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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Liverpool×Aston Villa】焦った攻撃陣と緩すぎた最終ライン…リヴァプール、ホームで痛恨のドロー!

本拠地アンフィールドで、ここまで苦戦するとは思いませんでした。プレミアリーグ開幕戦でエミレーツでアーセナルを破り、6節にはマンチェスター・シティを撃破するなど、何度か大物食いを見せてきたアストン・ヴィラですが、当初は機能していた3トップがこのところ湿りがち。大砲ベンテケが先週のアーセナル戦で決めたゴールは、何と4ヵ月ぶりです。決め手に欠くアストンヴィラは、アンフィールドでのリヴァプール戦では、勝利どころか点を獲ることすらできないと思っていました。ところが…。

開始直後1分、リヴァプールはいきなり大ピンチに追い込まれます。中央を簡単に割られてヴァイマンがGKミニョレと1対1。これはシュートが右に外れ、事なきをえますが、開幕戦でアーセナルもやられたアグボンラホルとベンテケ、ヴァイマンのFWトリオは要注意です。この後、リヴァプールはセットプレイからジェラードが危険なキックを連発し、アストン・ヴィラをゴール前に釘づけにしますが、ベンテケやアグボンラホルへのくさびが入るようになると、再びアウェイチームの攻撃が機能し始めます。

前半のリヴァプールは、とにかくパスが不正確で、コンビネーションがままなりません。焦りからか、裏を突くパスのほとんどがゴールラインを割るか、GKグザンにキャッチされてしまいます。そしてもうひとつの課題は、DFラインの連携の弱さとマークの緩さです。シソコはサイドを簡単に崩され、コロ・トゥレはたびたび、中央でマークを外されます。

25分、アストン・ヴィラはベンテケが左サイドを走るアグボンラホルに縦パスをフィード。アグボンラホルはグレン・ジョンソンを完全にかわして、ゴールライン手前まで侵入し、左足で中央で待つヴァイマンに完璧なグラウンダー。ヴァイマンはこれを足に当てるだけ。スピードに乗った3トップの見事な攻撃で先制し、アンフィールドを沈黙させます。そして36分には、まさかの2点め。今度はアグボンラホルが右サイドを抜け出し、ジェラードの緩いマークをかわしてファーサイドにクロス。GKミニョレがこのボールに飛び出しながら、かぶってしまい、グレン・ジョンソンもマークしきれず、ベンテケにフリーでヘディングシュートを許してしまいます。スアレスとスタリッジをFWに並べ、センターMFにジェラードとヘンダーソンを配したあまりにも攻撃的なフォーメーションと急造DFラインは、どうやら空回りしてしまったようです。

空中分解寸前のリヴァプールでしたが、前半終了直前、ヘンダーソンのスーパープレイがチームを窮地から救い出します。スアレスのパスをペナルティエリアすぐ外で受けた彼は、左足で絶妙なダイレクトパスを裏に流し、走り込んだスタリッジのチップキックのゴールをアシスト。前半のうちに追いつけたのは、大きかった!1-2で後半となれば、ゲームの行方はまったくわかりません。

後半の頭から、ロジャース監督はコウチーニョを諦め、守備を落ち着かせるべくルーカスを投入。開始わずか4分で、最大の脅威だったアグボンラホルが負傷退場したことも相まって、守備の負担が軽くなったジェラードが前線のスアレスやスターリングにロングパスを通せるようになり、リヴァプールの攻撃は一気に活性化します。52分、自陣右にいたジェラードが、DFラインの裏を狙うスアレスに長いパス。スアレスは、GKグザンをドリブルで誘い、彼の手が足に触れたかどうかのタイミングで転倒。なかなかシュートが打てなかったエースが狙って取ったPKを、ジェラードがしっかり決めて同点!まだ、40分あります。コップスタンドのサポーターは、誰ひとりとしてリヴァプールの逆転勝ちを疑わなかったでしょう。私も、アストン・ヴィラはここから2点は覚悟しないといけないと思っていました。

しかしリヴァプールは、65分にヘンダーソンのミドルをGKグザンがぎりぎりで弾いたシーンを最後に、92分のスアレスの角度のないところからのシュートまで、20分以上の時間を無為に過ごします。やはり、後半頭から入ったルーカスが、20分でピッチを去ってしまったのは痛かったですね。代わりに入ったジョー・アレンは悪くなかったものの、それまで有効だった縦パス中心の攻撃が頓挫した感があります。そして焦りからか、スアレス、スタリッジ、スターリングが全員縦を急ぎ過ぎて、横がつながらなくなったのも不発の原因でしょう。誰かが前線でタメを作り、横のラインをつないでくれるヘンダーソンやジェラードの上がりを待って、ゆっくり攻められればまた違った展開もあったと思います。

モーゼスやイアゴ・アスパスも使えないまま、かくしてリヴァプール、アンフィールドで痛恨のドロー!この日、ゲームを偵察していたマルティネス監督のエヴァートンに、プレミアリーグ4位の座を奪われることになりそうです。最近、コウチーニョが元気がないのが気になりますが、ルーカス負傷の対応も含めて、ロジャース監督はどう立て直してくるでしょうか。このまま失速することはないと信じたいのですが…。次戦、いよいよマージーサードダービー。後半戦最初のヤマ場であり、プレミアリーグ4位死守に向けて、ここが正念場です。(ガブリエル・アグボンラホル 写真著作者/Dagur Brynjólfsson)

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“【Liverpool×Aston Villa】焦った攻撃陣と緩すぎた最終ライン…リヴァプール、ホームで痛恨のドロー!” への2件のフィードバック

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