EL出場組に明暗。エヴァートンは完勝、トッテナムは苦手のニューカッスルに逆転負け!
さて、ホワイト・ハート・レーンにニューカッスルを迎えたトッテナムですが、前半は完全に勝ちペースだったと思います。序盤から積極的にミドルを放っていたホームチームは、18分にさっそく先制。シャドリ、エリクセンが左サイドで次々とシュートを放ち、DFに当たって後ろにこぼれたボールを、メイソンがファーにふわっと浮かせる絶妙のクロス。これに反応したのは、ニアからファーに流れてDFの視界から消えていたアデバヨルです。ぎりぎりまで体を伸ばして当てたヘッドでしたが、クロスに飛んで左サイドネットに吸い込まれた弾道は完璧。この後のホームチームはミドルレンジからフリーで放つシュートがなかなか枠にいかず、前半は1-0で終わりますが、今回はさすがに、決定力がなく絶不調のニューカッスルには負けないだろうと思いました。
ところがトッテナムは、後半が始まって数秒で、前半の貯金を吐き出すことになります。不利な状況の打開を狙ったであろうパーデュー監督は、ハーフタイムにアメオビとカベッラの2枚を投入するという荒業に出ますが、これが大当たり。セカンドハーフの始まりを告げる笛が鳴ると、キックオフのボールを受けたコルバックが左サイドにロングパス。このボールに走り込み、右SBエリック・ダイアーを完全に振り切って左足のシュートをクロスに決めたのはアメオビでした。
同点になった後も、トッテナムはニューカッスルの途中出場選手に右サイドを狙われます。58分、シソコのパスを受けたカベッラは幸運にもオフサイドを取られず、中央のアジョゼ・ペレスに右足のクロスをピンポイントで合わせます。2人のDFの間に入る微妙なボールではあったものの、ダニーローズがしっかり体を寄せきっていれば、今季ノーゴールの21歳はヘディングをコントロールできなかったのではないでしょうか。シュートはロリスの左手の先に飛び、さすがの名手もこの一発はノーチャンスでした。
逆転を許したトッテナムは、ハリー・ケイン、アーロン・レノン、ソルダードを投入して終盤に猛攻を仕掛けますが、ケインやソルダードが絶好のチャンスに枠を外し、決して堅牢ではなかったニューカッスルのゴールを割ることができません。プレミアリーグでときどき起こるジャイアントキリングにありがちな、数少ないチャンスを活かした下位チームが手数に勝る格上のクラブに競り勝ってしまうパターンに、トッテナムははまってしまったようです。タイムアップ直後、パーデュー監督が喜びを爆発させる姿を見て、彼らの逆転は決して作戦勝ちではなく、試行錯誤の結果がプラスに出ただけだったのだなと思いました。
うーん、それにしてもトッテナムは波に乗れないですね。木曜日のヨーロッパリーグから今回も5人を入れ替えましたが、ときにGK以外総チェンジまであるポチェッティーノ監督のターンオーバー。この作戦は、疲れた選手をリフレッシュできる効果より、チームの軸が定まらず、連携が磨かれないデメリットのほうが大きいように思います。いいときと悪いときで、別のチームのようにスタイルとクオリティが変わるトッテナム。11月末のエヴァートン戦まで昨季プレミアリーグ上位クラブとの対戦がないので、ここから先の数試合でDFラインの整備を図り、2列めや3列めから、もっと最前線に飛び出していけるような連携のクオリティUPを実現させたいものです。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
無駄な心配になる事を期待していましたが、嫌な予感というものは当たるものですね。
カプエを下げてしまってからはエリクセンやシャドリが低い位置まで降りてしまい、ケインもミドルを打ちたいのかペナルティの外で受けるシーンが多かったと思います。
そして何と言ってもラメラですが、アメオビに完全にやられていました。ELでもそうでしたが、ボールロストが多すぎました。テクニックはあると思いますが、もっとシンプルなプレーが出来ないものかとモヤモヤします。
ダイアーについては何も言いません。ウォーカーが早く帰ってくることを待ちます。
ただ左サイドはシャドリ効果なのかローズがかなり素晴らしかった。ポジティブなのはそれだけですが…
—–
にわかスパーズファンさん>
ポチェッティーノさんは「メンタル」とおっしゃってましたが、後半頭の一発は痛かったですね。ラメラは、調子のいい時はすごいんですけどね…。