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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Liverpool×Everton】リヴァプール、激痛!最後に喰らったミドルシュートで痛恨の勝ち点1!

スタリッジはベンチ外、負傷を伝えられていたコウチーニョもベンチです。キャピタルワンカップで120分戦ったスターリングがスタメン。リヴァプールは、ララナとマルコヴィッチに期待です。エヴァートンは、ヨーロッパリーグで頭をケガしたコールマンがベンチを外れ、右SBにヒバート。不安なCBにはジャギエルカとストーンズが入り、ルカク、ベシッチ、ミララス、ネイスミスが速攻からゴールを狙う布陣です。プレミアリーグ第6節、223回めのマージーサイドダービーは、本拠地アンフィールドで戦うリヴァプールの攻勢でスタートしました。

4分にはルカクがペナルティエリア内で倒されるも笛は鳴らず。最初のピンチをしのいでペースをつかんだリヴァプールが、ここから怒涛の攻撃に入ります。6分にはスターリングが左45度からミドル。7分、ヘンダーソンのスルーパスにバロテッリが左から抜け出すもオフサイド。8分、敵陣でのインターセプトをヘンダーソンが左にまわし、アルベルト・モレノの左足のリバウンドをスターリングがシュート。この一発がバリーの手に当たりましたが、レフェリーはPKを取りません。10分のバロテッリのFKはGKハワードが左手で触ってCK。リヴァプールは、エヴァートンボールを奪ってからの縦への展開が速く、エヴァートンDF陣はCKに逃れるのがせいいっぱいです。

20分にヘンダーソンの素晴らしいゲームメイクから、左サイドを突破したスターリングがラストパス。これを受けたバロテッリのボレーはDFのブロックに遭い、ゴールはなりません。これを過ぎると、リヴァプールはミドルシュートしか攻め手がなくなり、エヴァートンが反撃するシーンが目立ってきます。アウェイチーム前半最大のチャンスは25分。右SBヒバートのクロスが逆サイドに流れ、競り合いに勝ってゴールラインまでえぐったレイトン・ベインズがファーのルカクへグラウンダー。エヴァートン先制かというきわどいボールは、ルカクの手前でデヤン・ロブレンが倒れながらクリアします。

ピンチを脱したレッズは、28分に効果的なサイドチェンジから左のスターリングがヘンダーソンにつなぎ、14番がミドルを放つもGKハワードがセーブ。その後もマンキージョとアルベルト・モレノが両サイドを突破するシーンがありましたが、ラストパスが中に合いません。42分のバロテッリの左45度はハワードの正面。43分にヘンダーソンの縦パスで左から突破したスターリングの左足も、ハワードが体を張って弾き出します。前半は0-0。エヴァートンにとって痛かったのは、ハムストリングを痛めたミララスを早々に諦めなくてはならなかったこと。圧倒的に自陣に縛られる時間が多いゲームでは、代わって入ったマクギーディよりミララスだったでしょう。リヴァプールは、ヘンダーソンの配球が効果的で、プレミアリーグ開幕に間に合わなかったララナも格段によくなっています。後半、ゴールが期待できるのは、明らかにホームチームのほうです。

後半はイーブンの立ち上がり。52分、左サイドからのスターリングのクロスにファーサイドでヘディングを狙ったロブレンはバロテッリと重なり、58分に中央からバロテッリが放ったミドルシュートがヘンダーソンに当たるなど、リヴァプールはフィニッシュのシーンで味方同士がかぶってチャンスをつぶします。59分、ロジャース監督は、マルコヴィッチを下げていよいよコウチーニョ。10番が入って中盤が活性化したホームチームが、64分についにゴールを奪います。バロテッリが倒されて得た中央やや右からのFKを、壁の頭越しに沈めたのはスティーブン・ジェラード!ボールタッチが少なく攻撃に貢献できてなかったキャプテンが、ここぞという場面で貴重な先制点を叩き込み、アンフィールドの熱いサポーターからリスペクトのチャントを浴び続けました。

リヴァプールは67分にも追加点のチャンス。またしても左から縦に突破したスターリングのクロスを、ゴール正面でバロテッリが完璧に合わせますが、シュートがバーに当たって外れたのは、ぎりぎりで体に当てたハワードをほめるべきでしょう。追加点は決まらなかったものの、リードした後のリヴァプールは落ち着いていました。88分にバロテッリをリッキー・リー・ランバートに代えて前線からのチェイスを強化すると、時計は90分をまわります。今日のゲームは、アウェイチームの倍のシュートを放ったリヴァプールが祝福されるゲームのはずでした。

しかし91分、アンフィールドの赤いサポーターが観たくなかったシーンが、エヴァートンからすればこれしかなかった一撃が、ミニョレの頭越しにゴール右上に突き刺さります。デヤン・ロブレンがヘッドでクリアしたボールを拾ってミドルシュートを決めたのは、普段セットプレイ以外で上がってこないCBジャギエルカ。リヴァプール、激痛!攻めて攻めて攻め続けて、1-1のドローです。これだけいい試合をしながら、しっかりゴール前は抑えながら、最後の最後でホームチームの手から勝ち点3が逃げていきました。

サッカーには、往々にしてこういうことがあるとしかいえません。足りなかったことを咎めるよりも、水際でゴールを許さなかった両チームの守備と、ここ一番を決めたジェラードとジャギエルカをほめるべきでしょう。タイムアップの笛に感じたのは、マージ―サイドダービーらしくプレミアリーグらしい、きびきびとした好ゲームを観た満足感と高揚感でした。

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“【Liverpool×Everton】リヴァプール、激痛!最後に喰らったミドルシュートで痛恨の勝ち点1!” への4件のフィードバック

  1. Macki より:

    キャプテンのゴールは気持ちよかったです。ジャギエルカのゴールは素晴らしいの一言です。が、勝ちたかった、、、、。
    うーんあと一息なんですよね、、、。連敗止めただけでも良しとします。

  2. リバサポ より:

    やはり、うちのチームは守って試合を殺せない呪いにかかってるような気がします。
    この試合は組み立てと守備の仕方が少しずつ改善されていて良かったです。管理人さんのおっしゃるようにジェラードを迂回するルートを作って来たのは良い傾向です。
    あとはまぁ、決定力ですね…両チームのキャプテンの決定力はすばらしかったですが…

  3. MILKY より:

    更新お疲れ様です。ジェラードのサンダーランド戦を思い出させるようなFKは見事でしたね。相変わらずリヴァプールは被ゴラッソをやられるのが多い気がします。交代枠を余らしてしまったのはいただけないですが確実に前試合より良くなっていたと思います。ララーナの好調にスタリッジの帰還で一気に順位表をかけ登って欲しいです。

  4. makoto より:

    Mackiさん リバサポさん MILKYさん>
    先制したタイミングも、その後の試合運びもよかったのですが、まさかあんなシュートを打たれるとは…。「課題探し」をするなら、2点めを獲れなかったことなのでしょうが、ジャギエルカをリスペクトするしかないですね。

    よくなってはいるので、次戦以降に期待ですね。バロテッリもコンスタントにゴールできるでしょう。

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