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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Swansea×Chelsea】たった1発の枠内シュート…チェルシー大苦戦、しかし貴重な勝ち点3!

マンチェスター・シティの敗戦は、チェフやテリーの耳に届いているのでしょうか。チェルシーのプレミアリーグは、あと5試合。今日のスウォンジーと次節のサンダーランドにきっちり勝ちきって、リヴァプールとのシックスポインターを制すれば、遠くなりかけていたプレミアリーグ制覇のチャンスが再び手元に戻ってきます。ハル・シティ戦に敗れ、降格候補に名を連ねてしまったスウォンジーは、死に物狂いで抵抗してくるでしょう。ここから先、簡単に勝てる試合はありません。

パリ・サンジェルマンとのチャンピオンズリーグに競り勝ったばかりのチェルシーは、病み上がりだったエトーがベンチ、負傷のアザールはメンバーに入っていません。トップはデンバ・バ、サイドにはシュールレとモハメド・サラー。初めてのフォーメーションがどれだけ機能するかに注目です。スウォンジーはミチュが不在ですが、浮き球のクロスに滅法強い「飛び道具」ボニーが健在です。

開始直後に中央からミドルを打たれ、チェフが体を伸ばして止めるという危ないシーンがあったチェルシーですが、5分、右サイドでフリーになったイヴェノヴィッチの折り返しを、中央で待つサラーが左足インサイドでシュート!この決定的なシーンは、サラーが狙い過ぎてわずかにポストの外。8分にサラーが放ったペナルティエリア右からのシュートも、力んで右に外します。ピンチをしのぎ、自分たちのパスサッカーを思い出すべくペースを落とすスウォンジー。10分を過ぎるとボールを支配し始め、12分には後ろからのクロスをボニーがヘディングシュート。これはチェフがきわどく弾いてCKに逃れ、スウォンジーはリードを奪えません。

せっかくいい形で主導権をつかみかけたスウォンジーに、16分、トラブル発生。2分前にイエローカードを受けていたSBチコが、無理な態勢からシュールレに足を出してしまい、いきなり退場です。判定に不満なスワンズサポーターは騒然。ザ・リバティ・スタジアムには、チェルシーがボールを持つたびにブーイングが響きわたります。ひとり多くなったチェルシーは、レッドカードの直後こそボールを支配してスウォンジーのゴール前に迫ったものの、その後は沈黙。中盤で漫然とパスを回すだけで相手のラインを崩す動きがなく、ゲームは膠着状態です。ウィリアンのミドル、ラミレスの中央突破、CKからのイヴェノヴィッチのヘッドはいずれもゴールを脅かすに至らず、チェルシーはこれといったチャンスを創れません。終了直前のサラーのシュートもゴールの上。結局、前半はシュートを枠内に打てないままハーフタイム。モウリーニョ監督は、どこでエトーやF.トーレスを投入するかを考えているに違いありません。

後半開始から、来ました!モウリーニョ監督。シュールレをエトー、ラミレスをオスカルと、いきなり2枚替えです。54分、アスピリクエタのクロスから、ゴール前の混戦のルーズボールをオスカルが狙いますが、間一髪でDFがクリア。直後のイヴァノヴィッチの危険なクロスもわずかにデンバ・バに合わず。57分にサラーのクロスから一瞬フリーになったエトーは、右足のシュートを巻いてしまい、ホームのサポーターは思わず安堵のため息。チェルシーの枠内シュート欠乏症が続きます。

59分、逆襲に出たスウォンジーのMFルートリッジがドリブルで独走。右に流れてクロスに打ったシュートはチェフが手に当て、CKからのボニーのシュートもうまく頭に当たりません。両者ともゴールまでの道筋が見えませんが、こういう試合は入るときはあっけないものです。67分、ついにチェルシーが先制します。

マティッチの縦パスにひとり前線にいたデンバ・バが反応。ワントラップからの左足シュートはGKフォルムの守備範囲に飛びますが、ここまで強いシュートをセーブする機会がなかったフォルムは、これを弾けません。0-1、プレミアリーグ優勝候補がリードです。降格ピンチのスウォンジーは、こうなると前に出ていくしかありません。

しかし、ラスト20分は、1点を先行して楽になったチェルシーのペースでした。マティッチやオスカルが裏を狙うと、サラー、エトーが飛び出して次々にシュート。フィニッシュに正確さを欠き、追加点は入りませんが、確実に時間は減り続けています。スウォンジーのラストチャンスは88分の右からのクロス。カーブを描いてゴール右隅に向かったボールがチェフに難しい対応を迫りますが、守護神は目の前のFWの動きに惑わされず、右手で上に弾いてCK。91分、カウンターからチェルシーFWが2対1の局面を創り、サラーがフリーのエトーにラストパスを通しますが、これもエトーの足に合わず。ゲームはこのままタイムアップを迎え、チェルシーは何とか勝ち点3を手に入れました。

11人VS10人の試合でしたが、シュートを枠に打てないチェルシーの独り相撲で1点を争うゲームになりました。勝ち点3とゼロを分けたのは、GKの差でしたね。危険なボールを1本も前にこぼさなかったチェフと、たった一発の枠内シュートを弾けなかったフォルム。チェルシーはプレミアリーグの優勝争いに残り、スウォンジーは降格バトルに完全に飲み込まれることになりました。彼らが昨季のキャピタルワンカップでチームを優勝に導いたラウドルップ監督をクビにしたのは、早まったかもしれませんね。いや、もう過去のことをどうこういっている場合じゃありません。状況は違えど、両者ともめざすは「残り試合を全勝」です。

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“【Swansea×Chelsea】たった1発の枠内シュート…チェルシー大苦戦、しかし貴重な勝ち点3!” への2件のフィードバック

  1. チェルシー より:

    更新お疲れさまです

    良かったのは勝ち点3だけ、アウェイで格下に苦戦っていうテンプレ通りの展開でしたね
    ホームではもっといい内容の試合ができるのにアウェイだと何でこうも落ちるんでしょうか?

    リヴァプールvsシティ戦を見たあとだったので再認識させられましたがもっと連動した攻撃が出来ないと厳しいですね

    とりあえず残り4試合全勝すれば優勝の可能性もあるので頑張ってもらいたいです
    アトレティコとリヴァプールとの三連戦が勝負所ですね

  2. makoto より:

    チェルシーさん>
    アザールがいないと前線で時間を作れず、速いパスまわしで相手を崩す攻撃ができませんね。アトレティコ・マドリードとリヴァプール…「二兎を追うもの」になるのか、ダブルで果実を得られるのか。現状は両方とも厳しそうですが、モウリーニョマジックの炸裂を見てみたいです。

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