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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Arsenal×Fulham】今日はカソルラ!アーセナル、日替わりヒーローでがっちり5連勝!

プレミアリーグ首位VS降格候補のロンドンダービーは、アーセナルの本拠地、エミレーツでのゲームです。ここで負けないのはもちろん、前半の興味は「アーセナルがいつ先制するか、何点獲るか」だったのですが…。ガナーズサポーターにしてみれば、もどかしい試合になってしまいました。

試合開始直後から、アーセナルが一方的にボールを支配。4分には、右からスルーパスに抜け出したエジルがGKステケレンブルクと1対1になりますが、右足の弱いシュートは戻ったDFにカットされ、絶好機を逃します。この後もアーセナルはショートパスを駆使してゴールに迫るものの、攻撃が中央に集まり過ぎ、効果的な崩しができません。いいときと明らかに違うのは、全体的な運動量の少なさと、緩急のなさ。エジル、カソルラをはじめ、前の選手が「いずれ点は獲れる」と余裕を持ち過ぎているようにみえます。攻めあぐむ時間が続き、20分を過ぎると次第にフラムの反撃を受ける回数が増えてきます。

25分、フラム最大のチャンス。ベルバトフが右から突破し、クロスはサニャにクリアされるものの、このこぼれをシドウェルが強烈な右足ミドル!ゴール左上を襲ったシュートは、GKシュチェスニーのダイビングで何とかブロックしますが、アウェイチームがあわや先制というきわどいシーンでした。31分には、イラン代表MFデヤガが縦パスに飛び出し、ゴールマウスを出たシュチェスニーが交錯しながらストップ。アーセナルは、カカニクリッチとベルバトフを起点に攻めるフラムのカウンターを再三、浴びてしまいます。

それでもアーセナルは前半終了直前に攻勢を強めます。37分のカソルラのFKは壁に当たり、これを拾ったサニャの地を這うようなシュートはステケレンブルクが左手でかろうじてクリア。43分のニャブリのミドルも右に外れ、結局前半は0-0。ホームチームはいつものような圧倒的なポゼッションをみせることができず。エジルにパスミスが目立ち、カソルラにもチャレンジするプレイがなく、明らかにうまくいっておりません。

しかし、このままでは終わらないのが今季のアーセナル。前半に課題があれば、後半はきっちり修正してくるのが彼らのプレミアリーグ首位たる所以でしょう。後半開始直後のフラムの波状攻撃を落ち着いてしのぐと、55分にFKをゲット。カソルラが逆サイドに上げたクロスにサニャがスライディングシュートを試みるも、ステケレンブルグがブロック。こぼれ球をコシールニー、ニャブリが次々とシュートしますが、ここはフラムDFが体を張ってゴールを許しません。今日はアーセナルの日ではないのか…と苦戦が続くのを覚悟しましたが、この1分後、ホームチームはついにフラムのゴールをこじ開けます。決めたのは、後半になって、最初の45分の静かさが嘘のように攻撃モードに入っていたサンティ・カソルラ。左サイドでボールを受けた19番は、ウィルシャーとのコンビネーションで彼を左に走らせ、自らは中に入ると、そのまま左からのラストパスを右足でダイレクトシュート!やはり、今季のガナーズはここぞというときにきっちりゴールを決めてきます。

 そして、先制点の5分後に、またもカソルラにゴールが生まれます。左からのクロスのクリアを左足でトラップすると、GKのポジションを一瞥してペナルティエリア外からすかさずシュート!右隅にまっすぐ転がるボールにステケレンブルクは触れず、2-0。これで、決まりです。1試合平均1点しか獲れないフラムが、1試合あたり1点も許していないメルテザッカーとコシールニーから2点を獲るのは至難の業。アーセナルは途中出場のポドルスキが2回にわたってゴールを脅かすなど、その後もゲームをリード。フラムはカカニクリッチが単調なドリブルで自滅を繰り返し、ベルバトフは周囲のプレイに苛立ちを露わにするばかりです。

フラム最後の抵抗は、終了直前のFWダレン・ベント。縦パス一本で抜け出し、シュチェスニーに当てたシュートのルーズボールに追いついて無人のゴールに蹴り込もうとするも、コシールニーの必死のカバーにあってシュートを右に外し、これでゲームオーバー。終わってみれば、アーセナルが2-0の順当勝ちで、プレミアリーグ首位キープを決めました。いやいや、強い。エジルが不調ならカソルラがゴールと日替わりでヒーローが現われ、相変わらずDF陣も安定しています。昨季のこの時期、プレミアリーグで4位にも入れずあがいていたのを思い出せば、今季の充実ぶりはまるで別のチームです。

マンチェスター・シティもカーディフに圧勝したため、3位チェルシーは負けられなくなりました。うーん、なかなか上位が取りこぼしませんね。プレミアリーグ4位に何とか滑り込みたいマンチェスター・ユナイテッドとしては、この展開は困るのですが…。2強のマッチレースになるのか、混戦のまま春を迎えるのか。いよいよ明日、生き残りをかけた2014年最初の大一番です。

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“【Arsenal×Fulham】今日はカソルラ!アーセナル、日替わりヒーローでがっちり5連勝!” への1件のコメント

  1. レスポンス より:

    エジルとジルーの仲は大丈夫でしょうか・・・

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