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【Burnley×Arsenal】1点を守り切ったアーセナル、プレミアリーグ8連勝で首位にプレッシャー!

ダニー・イングスとサム・ヴォークス。昨季のチャンピオンシップで41ゴールを荒稼ぎしたコンビは、アーセナルの最終ラインを崩してプレミアリーグ残留に近づくことができるでしょうか。3月に入ってからマンチェスター・シティ相手にジャイアントキリングを達成し、トッテナムを完封してドローに持ち込んだバーンリーにアーセナルは注意が必要です。エジル、カソルラ、アレクシス・サンチェス、ラムジー、コクラン、ジルー。ベストメンバーが揃ったガナーズが簡単に敗れることはないでしょう。立ち上がりから攻めているのは、やはりアウェイチーム。しかし4分、メルテザッカーをあっさりかわしたサム・ヴォークスがオスピナとの1対1に持ち込みます。GKのぎりぎりのセーブで先制はなりませんでしたが、前線の2人にアーセナルの最終ラインは最後まで苦労させられそうです。

6分にダイレクトパスを4本つないだアーセナルは、アレクシス・サンチェスのフィニッシュがクロスバーの上。すると11分、コクランのインターセプトからさっそくガナーズが先制です。アレクシス・サンチェス、エジル、もう一度アレクシスと3本のシュートをGKとDFにぶつけた後、最後に仕留めたのはアーロン・ラムジー。ゴール右上に突き刺さった気持ちいいシュートに、バーンリーの守備陣は何もできませんでした。

0-1となり、アーセナルに勢いがつくと思いきや、ここからバーンリーが執拗なフォアチェックを仕掛けて再三チャンスをつかみます。21分、トリピアのFKはオスピナが横っ飛びでセーブ。25分にお返しとばかりに放ったカソルラのFKは、カーブがかかり過ぎてポストの脇を抜けていきます。ダニー・イングスが狙うエリアは、メルテザッカーとベジェリンが構えるアーセナルの右サイド。中盤でボールが奪えないアーセナルは、ラストパスを最終ラインで食い止める危険な状況が目立ちます。ビルドアップからサイドの選手にはつながるものの、その次で止められるガナーズと、縦にチャレンジするボールが不正確なバーンリー。ラスト15分はシュートが1本もなく、勝負は後半に持ち越されます。

先にシュートを放ったのは49分のバーンリー、MFバーンズ。後半に入ってもアーセナルの停滞ムードは変わりません。58分、久しぶりのシュートはアレクシス・サンチェスのミドル。60分を過ぎてもバーンリーのプレスに疲れは見られず、ジルーは完全に消えています。63分、ようやく攻めに出たガナーズ。エジルの絶妙な浮き球パスに、右から上がったラムジーはダイレクトで打てなかったのか。68分にベジェリンがベン・ミーに完全に抜かれたシーンは、中のボイドのシュートミスに助けられました。73分、混戦から放ったダニー・イングスのバイシクルはオスピナがキャッチ。残り15分となっても両者交代がない緊張感の高いゲームは、ここにきてバーンリーの足が止まり、アーセナルペースに傾いています。

最少得点差で後ろをいじりにくいヴェンゲル監督、最初のカードは80分にジルーをウェルベック。85分、アレクシス・サンチェスがヘッドでエジルにつないだカウンターは、エジルからのラストパスのタイミングが微妙に合わず、ウェルベックのシュートは決まりません。0-1のスコアは、最後まで動きませんでした。アレクシス・サンチェスをチャンバースに代えて時間を遣ったヴェンゲル監督は、タイムアップの笛にも表情を変えず。確実に勝ち点3を手に入れたアーセナルは、プレミアリーグ8連勝です。

ベジェリンとメルテザッカーの守備にはハラハラさせられましたが、こういう試合を勝ち切れるのが今のガナーズの強さでしょう。来週末はレディングとのFAカップ準決勝を勝って、いい状態でチェルシーとの天王山に歩を進めたいものです。明日のマンチェスターダービーでマンチェスター・ユナイテッドが勝てば、好調アーセナルの3位以上は決まりではないでしょうか。元旦には13勝ち点差あったマン・シティをまさか抜くとは…アーセナル、驚異の追い込みです。

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“【Burnley×Arsenal】1点を守り切ったアーセナル、プレミアリーグ8連勝で首位にプレッシャー!” への3件のフィードバック

  1. 実はグーナー より:

    とりあえず勝ってよかった
    それにしてもダイチ監督は良い監督だ
    モウリーニョよりも守備戦術がモダンで要はシメオネスタイル
    横をコンパクトにしてボールサイドにスライド(この時に逆サイドはがら空きでOK)
    そしてプレスに行った選手のカバーは絶対に怠らない
    バーンリーは来期も是非プレミアで観たい
    そう思いましたよ

  2. ゆうま より:

    この試合アーセナルで一番光っていたのはインターセプト数なんと11回の
    コクランではなかったでしょうか。

    逆にプレミア150試合目を自らの得点でチームを勝利に導いたラムジーは
    サイドをやらせると本当に駄目ですね。
    攻撃にも守備にも手詰まり感しか感じませんでしたので、後半の早い時間に
    ウェルベックに替えていればもっと楽に試合を終わらせたのでは。

    この時期残留争いのチームがタフな試合をすることは覚悟の上でしたが
    バーンリーの粘り強い組織的な守備は賞賛に値するものだと思いました。

  3. makoto より:

    実はグーナーさん>
    最終ラインの守り方と前からのプレスはいいバーンリーの問題は、ボールを奪った後。カンビアッソがこちらのチームにいたら、WBAと同じぐらいのポジションにいられたかもしれませんね。

    ゆうまさん>
    ラムジーはあの一発だけで、守備は危なっかしかったですね。おっしゃるとおり、ウェルベックを入れるなどして、もっと意図的にショートカウンター狙いに徹していれば、1ゴールでは終わらなかったように思いました。

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