【Saints×Tottenham】吉田麻也、無念!エースと司令塔は封じるも、シャドリが止まらず!
私の戦前の予想は、「セインツがクリーンシートで勝利」だったのですが、トッテナムに粘られ、外れてしまいました。試合開始から両者ともアグレッシブで、きびきびした展開。先にゴールを奪ったのはセインツです。29分、中央からドリブルで持ち込んだマネが止められ、トッテナムは一度はマイボールにしたものの、左に持ち出したライアン・メイソンのスリップでグラツィアーノ・ペッレがボールをプッシュ。ペナルティエリア内のこぼれ球に先に追いついたのはベン・デイヴィスでしたが、ペッレが後ろからプレッシャーをかけつつ巧みに左足で触り、GKロリスの脇を抜きます。1点ビハインドとなったトッテナムは、43分といういい時間に同点に持ち込みます。右SBエリック・ダイアーのクロスは、ニアで競った吉田麻也とハリー・ケインが触れず中央のラメラへ。手に当たったように見えた微妙なシーンではありましたが、ここはなりふり構わず体で押し込んだラメラをほめるべきでしょう。
1-1となったゲームは、後半勝負。一進一退のスリリングな展開が続きます。トッテナムは、ハリー・ケインとエリクセンが抑えられている一方で、シャドリが元気。57分のCKからのヘッドはゴールの前にいたバートランドにクリアされ、直後の左からの突破はDFに当ててしまうものの、ラメラともどもスパーズのドリブラーに自由に持たせると決定的なシーンを創られてしまいます。一方のセインツは、バートランドの左からの突破が脅威。59分には角度のないところから右足で思い切って狙うシーンもあり、エリック・ダイアーは気が抜けません。
62分、クーマン監督がウォード=プラウズをシェーン・ロングに代えると、これが大当たり。入って3分で、背番号7は中央にいたグラツイアーノ・ペッレに完璧なクロスを通し、エースのプレミアリーグ11ゴールめとなる見事なヘディングがロリスを破ります。堅守のセインツが勝つかと思われた70分、すかさずトッテナムが追撃。DFラインの裏に走り込んだシャドリへの縦パスに、吉田麻也の反応が遅れました。日本代表CBのチェックを手で抑えながら放ったシャドリのコントロールショットに、GKデイヴィスの対応は及びませんでした。2-2となり、81分のフォンテの決定的なヘッドをぎりぎりでDFに阻まれると、セインツはその後決定機を創れず。ベン・デイヴィスとシュナイデルランが負傷したため、7分と長かった追加タイムにもスコアは動きません。2-2、セインツは勝たなければならないゲームをドローで終えてしまい、ヨーロッパリーグ出場権争いで有利になるプレミアリーグ6位に上がることはできませんでした。
実力伯仲、おもしろい試合でした。リヴァプールも含めた3者の順位争いは、最後までもつれそうな雲行き。セインツとトッテナムとの試合を残しているため、アウェイチーム勝利による早期順位決定を願っていたであろうマンチェスター・シティにとっては、やっかいな結果となりました。新監督1年めのトッテナムとセインツはともかく、リヴァプールが落ちたらロジャース監督はどうなるのでしょうか。いずれにしても、この状況はしびれますね…。
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