【Liverpool×Southampton】大苦戦リヴァプール、「新SAS」の決勝ゴールでセインツに辛勝!
前半は、お互いのいいところつぶし。セインツのペッレ、タディッチ、ウォード=プラウズの前線からのプレスが素晴らしく、リヴァプールは最終ラインからのビルドアップで苦労します。20分のスタ―リングのミドルまで、これといったチャンスを創れなかったリヴァプールですが、このチームには一発で世界を変える破壊力があります。23分、決めたのはやはりこの2人。右サイドからヘンダーソンが出した、超絶ロングスルーパスにゴール前でスターリングがフリーとなり、GKフレイザー・フォースターの飛び出しを冷静にみてゴール右隅に流し込みます。
これで落ち着いたリヴァプール。前半は、タディッチとバートランドの左サイドコンビ偏重だったセインツの攻撃を無難に抑え、中盤でのせめぎ合いに終始します。終了直前、シュナイデルランとスターリングのミドルシュートの応酬は、ベルギー代表GKミニョレと、イングランド代表GKフレイザー・フォースターがナイスセーブでさばき、1-0のままハーフタイム。後半は、アンフィールドでは滅法強いリヴァプールペースで進むものと思われました。
しかし、サイドが変わった残り45分をリードしたのは、新監督がチームづくりを始めたばかりのアウェイチームでした。53分のスターリングのミドルがゴール上に外れると、ここからは完全なるセインツのゲーム。55分、右サイドから駆け上がったナサニエル・クラインが、前線に張っていたタディッチに当てると、タディッチはデヤン・ロブレンを体で抑えながら見事なヒールパス。これで完全にフリーになったクラインは、ミニョレがまったく動けない強烈なシュートをゴール右上に叩き込みます。まさかの1-1。突破口が創れないリヴァプールは、ピッチ脇でリッキー・リー・ランバートがアップを始め、終盤の1点勝負に備えます。
セインツが惜しかったのは、62分の決定的なチャンス。左サイドの崩しから、ウォード=プラウズのパスを受けたスティーブン・デービスは、中央で完全にフリー。これを決めていれば、勝ち点ゼロで帰ることにはならなかったと思われますが、大事にいき過ぎた背番号8のシュートは、GKミニョレが冷静にキャッチ。セインツは、リードを奪えませんでした。
状況を変えたかったロジャース監督の最初のカードは、ルーカスをジョー・アレン。67分、吉田麻也の縦パスからおもしろいようにパスがつながり、ペッレの落としを受けたクラインが、あわや逆転のチャンスを創ります。73分にセインツ期待のシェーン・ロングがピッチに入ると、75分には、アンフィールド満場の拍手に迎えられて、若い頃、クラブを離れてからずっと夢だったリヴァプール復帰を果たしたリッキー・リー・ランバートの登場です。マンチェスター・ユナイテッドのように大事なプレミアリーグ開幕戦をホームで落とすのか、アーセナルのように悪いながらも勝ち点3を死守するのか。どちらに転んでもおかしくなかったリヴァプールが、アーセナルに追いつく決勝ゴールを挙げたのは78分でした。
右からのクロスをDFがブロック。こぼれ球をヘッドでつないだのはスターリング。ボールはそのまま、スタリッジのいるゴール正面に流れます。エースストライカーは、フォースターの前で軽く触るだけ。危険な人物にわずかながらスペースを与えてしまったセインツ、痛恨の失点!
再度、リードを奪ったリヴァプールは、最後までセインツの猛攻に苦しめられます。85分、左からのパスを受けたウォード=プラウズのきれいなボレーはミニョレの正面。直後、セインツのパスワークについていけないリヴァプール守備陣がパニックに陥り、シュナイデルランのシュートはバーを直撃、リバウンドをヘッドで狙ったシェーン・ロングは焦ったのか、シュートを枠に飛ばせません。アンフィールドに響く悲鳴を受けながら、最大のピンチで命拾いしたレッズが、何とか逃げ切り、貴重な勝ち点3を手に入れました。
時折、マークの受け渡しやカバーリングが曖昧になる弱点は、解決するのに時間がかかりそうです。少なくとも左SBは、アルベルト・モレノかホセ・エンリケにまかせたほうがいいでしょう。もうひとつ、気になったのは、スタリッジとコウチーニョがPKおねだり気味の倒れ方を何度か見せていたこと。PKを取ってもらう名人だった、バルサに移籍した偉大な先輩スアレスの足跡をなぞるのは、素晴らしいゴールだけにしてほしいものです。ふたりとも、個人技でDFをかわしきる能力のある優秀なアタッカーなのですから。
何はともあれ、勝ち点3は大きな収穫。来週、いきなりマンチェスター・シティと当たりますが、あちらも本調子には程遠く、プレミアリーグ王者の足をすくうチャンスはあると思います。ロジャース監督には、序盤から青の2強のマッチレースになるのを阻止していただき、今季のプレミアリーグを盛り上げていただくことを期待しています。
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もっと楽に試合を運べるかなと思って見ておりましたが、全くの逆でハラハラしながら見ておりました。クーマン率いるセインツは侮れませんね。レッズの収穫はリッキーが入るとスタリッジの負担が減り動きが良くなったことでしょうか。あとはロブレンは良かったと思います。GJは何時もの悪いGJでしたね、、、次節はスタメンかわからないですね。でも勝ち点3大きいと思います。次節のシティ戦は楽しみです。
Mackiさん>
おっしゃるとおり、ロブレンは安定感がありましたね。クーマン監督は、さすがです。予想以上に守備がしっかりしていてびっくりしました。
まだまだDFに改善が必要ですね。おっしゃる通り、横のマークの受け渡しや相手選手が後ろから飛び出して来た時の対応がまずかったですね。ロブレンとシュクはカウンターなどの一対一の潰し方は上手いんですが…
直線的な攻撃の多いチェルシーには相性が良さそうですが、アーセナルやシティのように複数人が関わる攻め方に相性が悪い気がます。
4位以内厳しそう….
リバサポさん>
まだまだ連携に難はありますが、ロブレンとシュクルテルは、昨季のDFラインよりもよくなりそうな期待感はあります。守備もさることながら、セットプレーで2人とも上がってくると脅威です。
kopさん>
アーセナルもマンチェスター・シティも「4位以内厳しそう」なサッカーでしたし、マンチェスター・ユナイテッドとエヴァートンに至っては、「残留はできそうだけど」というレベルでした。昨季の初戦をみて、冬にアーセナルが、春にリヴァプールが首位に立つなど、だれも予測できなかったと思います。まだまだわかりません。
リバサポさん>
まだまだ連携に難はありますが、ロブレンとシュクルテルは、昨季のDFラインよりもよくなりそうな期待感はあります。守備もさることながら、セットプレーで2人とも上がってくると脅威です。
kopさん>
アーセナルもマンチェスター・シティも「4位以内厳しそう」なサッカーでしたし、マンチェスター・ユナイテッドとエヴァートンに至っては、「残留はできそうだけど」というレベルでした。昨季の初戦をみて、冬にアーセナルが、春にリヴァプールが首位に立つなど、だれも予測できなかったと思います。まだまだわかりません。
相変わらず心臓に悪い試合展開をしていました。
まだ前線の新戦力は怪我のため、御披露目出来ていないので何とも言えませんが、セインツの方が確実に良いサッカーをしてました。
ルーカスとジェラードのダブルボランチは後ろに体重掛けすぎていて、後ろでボール回しているのは問題ないですが、ギアを上げられないのでララーナかマルコヴィッチの復帰と共にヘンダーソンの中央復帰が理想でしょうね。
まずは勝ててよかった。
切腹フットボーラーさん>
私も、ヘンダーソンセンターのほうがいいと思います。守りたいときと、あるいは逆にアンカーひとりにして総攻撃かけたいときは、ルーカスもいいと思いますが。