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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Liverpool×Swansea】これぞロジャース流3-4-3!リヴァプール、今季プレミアリーグ初の4発快勝!

ロジャース監督、思い切りました。3バックにエムレ・ジャン起用。期待の20歳は、サコ、シュクルテルと組む最終ラインを落ち着かせることができるでしょうか。前の3人はスターリング、ララナ、コウチーニョといういつもの顔ぶれですが、中盤はジェラードを休ませ、ヘンダーソンがセンターです。対するスウォンジーのガリー・モンク監督は、ここまでプレミアリーグ全試合出場のキ・ソンヨンをベンチに置いて、ブリットンを投入。この采配はレッズ対策か、あるいは単純なターンオーバーか。注目の立ち上がりは、リヴァプールがアグレッシブです。

5分のCKでは、セットプレーでマークを外してゴール前に入るのがうまいシュクルテルがきわどいヘディングシュート。12分には、この日の狙いであるアルベルト・モレノが加わったサイド攻撃でフィニッシュに持ち込みます。左からのクロスをボレーで合わせたのはスターリング。GKファビアンスキが弾いたボールをララナが左足で狙いますが、これは大きく上に外れ、セインツからきた20番は天を仰ぎます。

20分を過ぎると、元レッズのシェルヴィ中心にスウォンジーが反撃を始めますが、遠めからのクロスだけでは、さほど怖くありません。21分、コウチーニョの思い切りのいいミドルは左ポストの外。23分には、前節のプレミアリーグ、バーンリー戦で見せた決勝ゴールの再現のようなコウチーニョの浮き球パスがスターリングにつながりかけます。30分、スウォンジーはボニーのポストプレイからカウンター。アーリークロスを狙ったダイアーのヘッドはミニョレの正面でしたが、レッズの3-4-3は、マンキージョとアルベルト・モレノの背後を破られてはいけません。両チームの攻撃が活性化してきた32分、リヴァプールが見事な崩しで先制ゴールを奪います。

左サイドのアルベルト・モレノがドリブルで中に入り、ララナを経由したボールは右からフリーで縦に抜けたヘンダーソンへ。グラウンダーのクロスを中央で合わせたのは、起点となったアルベルト・モレノ。ゴールの真ん前で左足に当てたフリーのボレーはGKにぶつけるラフなシュートでしたが、さすがのファビアンスキもこれはノーチャンスです。この直後にも、レッズはコウチーニョが左サイドを突破。今日はサイドをうまく使えています。前半終了間際、スウォンジーは両サイドから波状攻撃を仕掛けますが、中のマークがしっかりしているレッズの3バックは危険なシュートを許しません。最後はコウチーニョのミドルで締めて、前半終了。リヴァプール、上々の出来です。

後半に入って50分、FKからボニーのヘッドがミニョレを襲った直後、スウォンジーGKファビアンスキが痛恨のミスを犯してしまいます。バックパスを逆サイドに展開しようとしたところを飛び込んできたララナにぶつけてしまい、これが直接ゴールイン。完全なるリヴァプールのゲームとなるかと思われたその1分後、スウォンジーの攻撃陣が意地を見せます。左のルートリッジのクロスをサコとボニーが競り合い、こぼれたボールを左足でプッシュしたのはシグルズソン。あっという間の2-1です。追加点がほしいレッズは、52分にカウンター。中央をドリブルで突破していくのは、何とアルベルト・モレノ。右にはたいたボールを受けたヘンダーソンが、ファーサイドに通したアーリークロスに、スターリングが左足ボレーで合わせますが、クロスに放ったシュートはポスト!ゲームは急激に動き出し、次のゴールがどちらに入ってもおかしくありません。

オープンな展開を先に制したのは、アンフィールドの大歓声を受けたレッズでした。61分、ララナがドリブルで左に回り込んで決めた3点めは、ヒールパス一発でララナをフリーにしたコウチーニョのお手柄でしょう。3点を奪われ、統率を欠いてしまったスウォンジーの最終ラインは、執拗に裏を突いてくるスターリングやララナを捉えられません。68分、混乱するスウォンジーに2つめのミス。ニアに入ったCKをララナと競り合ったシェルヴィがバックヘッドをゴールに流し込み、古巣に8位を明け渡すという素敵すぎるプレゼントを献上してしまいました。

最後は、バロテッリを慣らす余裕までみせたロジャース監督。スウォンジーはゴミスがシュートをバーに当てるのが精一杯で、レッズは今季プレミアリーグで初めての4発快勝です!立役者はアルベルト・モレノとララナですが、ジェラードがいるときよりも前にポジションをとって、ルーカスとともにボール奪取後の攻撃をスムーズにしたヘンダーソンの奮闘も忘れてはいけません。

この日の「直接対決」の大勝で、リヴァプールはプレミアリーグ8位にジャンプアップ。4位との勝ち点差は5で、セインツとアーセナルの背中はくっきり見えています。2月のマージーサイドダービーまでは下位との対戦が多いので、ここで勝ち点を荒稼ぎしておきたいところ。ベンチでくすぶりがちなFWの選手の活かし方がみえれば、3-4-3に合格のハンコを捺せるのではないでしょうか。ルーカス、夏に売らなくてよかったですね、ホントに。

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“【Liverpool×Swansea】これぞロジャース流3-4-3!リヴァプール、今季プレミアリーグ初の4発快勝!” への2件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    試合開始までは前節のパフォーマンスが頭にあったので正直不安でしたが、試合の入り方もよく落ち着いて見て入られました。
    ジャンのDFは驚きでしたが、落ち着いて対応していたので楽しみです。シュクがカードの影響で出場停止になるので次節もDFで出場でしょうが、サコと違い前にボールを持って行くことや、サイドチェンジなどが出来る選手なので期待できる23番です。
    3トップも機能しており久々に見ていて楽しいゲームでした。コウチーニョは素晴らしかったですね。MOTM級の活躍でした。キャプテンが出ないゲームでしたが、若い力でねじ伏せたと思います。前に前に進むレッズらしいゲーム。この形は今後に期待ですね。少しだけ4位の視界が見えてきました。1月の戦い方で上位との差が決まってきますね。重要な1月ですね。
    最後にご指摘の通りルーカスは手放さなくて良かったです!

  2. makoto より:

    Mackiさん>
    ヘンダーソンとルーカスのコンビが下がり過ぎないので、ボールを奪った後にララナやコウチーニョを動かしやすく、スターリングの孤立もありませんでした。いい試合でしたね!

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