【Chelsea×WBA】エトーがまたもや窃盗に成功するもホームで敗戦寸前!? どうした、チェルシー!
それにしても、WBAは残念でしたね。最後の最後までチェルシーを追いつめ、勝ち点3目前だったのに…。ラミレスが倒されてPKとなり、2-2のドローで決着しましたが、この判定はサッカー関連掲示板で論争必至の微妙なものでした。間違いないのは、ラミレスはスティーブン・リードのショルダーチャージを受けただけで、足は引っかかっていないこと。そして、彼は強い当たりで倒れただけであり、意図的なダイビングではないということです。10人のレフェリーが同じ場面に遭遇したら、少なく見積もっても8人までは笛を吹かないのではないかと思いますが、しかしこの試合ではチェルシーが幸運を享受し、アザールがGKの動きをみて同点ゴールを決めました。意見はさまざまあれど、サッカーではレフェリーは絶対である、としかいいようがありません。
このゲーム、明らかにチェルシーは疲れていました。豊富な選手層を誇りながら、ミッドウィークのチャンピオンズリーグから変わったのは、フランスでパスポートを失くし、月曜日の練習を欠席してモウリーニョに叱られ、シャルケ戦をパスさせられたアザールと、連戦を避けて起用されているランパードだけ。水曜日の疲れは残っていないと判断し、調子のいい選手を優先させたのでしょうが、モウリーニョ監督に判断ミスがあったのかもしれません。前半はまったりした展開で、オスカルの直接FK以外にこれといった見どころもなく、勝負は後半に持ち越されると思われた46分、またもやエトーがやってくれました。
イヴァノヴィッチからのサイドチェンジを左サイドで受けた元気なアザールが、ペナルティエリア角まで持ち込み、右隅に強いシュート。GKマイヒルが左手で弾き、ボールはこぼれ、SBリッジウェルはこれを確実にクリアしようと前に流しますが、その1秒が大ケガの元でした。最近、2度に渡ってGKが持っているボールをかっさらって得点につなげた「ゴールキック窃盗常習犯」エトーが、今度はDFのリッジウェルを大後悔に追い込みます。彼がクリアしようと足を上げた瞬間、背後にしのびよっていたエトーが左足を出し、ボールはゴールへ一直線。チェルシーが悪いながらも1点リードし、いい形でハーフタイムを迎えます。
しかし後半、目覚めて次の1点を奪ったのはWBAのほうでした。カウンターからの右クロスを完璧にヘッドで合わせてチェフを慌てさせたシェーン・ロングが、61分、2度めのチャンスを活かします。CKから長身DFマコーリーの強烈なヘッドがチェフを襲い、上に弾くしかなかったボールの落下点に最初に入ったのはロング。2発めのヘディングシュートはチェフも触れず、1-1の同点です。
これで勢いがついたWBAの次の一手は、チェルシーのお株を奪う見事なカウンターでした。奪った球を素早くつなぎ、4対4のチャンスを作ると、左に走り込んだのは前半エトーにやられたリッジウェル。彼は、カウンターに対して一発でスライディングしてはいけないという禁を犯したケーヒルを軽くかわすと、中央のセセニョンに正確なラストパスを送ります。セセニョンのフェイントにテリーは足を出せず、チェフまで態勢を崩し、最後は枠に強く蹴り込むだけの逆転ゴール!これは想定外。モウリーニョ監督の顔色が変わります。同点になったところでランパードをデンバ・バに代え、点を獲りにいく姿勢は明確でしたが、逆転された5分後にはアスピリクエタをミケルに代えて総攻撃態勢をとり、オスカルをマタにスイッチします。攻めるチェルシー、守るWBA。プレミアリーグ同士で、さほど順位差のないチームの対決ですが、スタンフォード・ブリッジでの勝利はジャイアントキリングと表現してもさしつかえないでしょう。90分を過ぎてもスコアは動かず、追加タイムも4分を消化し…。
2戦前にスアレスにハットトリックを許してリヴァプールにあっさり負けていたので、軽視していたWBAでしたが、昨季のプレミアリーグ前半戦でチャンピオンズリーグ出場圏内を走っていたチームを侮ってはいけませんね。年内に当たるプレミアリーグ上位勢は、マンチェスター・シティとトッテナムのみですが、こうなるとむしろ両方無傷というのが考えにくいですね。負けるのはどっちでしょう。もしかしたら両者とも…いやいや、さすがに。
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WBAは4バックと2ボランチが安定してますからねー
アーセナルも負けそうでヒヤヒヤでしたよほんと。
そしてあれPKとっちゃうんですかって感じですよね。
WBAの選手がかわいそうです……
あとチェフどうしたんでしょうかねーあのシュート止められないとは。
開始からちょっと動きが重かったですね。
あとランパードのミスが最近目立ちます(^^;
ラミレスのPKも微妙でしたが、WBAの2点目のカウンターでも第4審が認めるファールがあったのでまあおあいこということで。
あれだけ引かれて高さがあると難しいは難しいですけど崩さないと優勝は厳しいですね(^^;
やはり冬の補強ポイントはゲームを組み立てれるボランチですかね。
それにしてももったいない…
さっきこの試合見ましたが、チェルシーは、2列目10番タイプが多くて、中央で大渋滞が起きてますね。
DFとしては、絞って守れますからあまり怖さはないように見えました。
ウィルシュアさん>
おっしゃるとおり、私もWBAの選手がかわいそうと思いました。ただ一方で、レフェリーのジャッジについては飲み込むよりほかにないですね。私はプレミアリーグになる前からイングランドのサッカーを観ており、20年前などはもっと露骨で強烈なホームタウン・ディシジョンが普通だったので、最近、ネット掲示板で散見されるネガティブな会話には少々違和感があります。「フツーはとらないけど、しょうがないね…」という感じですね。チェフは、タイミングを崩されたのか、スリップしたのかいずれかでしょうね。ああなるともう、止められません。
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チェルシーさん>
重かったですね。ベンチにマタやダヴィド・ルイスもいたので、もう一段スタメンを入れ替えたほうがよかったかもしれません。
リバサポさん>
もう少しサイドを使って横に揺さぶるなり、遠めからシュートを打つなりしないと引いた相手を崩すのは難しいかもしれません。サイドの選手も、ドルブルで中に斬り込むのが好きなタイプが多いので、テンションが上がり過ぎると、ときどき単調になりますね。