【Liverpool×Sunderland】攻めまくったリヴァプール…焦って点を奪えず、あわやドローの辛勝!
サンダーランドは、ハーフラインを過ぎてもボールを持たせる代わりに、ペナルティエリア前でしっかりカギをかけ、リヴァプールに裏を取らせない守り方。「なまじ持てるので、ズルズル持ってしまった」というところだったのでしょう。リヴァプールはいつもに比べて連携が弱く、30分まではスアレス、アレン、スタリッジが希望のないミドルシュートを打ち上げるのみ。これでは点が獲れないのではないか…懸念だけが積もり続けた37分、リヴァプールがビッグチャンスを迎えます。
後ろからのボールをスアレスがDF2人に挟まれながらも抜け出し、ドリブルでGKと1対1に持ち込もうとすると、ベルジーニが後ろから引っかけFK。レッドカードが出てもおかしくないファールに、アンフィールドは大ブーイングに包まれます。このFKを蹴ったのは、「スアレスが譲ってくれた」スティ-ブン・ジェラード。ゴール右上を狙った絶妙なシュートをGKマンノーネは弾き出せず、ホームチームがようやく先制です。
41分にサンダーランドもチャンスを迎え、中央で誰もマークにこないのをみてMFウィッカムがゴール左にミドルシュートを打ちますが、これはGKミニョレがナイスセーブ!リヴァプールは攻撃が単調で、不満の残る前半でしたが、1-0の折り返しなら悪くないでしょう。
後半が始まると、追加点がほしいリヴァプールがすぐさまラッシュ!攻め上がったグレン・ジョンソンの短いパスを受けて、右からスアレスがミドルを放った直後の48分、スタリッジがみせてくれました。真ん中からのヘンダーソンのパスを右サイドで受けたスタリッジは、元リヴァプールのSBドッセーナを軽くかわして左足でカーブをかけた完璧なミドル。左上隅に見事に刺さったこの1点は、大きかった!2点リードされたサンダーランドが上がらざるをえなくなると、最終ラインにスペースが生まれ、リヴァプールらしい速攻がはまり始めます。
53分、サンダーランドの自陣でのパスカットから、アルティドールのパスをもらったフィル・バーズリーのミドルはミニョレが左に飛んでセーブ。その直後には、コウチーニョが左から上がり、追い越してきたフラナガンに絶好のスルーパス。フラナガンも中央のスアレスもフリーでしたが、しかしクロスがSASに合いません。56分にはジェラードのロングフィードを受けた左サイドのスアレスが、トラップ一発でDFをかわしてシュートを放ちますが、枠にいかず。64分にはスアレスがDFラインの裏に出した浮き球を、今度はヘンダーソンが左の角度のないところから狙いますが、これはマンノーネがキャッチ。64分、右サイドでフリーになったスアレスがクロスをふかし、中のスタリッジが頭を抱えます。リヴァプールはエンジンフル回転ながら、ディテールで正確さを欠き、ゴールを奪えません。
70分にはサンダーランド。右からのクロスの折り返しを受けたカッターモールのシュートはバーを直撃!その1分後、アレンの落としを中央で受けたスタリッジのシュートもお返しとばかりにバーを叩きます。このまま試合は終わるかと思われた77分、「次の1点」を決めたのはサンダーランドのほうでした。右からのCKがファーサイドに流れると、裏にフリーが2人。このチャンスボールを手堅く枠に収めたのは、途中出場のキ・ソンヨンでした。サンダーランドは88分にも、FKからアルティドールがあわや同点というチャンスを迎えますが、これはうまく当てられず、レッズは命拾いします。
結局、2-1でフィニッシュ。圧倒的にチャンスが多かったのはリヴァプールでしたが、決めるときに決めないと、どこかで冷や汗をかくことになります。前日、同じような状況で最後にオウンゴールをやらかしてしまい、アーセナルは勝ち点2を手離しましたが、リヴァプールは何とか勝利で着地することができました。「とにかく勝てばOK」というゲームではあったものの、できればマンチェスター・シティとの得失点差を詰めておきたかったですね。ともあれ、これでチェルシーと1差のプレミアリーグ暫定2位をキープ。2試合消化が少なく、実質的には勝ち点4つ分、上にいるマンチェスター・シティのつまずき待ちではありますが、まずは自分たちが足を取られないことが重要。リヴァプールの勝利で、プレミアリーグの優勝争いはますますヒートアップしてまいりました。
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カウンターを恐れていたのかわからないですけど、バランス崩してまで、シュートで終わろうとしてましたね。サンダーランドもいいプレイしてましたし、3-5-2のサプライズフォーメーションでうまく数的優利をつくられてしまいましたね。ポジェはなかなかいい監督だと感じました。
リバサポさん>
前半も大変でしたが、3点めをなかなか決められなかったのがきつかったですね。
こういう試合を勝ちきれたのは貴重です。