【Swansea×Arsenal】またもやクロスからの失点…アーセナル、痛すぎる逆転負けで6位後退!
前半は、両者ともシュートまで持ち込むシーンが少なく、中盤でせめぎ合う時間が長いゲーム。スウォンジーのチャンスは、21分にクロスのこぼれ球を再度、左に展開してモンテーロが突破したシーンと、35分に中央のボニーからのパスを受けたエムネスが、フリーのシュートをGKシュチェスニーにぶつけたシーンぐらい。後者は入ってもおかしくないチャンスでしたが、シュチェスニーが落ち着いていました。アーセナルの反撃は前半終了間際。アレクシス・サンチェスが左からドリブルで回り込んでウェルベックにつなぎ、チェンバレンとのワンツーでフリーになったウェルベックが至近距離から狙った場面が最大の決定機でした。ウェルベックのニアサイドへのシュートは、元アーセナルのGKファビアンスキが止めやすい高さに飛んでしまいCKに逃れられましたが、ここはニアの肩越しか逆サイドに打てば決まっていたのではないかと思います。この後、クロスのクリアを狙ったラムジーのボレーがポストの脇を襲うシーンもあり、ハーフタイムまでは0-0ながらも後半のガナーズに期待をつなぎます。
後半、一段と激しくなる雨。スウォンジーの守備に、前半は空かなかったスペースが出来始め、60分にはマークの緩さを突いたカソルラが、中央から強いミドルシュートを放ちます。均衡が崩れたのは、その3分後でした。アーセナル、カウンター。真ん中から上がったカソルラが、右を走るウェルベックにスルーパスを通すと、ペナルティエリアに侵入したウェルベックは縦と見せかけて切り返し、ゴール正面でフリーになっていたアレクシス・サンチェスにラストパス。3戦連続ゴールのエースが、このイージーなチャンスを外すわけがありません。ダイレクトシュートはど真ん中、ガナーズがついに先制です。直後の65分、モンテーロが左サイドでチャンバースを振り切り、グラウンダーをボニーがインサイドで合わせるシーンがありましたが、焦ったボニーのシュートは大きくゴール右に逸れていきます。
ピンチをしのぎ、勝ちパターンに持ち込んだかにみえたガナーズは、残り15分からの4分間で一気にひっくり返されてしまいます。この試合は、35歳の若き指揮官、ガリー・モンクをほめるべきでしょう。74分には、10数分前に投入したMFバローが中央を強引に突破し、ギブスに倒されFK。ゴール正面やや左のこのキックを、カーブをかけて見事に決めたのはギルフィ・シグルズソンでした。そして83分、決勝ゴールはまたもモンテーロから。これまでも、たびたびやられていたチャンバースは、ついぞ快足サイドアタッカー対策を見出せませんでした。左サイドから上がったふわっとしたクロスをヘッドで合わせたのは、2分前にボニーに代わって入ったばかりのゴミスです。選手交代が見事にはまり、2-1としたスウォンジーは、ウィルシャー、ウォルコット、ヤヤ・サノゴがつぎ込まれたアーセナルの攻撃を冷静にかわし、プレミアリーグ5位浮上を決める会心の逆転勝利をものにしました。
グーナーのみなさんのなかには、ヴェンゲル監督の選手交代の遅さや、スウォンジーの左サイド対策についてお嘆きの方もいらっしゃるかもしれませんが、ベンチにDFがベジェリンしかいなかった今日のメンバーで、リードしている場面でできた守備的な交代は、カソルラをウィルシャーにスイッチするぐらいだったのではないでしょうか。むしろ、私が気になったのは、決勝ゴールのクロスへの対応です。モンテーロにチャンバースとチェンバレンがついている状況で、メルテザッカーがサイドに誘われ、中途半端なポジションどりとなってしまったのはなぜか。クロスが上がった瞬間、バローとゴミスしか中にいなかったにも関わらず、4人いたアーセナルの選手はなぜ何もできなかったのか。夏の補強の是非にまでは話を巻き戻さず、現状の課題を解決するという視点に立てば、最近失点が多いクロスに対する守り方の修正が急務だとあらためて思いました。
プレミアリーグ首位のチェルシーとの勝ち点差は、ついに12となってしまいました。こんな状態で次節、マンチェスター・ユナイテッドとのつぶし合いに突入するのは、せつないですね。私は当然、ファン・ハールさんに快勝を期待しているのですが、何よりも今後に希望を抱かせるエキサイティングなゲームを見せてほしい、と願っています。1995年からの9年間、2チームだけで優勝を分け合っていた「古豪対決」らしい、いい試合を。
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よっしゃ、次節でガナを抜いたるわ!(ユナイテッドサポ
aさん>
お互い、今節のプレミアリーグのような出来じゃない、いい試合を期待しています。
更新お疲れ様です。
またもや同じことの繰り返しでしたね。
クロスへの対応が甘い・・・、簡単にクロスを上げさせすぎている・・・。
ハル戦の2失点目、アンデルレヒト戦の3失点目、そしてこの試合、
こうもクロスへの対応が修正されないのは何故なのか?
このままでは、ディマリアクロス、ファルカオドーンで、余裕でハットトリック
されそうな状況です。
アーセナルは、どうしても監督の存在が大きすぎて、監督ばかりに批判が
集まりますが、守備コーチのボールドにも責任がある、と思いますし、
監督とコーチの連携さえも、うまく行ってないのでは?とさえ思います。
このままでは、冬の移籍市場までに今シーズンは、2位ではなく、4位の
争いになりかねないので、いい加減どうにかして欲しいですし、終盤守備を
固める選手が全然足りてないので、2列目の放出&DMFとDFの補強を絶対
行って欲しいですね。
まぁ、その前に、冬までどう凌ぐか・・・ですが。
サッカー小僧!さん>
マンチェスター・ユナイテッドのDFラインがかなり厳しいので、今回はアーセナルに3発ぐらいやられるのではないかと思います。と、お互い相手にやられることばかり気になっていること自体が今イチですね(笑)
更新ご苦労様です。
いやはや何とも・・・ここまで明確な失点パターンがあってそれに対応が出来ないとすれば
今後のアーセナルもかなり厳しいでしょうね。たとえ冬に満点の補強が行ってもそれ以前の
問題として『チームとしていかに守るか』が見えないままでは大きな改善はないでしょう。
この部分に関してはベンゲルが冬までに何としても解決すべき問題だと私も思います。
それにしても・・・チェルシーが走り過ぎてしまいました。よほどのことがない限り今季の
プレミアはチェルシーで決まりでしょうね。私がモウリーニョなら今季はCLを諦めてでも
プレミアのタイトルを狙います。その上で来夏に必要な箇所にピンポイントで補強を行って
来季こそ満を持してCLのタイトルを狙いますけどね。資金には何の問題もないでしょう。
恐らくはチェフを売却するでしょうから。
次節といっても・・・代表戦明けですから何人が怪我なく戻ってこられるかがポイントだと
思います。是非とも全員が戻りお互いの意地が交錯する気迫のこもった試合を見たいです。
アーセナルもマン・Uも正念場ですね。
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tomoさん>
おっしゃるとおり、いい試合が観たいですね。ちなみにモウリーニョさんは、昨季ベスト4だったCLもプレミアリーグも獲りにいくでしょう。彼らに懸念があるとすれば、固定されたレギュラー陣の疲労でしょうか。プレミアリーグでは7人がずっとスタメンなので、2~3人負傷者が出れば、クオリティに影響が出そうです。マティッチとケーヒルのケガが特にまずそうです。