と時間がなくなっていきます。決勝点をもくろみ、最後にピッチに放たれたエトー、ネグレドはシュートすら打てず、ゲームはタイムアップを迎えようとしていました。
90分、チェルシーCBテリーのクリアが相手に当たり、こぼれたボールをウィリアンが縦に大きく蹴り出しますが、これはパスというより、セーフティなエリアにボールを出そうとしたプレイ。当然、前線にはつながらず、先に追いついたナスタシッチがヘッドでGKにバックパスしようとします。ところがなぜかGKハートは、ナスタシッチが触ろうとしているボールを自らヘッドでクリアしようと飛び出し、このパスをキャッチできません。倒れ込むふたりを尻目に、ボールはゴールの方向に転がっていきます。何という連携ミス!これに反応したのが、本日好調のF.トーレス。ゴール前3メートルでボールに追いつき、無人のゴールに右足でプッシュ。チェルシー、あまりにもラッキーなゴールでついに2-1です!
思わぬ形で入った決勝点に、スタンドに乱入してサポーターと抱き合うモウリーニョ。呆然と立ち尽くすペジェグリーニ。五分五分だったゲームのラストシーンとしては、残酷すぎるコントラスト。結局、勝負を分けたのは「DFとGKにミスがあったかどうか」でしたね。クリシーとジョー・ハートのミスは、勝利の女神にそっぽを向かせるには充分な軽いプレイでした。
プレミアリーグ第8節まで、勝ち点1差でぴったりついていた両チームは、勝ったチェルシーが2位、負けたマンチェスター・シティは7位と明暗が分かれました。個人的には、よりやっかいなモウリーニョ軍団に、ドローで足踏みしてほしかったのですが…。チェルシーはこれで5連勝。同じく好調のアーセナルと戦うキャピタルワンカップは、いよいよ火曜日です。このゲームもまた、目が離せませんね。
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トーレスがフリーで外した時はまたか…と思いましたが1G1Aなので許すしかないですね(笑)
モウリーニョが率いるチームは引き分けの試合で勝てたり、負け試合で引き分けたりと運がつきますよね(^^)
とりあえず勝てて良かったです。
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チェルシーさん>
昨日のゲームでは、選手交代だけをとればペジェグリーニ監督のほうが論理的で機能していた印象でしたが、最後にウィリアンがあのボールを出したのをみて「モウリーニョは”持ってる”な」と思いました。ゲームとしてはドローが妥当でしたね。あれを勝ちにするんですから、いや、手ごわい。
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