【Stoke×Chelsea】開始早々に先制も大苦戦のチェルシー、守備のがんばりで首位キープ!
ストークが先にゴールを奪う展開になればおもしろかったのですが、プレミアリーグ首位チームは、試合開始から100秒も経たないうちに先制点を奪いました。アザールのシュートで得たCKに、ケーヒルと重なるように落下点に入ったテリーが完璧なヘッド。これは苦しい。ホームのストークは「昨年のこの時期、チェルシーに勝った試合でも、10分にシュールレに先制された」という記憶を頼りに、巻き返しを図りたいところです。
0-1となってからも、しばらくはチェルシーペース。アザールやジエゴ・コスタが積極的にドリブルで仕掛け、ストークは守勢にまわります。しかし、ワンサイドゲームの雰囲気が漂っていたのは15分まで。縦に速いシンプルな攻撃で敵陣に入れるようになったストークの最初のチャンスは、20分にエンゾンジが右から放ったミドルシュート。DFに当たってコースを変えたボールに逆をつかれたクルトワは、瞬時に重心を移し直すスーパーセーブ!この後も、長身のDFにCKを集めて攻め立てるストークに、チェルシーDF陣は体を張ってシュートを阻止。ゲームはどちらに転んでもおかしくありません。
31分、ドリブルをスライディングでさらったマティッチがセスクにつなぐと、ショークロスの裏をとったジエゴ・コスタがGKと1対1。クロスに打った右足シュートは決まったかに見えましたが、彼のシュートには珍しくポストの外に切れていってしまい、チェルシーの追加点はなりません。開始当初は一方的に押していたチェルシーは中盤を支配できなくなり、焦って入れる長い楔のボールをストークにはね返される時間が続きます。45分、出ました、ストークの伝統芸・超ロングスロー!ゴール前に上がったボールは、クラウチと競り合ったクルトワがキャッチ。0-1ながら、試合のペースを握っているのはプレミアリーグ13位です。
ハイボールでチェルシーの最終ラインを苦しめながらもシュートがなかったストークは、後半に入ると積極的にシュートを打つようになりました。カウンターに活路を見出そうとするチェルシーは、51分にウィリアンが右から持ち込んでシュート。5分には、GKベコヴィッチのキックミスを突いて左サイドを突破し、セスクが軽く合わせた右足アウトのボレーはベコヴィッチがキャッチ。ストークにパスミスが目立つようになり、チェルシーに落ち着きが戻ってきました。61分のウィリアンのFKが壁に当たった直後、流れを変えたいヒューズ監督は、クラウチの高さを諦めマメ・ビラム・ディウフの速さに勝負を賭けます。
残り20分、同点に追いつきたいストークが攻勢です。71分、中盤でこぼれ球を狙ったチャーリー・アダムの左足ミドルはわずかに左ポストの外。この日のストークは、サイドに持ち込むところまではいいのですが、アルナウトヴィッチを筆頭にクロスに精度を欠いてテリーとケーヒルを慌てさせることができません。すると78分、チェルシーに待望の2点めが入ります。最前線に飛び出したセスクに、アザールがラストパス。右にまわり込んでクロスに放ったシュートは当たり損ねでしたが、GKベコヴィッチが反応できない絶妙のコースに転がりました。
83分にも、途中出場のシュールレのパスにジエゴ・コスタがフリー。ここはベコヴィッチが飛び出してシュートを体に当てたものの、チャンスをつかむのはチェルシー。ストークに逆襲に転じる気力は感じられません。結局、0-2。チェルシーは、苦しみながらも難敵とのアウェイ戦をものにして、プレミアリーグ首位をキープしました。
チェルシーの勝因は、中盤が空回りしていた時間帯も集中力を切らさず、決定的なシーンを作らせなかった最終ラインのがんばりではないでしょうか。こういう試合を勝ち切れるクラブが最後に笑うのだと思います。プレミアリーグは、3位以下を引き離したチェルシーとマンチェスター・シティのマッチレースムードです。
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