【Saints×Liverpool】違いはスアレス!抜け目ないエースの演出でリヴァプール3発&2位浮上!
15分の先制ゴールは、中央のセインツDFの密集エリアをSASだけで突破しようとした無謀ともいえる攻撃。スアレスからのパスを受けたスタリッジが、再度スアレスに折り返そうとしたパスはDFが簡単にカットします。しかし、これをクリアしきれなかったセインツ。ミスパスがフォンテに当たってしまい、ボールがゴール前にこぼれます。そこにいたのは、最も危険なスアレス。相手より優位な態勢であれば絶対に枠を外さないプレミアリーグ得点王に、フリーで打たせてはいけません。スアレスは冷静にGKボルツの右を抜き、ボールはサイドネットにきれいに納まります。セインツ、痛恨。ここまで優勢だったホームチームにとっては想定外のビハインドです。
ここから前半終了までの30分は、1点を追うセインツペース。リヴァプールの両SB、フラナガンとグレン・ジョンソンがマッチアップを制され、左右から精度の高いクロスが何度もアッガーとシュクルテルを襲います。32分、右からのクロスをリッキー・リー・ランバートが胸で落とし、ララナが左足でゴール左隅を狙うもシュートはポストを直撃。直後のルーク・ショーのグラウンダーも、ララナが枠を外して同点ならず。42分のアーリークロスは、またもルーク・ショーです。リッキー・リー・ランバートが打つと見せかけてスルーしたボールを受けたのは、ファーサイドで待っていたジェイ・ロドリゲス。これがこの試合最大のチャンスでしたが、ニアをカバーしにいったミニョレの逆を突いたインサイドキックは勢いがなく、ぎりぎりで体を伸ばしてセーブしたGKの右手が間に合います。それでも後半もセインツの攻勢は続き、リヴァプールはいつ同点にされてもおかしくありません。
ロジャース監督が最初に切ったカードは、56分のラヒム・スターリング。中盤で機能していなかったコウチーニョを諦め、速攻に活路を求めます。するとその直後、デヤン・ロブレンを背負ってパスを受けたスアレスが素早いターンでロブレンを振り切り、ドリブルで右サイドを突破。完全に抜かれたデヤン・ロブレンは中央のカバーにも戻り切れず、優しいグラウンダーが入ったばかりのスターリングの足元に届きます。右足でパスを出すようなシュートを決めたスターリングの歓喜!サイドでは負けていたものの、アッガー、シュクルテルとジェラードがセンターを締めるリヴァプールに対して、0-2は絶望的なスコアです。
2点めが入ってから落ち着きを取り戻したリヴァプールに対し、セインツはFWギャラガー、MFワンヤマを投入して差を埋めにいきますが、前半のような勢いはなく、シュートチャンスが創れません。85分には1月12日から7試合連続ゴールを続けていたスタリッジがピッチを去り、素晴らしい記録はとぎれましたが、最後の最後でアウェイチームに3点めが入ります。立役者は、またもスアレス。ペナルティエリア入り口で背番号7がドリブルを仕掛け、倒されると、レフェリーは迷わずPKスポットを指差します。このPKをジェラードが右上に蹴り込んだところでタイムアップ。多くのチャンスをものにできなかったセインツに対して、スアレスひとりで3回の決定機を創り、これをすべて結果に結びつけたリヴァプールが快勝。暫定ながらも久しぶりのプレミアリーグ2位の座をものにしました。
それにしても、このチャンスの少ないサッカーで3点奪うとは…。1点めの中盤で起きたパスミスはともかく、全体としてはうまく守っていたセインツのCBコンビ、デヤン・ロブレンとフォンテからすれば、これだけの点差をつけられた実感はないでしょう。わずかのスキを見逃さず、確実にゴールにしてみせる天才スアレスの独壇場。先日の「来季はリヴァプールでチャンピオンズリーグを戦いたい」というコメントは、レッズサポーターを狂喜させ、プレミアリーグ制覇が見えてきた同僚たちを盛り上げる最高のタイミングでのメッセージでしたね。アンフィールドでのプレミアリーグ上位対決をしっかり残した現在最強のリヴァプールが、このまま頂点まで走り抜ける可能性は、決して低くはないと思います。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
前節のお粗末な守備を改善するためのフォメ変更で恩恵を受けたのがFWの一角になったスアレスだけとは苦笑
—–
浮気性なリバサポさん>
いやー、それでもスアレスが恩恵を受けるというのは極上のメリットでしょう!