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【Saints×Chelsea】名人芸と名采配でダブル達成!オスカルが決めた難敵攻略劇場

モウリーニョ監督、してやったりでしょう。イヴァノヴィッチ、ダヴィド・ルイス、ランパードを欠きながらの難敵セインツ戦、しかもアウェイ。プレミアリーグ上位勢のなかでは、いちばん条件が厳しかったはずですが、フタを開けてみれば、いちばん得点差をつけて勝ったのはチェルシーでした。スタメンで控えだった選手をうまく使ったうえで、采配が呼び込んだ0-3快勝。アーセナルに楽をさせない勝ち点2差の追撃が続きます。

セインツのホーム、セントメアリーズのゲームでしたが、開始からF.トーレスが再三アタック。チェルシーペースでゲームは進みます。F.トーレスはドリブル突破だけでなく、周囲との連携も冴え、13分にはラミレスへのパスでGKとの1対1を演出。これはゴールにはなりませんでしたが、彼が前線でセインツ守備陣をかき回したことで、ホームチームは防戦一方となりました。

流れが徐々に変わり始めたのは、25分を過ぎてから。ララナやロブレンのシュートがチェフを脅かし、チェルシーはペースを失い始めます。この日は、シュールレがブレーキでしたね。彼が今ひとつだったために、マタもうまくチャンスメイクできなかったように思います。前半は結局、0-0。マンチェスター・シティが1時間前に勝利を挙げ、リヴァプールも前半をリードして終えています。アーセナルとチェルシーのみ0-0。まさかアーセナルがホームでカーディフには負けないでしょう。混戦のなか、ここまではやはりチェルシーがいちばん難しい戦いを強いられています。

後半開始直後もセインツペース。セットプレイでロブレン、フォンテがゴール前に飛び込み、明らかに先制点を狙って圧力を強めてきています。そういえば、プレミアリーグ前半戦でセインツと当たった時も、後半開始直後まではチェルシーが劣勢でした。前回は0-1と負けており、今回は同点と状況は違いますが、勝つためには何らかの手を打つ必要がありそうなのは共通しています。

そして、この試合でも前回同様、モウリーニョ監督の判断はスピーディでした。53分、それまでの8分間で後半もマタとシュールレが機能しないと判断し、オスカル・ウィリアンを投入です。これが、大当たり!55分にはアザールのパスに反応したオスカルがGKに倒され、結果的にはシミュレーションを取られるものの、あわやPKのシーンを作り、その4分後にはついに先制です。オスカルが左サイドから上げたクロスがDFに当たり、GKデイヴィスは触れず、ボールは右ポストを直撃。これに飛び込んだのはF.トーレス。チェルシー待望のゴールは、モウリーニョ監督が「10番のポジションのレギュラー」と名指ししたブラジル代表MFのプレイから生まれました。

この日のオスカルは絶好調で、71分のウィリアンのゴールは彼のラストパスから。82分には、アザールのお膳立てで自らドリブルシュートを決め、全得点に絡む活躍でした。試合後、モウリーニョ監督は、「今日のゲームはパーフェクト」と自画自賛でしたが、劣勢を采配でひっくり返し、少ないチャンスをすべてゴールに結びつけるという、いかにも彼好みの試合でしたね。昨日、マンチェスター・シティについて「勝ちゲームをたたむのがいちばんうまい」と書かせていただきましたが、逆に「相手の勝ちパターンを崩すのがいちばんうまい」のはモウリーニョのチェルシーだと思います。

チェルシーの今後のヤマ場は、19日のマンチェスター・ユナイテッド戦と、2月3日のマンチェスター・シティ戦です。「勝ちパターンに入ったら負けない」マン・シティと、「劣勢を跳ね返すのがうまい」チェルシーの「ほこ・たて対決」はおもしろそうですね。この対決、どちらが勝つと思いますか?私は、今季のプレミアリーグはチェルシーが最有力だと思っておりますので、モウリーニョ推しですが、果たして…。

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“【Saints×Chelsea】名人芸と名采配でダブル達成!オスカルが決めた難敵攻略劇場” への3件のフィードバック

  1. ウィルシェア より:

    ガナとしてほこたて対決はポイント1を分け合っていただくとゆーことでお願いします笑
    どちらにせよ激しい戦いになることまちがいなしですね
    楽しみです

  2. チェルシー より:

    更新おつかれさまです

    オスカルは今季かなり好調ですし、ウィリアンも序盤は微妙だったもののプレミアに慣れてきたのか最近結果を出してますね(^^)

    アザールもいいですし現時点ではこの3人がファーストチョイスですかね
    マタには特に頑張ってほしいですけど現状では厳しいですね(^^;

    ここ数試合攻守ともに悪くないのでこのまま調子を上げていってもらいたいです(^^)
    スタンフォードブリッジではユナイテッドにも負けるわけにはいきません!

  3. makoto より:

    ウィルシェアさん チェルシーさん>
    私も、チェルシーVSマン・シティは、「3-3の痛み分け、疲労残し」で終わっていただければと思います(笑)。プレミアリーグ上位対決では、ドローはあっても、今のチェルシーが負けるイメージが湧かないですね。チェルシーが負けるとすれば、「中堅相手にメンバー落として後半に先制され、モウリーニョ監督がやや気合い不足もしくは油断モード」という「バーゼル状態」のときではないかと思います。そういう意味では、セインツは2試合とも、途中までいいセンいってたんですけどね…。

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