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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【MAN.UTD×Crystal Palace】連携なき1-0辛勝…次節のアーセナル戦は厳しそうです!

フィル・ジョーンズ、スモーリング、ロホ、ブラケット、マクネア、ジョニー・エヴァンス、キャリックプレミアリーグにおけるチェルシーのCBは、ケーヒルとテリーが2人ともフルタイム出場なのですが、負傷者続出のマンチェスター・ユナイテッドは既に7人を起用。そして本日、8人めのCBが誕生しました。彼の名前は、ダレイ・ブリント。本職はサイドアタッカーのSBバレンシア、ユース上がりのマクネア、プレミアリーグ開幕時の負傷で5試合出場にとどまるルーク・ショーと組むDFラインは連携がおっかなびっくりで、いつ破られても不思議ではありません。しかし、この日のクリスタル・パレスには、あまりにも勇気と野心がなさ過ぎました。フレイザー・キャンベルとパンチュンさえケアすればOKの細い攻撃に助けられ、マンチェスター・ユナイテッドはマタの一発で1-0辛勝。チェルシーに敗れたリヴァプールをかわして、暫定6位に浮上しました。

ヤヌザイがバーすれすれに放った、期待感を抱かせるミドルで始まったゲームでしたが、マンチェスター・ユナイテッドの前半は低調でした。前節のマンチェスターダービーとは逆に、ブリントCB、キャリックがセントラルMFで始まった布陣は、クリスタル・パレスの攻撃がさほど強力ではないにも関わらず後ろに引きすぎ、全体が間延びしています。18分、CKのクリアを左サイドで拾ったファン・ペルシの速いグラウンダーはゴール前でクリアされ、25分にディ・マリアの突破からの落としを受けて狙ったルーニーのシュートも決まらず。26分、前半最大の決定機だったルーク・ショーの自陣からのドリブル突破も、ニアを狙ったシュートがGKスペロニに弾かれ、先制点はなりません。

ショーがひとりで持ち込んだプレイをみてもわかるように、ドリブルからの仕掛けで簡単にチャンスを創れそうなクリスタル・パレスの守備陣に対して、元気のなかったディ・マリアとすぐ横につないでしまうルーニーは崩そうという意識が低く、攻撃に迫力がありません。30分を過ぎると、クリスタル・パレスのカウンターを受けて急造守備陣の連携の低さが露呈します。36分、ボラシエが左から出したクロスにブリントとルークショーが重なり、危ないクリア。39分には左サイドからのロングボールをマクネアとブリントがお見合い。フレイザー・キャンベルがデ・ヘアと1対1になってループシュートを放つも、これが上に外れてマンチェスター・ユナイテッドは命拾いします。とはいえ、クリスタル・パレスの前半のシュートはこの1本のみ。後半は、最終ラインを高くして、中盤と前線の距離をコンパクトに保ち、ダイレクトパスなどを入れて崩しにいけば2~3点は奪えそうな相手です。

ディ・マリアとルークショーによる左からの攻撃に偏っていたマンチェスター・ユナイテッドは、後半に入ると右のバレンシアの攻め上がりが増え、キャリックのポジションを前に上げたことでボールの流れがよくなります。47分、ディ・マリアのミドル。48分にはディ・マリアの絶妙なクロスがゴール前を横切り、右サイドで拾ったファン・ペルシが遠めからシュート。52分のCKは、フェライニの強烈なヘッドがゴール左隅を襲いますが、ゴールライン上にいたDFがぎりぎりでクリア。マンチェスター・ユナイテッドは、CBのマクネアまでがドリブルで前線に上がるなど、ゴールを狙ってプレッシャーを強めます。

ファン・ハール監督がヤヌザイをマタに代えた4分後の67分、待望の先制ゴールはマタでした。右サイドから中に入っていった背番号8は、ディ・マリアをポストに使ってペナルティエリア手前まで侵入すると、左足で思い切りよくシュート。この一撃が、DFに当たってゴール右隅に飛び込みます。マンチェスター・ユナイテッド、やっと先制。1点あれば、フレイザー・キャンベルにボールを集めるしかないこの日のクリスタル・パレスから、勝ち点をはぎ取られる心配はありません。

70分過ぎ、やや精彩を欠いたディ・マリアがアウト。ジェームス・ウィルソンの投入をきっかけに、キャリックCB、ブリントMF。マン・ユナイテッドの最終ラインは、このほうが落ち着きます。82分の決定機は、ルーニーからのやわらかいボールをもらったファン・ペルシのシュートから。こぼれたボールをすかさず打ったマタの左足シュートはポストを直撃し、リバウンドがファン・ペルシの足元にこぼれましたが、エースはこれを右足で外し、2点めはなりませんでした。90分、マクネアに代わってフレッチャーが入ると、CBはキャリックとブリントのコンビ。バレンシアを含めると、最後はMFの選手が3枚並ぶ驚愕のDFラインとなりましたが、マンチェスター・ユナイテッドはうまく時間を遣ってクリスタル・パレスの反撃を許しませんでした。

「最初からいっているように、このプロジェクトには3年かかる(最初は3ヵ月といっていたような…)」と、口を開くごとに締め切りが延びるファン・ハール監督のサッカーが見えません。3年が許されるなどと聞けば、マンチェスター・ユナイテッド絡みの恨み言めいたコメントで、最近までたびたびイギリス紙を賑わせていたモイーズ氏は絶句でしょう。あれだけの急激かつ大量な補強をしたのですから、プレミアリーグ4位&チャンピオンズリーグ出場権という最低限の結果は必須です。…しかしまあ、次戦のガナーズはもちろん、プレミアリーグ上位のセインツやウェストハムにも勝てるイメージがありません。同じく大量放出&大量補強でゼロからチームを創ったセインツに勝ち点9差をつけられている今、ファン・ハール監督の言い訳は、どんどん虚しさを増しています。監督、うまくいかなかったことの説明は要りません。ぜひピッチで胸のすくサッカーを!

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“【MAN.UTD×Crystal Palace】連携なき1-0辛勝…次節のアーセナル戦は厳しそうです!” への6件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。辛勝でしたが勝つのと、負けorドローでは大きな違いで、レッズファンの私から見れば羨ましい限りです(笑)
    ただ、ファン・ハールの時間に対する概念がどんどん長くなって行くのは面白いですね(笑)
    ヤヌザイは伸び悩みなのでしょうか、何と無くボトルネックになっている感じがしますね。モイーズ時代にデビューした時のような感じがなくなったように思えますがどうなんでしょうか?

  2. 福岡 より:

    それでもユナイテッドに勝てないのがアーセナルなんですよね、、、。

  3. 汗かきスター より:

    更新お疲れ様です。
    最悪の試合でした!ほんっと、ユナイテッドのユニフォーム着ないで欲しい!ユナイテッドって名乗らないで欲しい!
    ユナイテッドは、こんな戦い方が許されるチームじゃないでしょって感じです!どれだけ過渡期でも、絶対に許されるチームじゃないはず!

  4. グナ より:

    上の人の言う通りでアーセナルが勝つことを想像出来ないんですよね笑
    サンチェスに頼むか…怪我はしないでね

  5. ガナ吉 より:

    モイーズユナイテッドにも勝てなかったのがアーセナル。
    何故か彼らはアーセナル戦になると気合が入りますからね。
    ただ、クリスタルパレス戦のスタメンの殆どが新加入選手な今年のユナイテッドにそのDNAが残ってるでしょうか?
    ヴェンゲルは今度こそユナイテッドに雪辱をと燃えているでしょうね。

  6. a より:

    本当、ファンハールはヤヌザイにどういうアドバイスをしているのでしょうか。。。
    気になります。

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