【WBA×Liverpool】リヴァプールのゲームプランを壊した、コロ・トゥレ悪夢のミスパス!
リヴァプールの中盤は、ジェラード、コウチーニョ、ヘンダーソン、スターリング。真ん中で守備を安定させてくれていたルーカスを欠いてからはおなじみとなったフォーメーションですが、一見攻撃的に過ぎるメンバーを、ロジャース監督は見事にまとめました。ヘンダーソンのバランス感覚が素晴らしく、中盤の守備が綻ぶことなく、ここまではうまく戦えています。負傷明けのジェラードのコンディションも上がりつつあり、中盤をシンプルにつないでスターリッジやコウチーニョが優位に立てる局面を創り、スアレスとスタリッジへラストパスを出すという攻め方が機能しています。
この日は、WBAの中盤とサイドがドリブルに弱いこともあり、シソコ、スターリング、スタリッジの突破が決定的なシュートチャンスへとつながりやすい展開。WBAにチャンスを創らせることなく、リヴァプールがゲームの主導権を握ると、24分には彼ららしい攻めで先制します。スターリングが持ち込んだボールをゴール右でスアレスにつなぐと、スアレスはフェイントをかけながら相手の守備のすき間を探し、狭いコースを見つけてファーサイドにいたスタリッジに絶妙の浮き球パス。オフサイドをかいくぐったスタリッジは、これを左足インサイドでプッシュするだけ。2トップ+スターリングの完璧な崩しで、リヴァプールがリードします。
この後も、33分のCKからの混戦や、38分にシソコが自陣から3人をかわして左サイドを突破したシーンなどでチャンスを創りますが、水際でWBAがクリア。WBAも44分、ヘンダーソンのパスを敵陣で拾い、最後はゲラがミドルを放ちますが、決まるかに見えたシュートはわずかにゴール左上に外れ、前半は1-0で終了します。最後はヒヤリとさせられたものの、リヴァプールにとっては悪くない45分だったでしょう。
後半に入ると、ホームのサポーターの声援を受けてWBAが反撃に転じますが、コロ・トゥレとシュクルテルを中心としたリヴァプールのDF陣が冷静にこれをさばきます。58分にはスアレスがゴール前で切り返しを駆使してDF2人をかわし、GKとの1対1を右サイドにシュート。後半最大のチャンスは、ベン・フォスターが体に当てて追加点はなりません。それでも試合は1-0でアウェイチームリードのまま。64分にアニチェベがピッチに入ってくるまでは、リヴァプールの順当勝ちは動かないものと思っていたのですが…。
悪夢の瞬間は、67分に訪れました。ボールをキャッチしたGKミニョレがコロ・トゥレに出したとき、既に悲劇の幕は切って落とされていたのでしょう。周囲に敵の選手が複数いたにも関わらず、GKからパスをもらってしまったCBは、仕切り直そうと中央右にいたシュクルテルに渡そうとします。ところがこのパスをトラップしたのは、WBAのワントップ、アニチェベです。痛恨のパスミス。アニチェベはワントラップで、ゴール左隅に強く蹴り込むだけ。1-1、まさかの同点。リヴァプールは、あらためて攻勢に転じなければなりません。
しかし残念ながら、ここから先のリヴァプールは、焦って不正確な縦パスを前線に蹴るだけの、悪いときの彼らでした。コウチーニョの代わりに入ったジョー・アレンも、攻撃に貢献することができません。唯一のチャンスは78分、スターリングが敵陣でカットしたパスを走り込んだスタリッジにつないだシーンでしたが、スタリッジはGKベン・フォスターに間合いを詰められ、左足シュートをブロックされます。結局、1-1。リヴァプールにとっては、負けに等しいドローです。
プレミアリーグ4位争いから抜け出すはずだった楽勝ペースのゲームは、たったひとつのミスで、痛すぎる結果で終わってしまいました。今となっては、追加点を獲っていれば…ともいえますが、DFラインが安定的だったことを考えれば、1-0でたためばOKという試合でしょう。混戦のチャンピオンズリーグ出場権争いを、自らおもしろくしてしまったリヴァプール。あの1本以外はうまくいってたのに…。サッカーの怖さを、久しぶりに思い知った一戦。来週のプレミアリーグは、アンフィールドとはいえ、アーセナルに勝たないといけません。
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酷すぎる試合でした
終わった直後はコロを責めまくっていましたが考えると負けでもおかしくはない試合でした
DFはシュクルテルが一人頑張るだけで他の三人はどうしようもなく酷い ジェラードもパスをもらいに来ない コウチもバックパスのみ スターリングはパスをしない。
前回よかったカウンターをやめてポゼッションサッカーをしようとするロジャースの限界が見えました
「ユナイテッドがストークをなめているのでは」と発言しことをお詫びいたします。まんま同じことうちにも当てはまってしまいました。どうにも後半の入りたかたもダラダラして、押され始めると流れを変えることができずなんとも不甲斐ないです。我々はチャレンジャーなのだから、もっと気合いを見せて欲しかった、、、
実はロジャースは、ヴェンゲル並みに交代が遅く、意図がわからないカードの切り方をしてしまいます。後半戦が少し不安な今節でした。
コウチさん リバサポさん>
確かにいいときの集中力はなかったかもしれませんが、1-0でたためる悪くない展開だったと思います。同点になってからの攻撃はいただけなかったものの、おふたりがいうほどひどくはなかったのでは?いずれにしても、もったいない勝ち点ロストではありました。来週、シックスポインターで巻き返し、ですね。