【Arsenal×Chelsea】強いチェルシー。狙い通りの完封劇にジョン・テリーはガッツポーズ!
ポゼッションで上回りながら、高いDFラインの裏をカウンターで狙われて失点を重ねてきたのが、過去のチェルシー戦のアーセナル。この試合も、ボールを持つ時間が長いのはガナーズです。ビルドアップ時にハーフライン過ぎからプレスをかけてくるチェルシーにインターセプトされることなく、サイドをえぐりたいガナーズですが、最初の決定機はチェルシーでした。16分、セスクのロングパス一発で完全に抜け出したオスカルが、飛び出してきたGKオスピナの前でループシュートを放つも、ゴール前まで戻ったベジェリンが何とかヘッドでクリア。23分、ドリブルでカソルラをかわそうとしたセスクがペナルティエリア内で倒れますが、ジャッジはPKではなくシミュレーション、イエローカード。エミレーツで、セスクのこのプレイは観たくありませんでした。20分過ぎからは、両サイドに飛び出すプレイが増えたエジルから危険なクロスが入り始めます。
32分、自陣でボールを奪われてショートカウンターを喰らいそうになったシーンをしのいだガナーズは、その1分後には右サイドに出た浮き球をベジェリンがダイレクトで折り返してカソルラがボレー。足元に飛び込んだケーヒルの手にボールが当たるも、マイケル・オリバー主審の笛は鳴りません。すかさずカウンターに出たアザールに対し、コクランが手をかけてこちらもイエロー。どちらのペースかといわれれば、最終ラインの中央を固めてシュートコースを確実に切り、カウンターで攻め込むチェルシーでしょう。37分、ウィリアンのパスで抜けたラミレスとオスピナの1対1は、左と読んでキャッチしたオスピナの勝ち。アーセナルのシュートにクルトワが振られる場面はありません。44分、ジルーとアレクシス・サンチェスが左サイドから揺さぶりをかけ、最後はエジルが右足で狙うもクルトワの正面。前半は0-0で終わりますが、ホームチームに工夫がなければ、チェルシーが狙い通りに勝ち点をゲットしそうです。
後半の頭から、オスカルが下がりドログバ登場。アーセナルのサイド攻撃、チェルシーがカウンターという流れは変わりません。55分、エジルのドリブルを奪ったアスピリクエタがここまで抑えられていたアザールにつなぐも、シュートは大きく枠の上に外れます。前節のプレミアリーグにおけるマンチェスター・ユナイテッドのファルカオ同様、アーセナルもジルーへの縦パスを封じられ、エジルやカソルラ、アレクシス・サンチェスがいい形でもらえません。64分、中盤がスムーズにつながったガナーズは、モンレアルがアレクシス・サンチェスに合わせるもテリーが体を投げ出してクリア。緊張感の高いゲームは、あっという間に残り20分です。
72分、チェルシーのショートカウンター。セスクのパスを受けて中央で3人を混乱させたドログバのシュートはCK。75分、インターセプトからそのまま左を上がったコシールニーのグラウンダーは、カソルラの左足がうまく当たりません。ドローは負けに等しいヴェンゲル監督は、コクランを下げてウェルベックという勝負に出ます。残り10分を切っても相変わらずチェルシーの中央は堅く、ガナーズは枠にシュートを入れられません。84分、ヴェンゲル監督はジルーを諦め、決勝点をウォルコットの速さに託します。
アーセナル最大のチャンスは、モウリーニョ監督がセスクとウィリアンを下げ、ズマとクアドラードで逃げ切りを図った追加タイムに入ってからでした。右からのクロスが流れたところを拾ったのはアレクシス・サンチェス。オーバーラップしてきたモンレアルへのタイミングのいいパスで、左SBはフリーになってゴールライン際から正確なグラウンダーを通します。ニアにいたエジルにマークはなし。冷静に蹴り込めばゴールでしたが…空振り!中央のウェルベックもシュートを打てず、アーセナルは最後のチャンスをものにできませんでした。タイムアップの笛が鳴ると、チェルシーの選手はガッツポーズ。モウリーニョ監督久しぶりのプレミアリーグ優勝は、早ければ5月3日のクリスタル・パレス戦で確定します。
MVPを挙げるとすれば、クルトワがシュートに対応するシーンをエジルの右足1本に抑えきったCBコンビと、拍手半分ブーイング半分で古巣のピッチを後にしたセスクでしょう。アーセナルは、アザール対策はうまくいったものの、ゴールを奪うという命題をクリアすることはできませんでした。徹底してサイドから崩しにいくというアプローチは悪くなかったと思いますが、ジルーやアレクシス・サンチェスをあれだけ的確にチェックされては、ノーゴールもやむなしです。やっぱり、チェルシーは強かった。アーセナルの次なるテーマは、2位でプレミアリーグを終えて、最後のタイトル・FAカップを勝ち切ることです。
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セスクが倒れたのはコンタクトがあったように見えましたけど…
他にもケーヒルのも含めてPKがいくつかあってもおかしくなかったと思います。
それにしてもJTはジルーを完全に押さえてましたね。チェルシーにとっては事実上の勝利に等しい引き分けに出来たのはmakotoさんがおっしゃる通りCBのおかげですね。
更新お疲れ様です。
余計なリスクを冒さず、やるべきことをやる、これぞチェルシーという試合だったなぁ、と思います。
だからこそ、PSG戦のチェルシーのらしくなさが、余計に際立ったわけですが(まぁアーセナルは
残念ながらモナコに不覚を取ったので、全然他所のチームのこと言える立場ではないですが…)。
アーセナルとしては、ぶっちゃけこれに勝ったところで、優勝が近づくというリアリティがある試合ではなかった
ので、引き分けは悪い結果ではないですが、ただ、ヴェンゲル体制でモウリーニョチェルシーに勝ったことがない
ので、ここで一度土をつけておきたかったですが、それはFA杯を取ってからの楽しみと前向きにとらえたいです。
ただ、この試合でも感じたことは、やはりあと一枚フィニッシャーがほしいですね、最後のチャンス、ウェルベックは
枠には飛ばしてほしかったなぁ、と思いましたし、ウォルコットは相変わらずノーインパクトでした。
アーセナルが本当に優勝狙うなら、あと一枚は一流FWが必要と認めざるを得ない0-0の試合だったな、と思います。
更新ご苦労様です。
アーセナルの側から何としても勝つべき試合をチェルシーの守備が阻んだ試合でしたかね。
チェルシーとモウリーニョの壁はやはり高いですね。彼等を賞賛すべきだと思います。
それでも終了直後のチェルシー守備陣の姿はアーセナルをクリーンシートで抑え込むことが
いかに困難であるかを実感したからではないでしょうか?望んだ結果を得れなかったことに
悔しさは残りますが絶望する必要もないでしょう。むしろアーセナルが課題とすべきなのは
難攻不落のチェルシーを崩せなかったことではなくリーグ戦最終盤の試合で相手にドローで
いいという余裕を与えてしまっていることではないでしょうか?
こういう試合の後はメディアは常に声高に補強を叫びます。ワールドクラスのFWの補強が
必須だとか・・・つい先日までジルーには賞賛の雨が降り注ぎ彼こそがアーセナルにとって
最高のFWだと言われていませんでしたか?チェルシーレベルのクラブから厳しいマークに
晒されながら結果を出すことは常に困難であり全盛期のアンリでもなかなか出来ていないと
私は思うのですが・・・少し冷静になるべきでしょう。
私はハル戦でジルーがワールドクラスのFWであることを証明すると信じています。
ファブレガスはバルサ時代、対チェルシー戦で似たような場面で
PKを奪ってますからね。MOMはアスピリクエタかな。
ポジショニングと我慢、しつこさは一級品ですね。
更新ありがとうございます。
アンリ王がリーグ優勝するにはGK・CB・DMF・CFの4人、特にワールドクラスのCFを獲得する必要があると言っていますね。
古巣を鼓舞する意味合いもあると思いますが
昨夜の完敗が余程悔しかったのでしょうか。
しかし今夏市場に出そうなワールドクラスのCFなんているか疑問です。個人的には補強するよりも
現在の攻撃陣で連携・精度をさらに深めて行って
ほしいです。
勿論前線の中心はジルーで。
ソランケのソの字もなかったですね…(笑)
ロフタス=チークもベンチのままで、まあこの堅さがモウリーニョだということですね。
アーセナルはベンゲルのままでモウチェルシーに勝てるんでしょうか…?
シティ戦で今までのアーセナルとは違うスタイルを見せられた時には、ベンゲルが相手に合わせたサッカーをした!まだまだベンゲルでいいじゃんと思ったんですが…、ちゃんとチェルシー研究したのかなと。
makotoさんも以前書かれていましたがチェルシー相手にボールを持って攻めるならイバノ側から、アスピ側はボールを持って攻めるにはちょっと厳しいサイドで現に何度もボールを奪われてましたね。
逆にボールを持たせておいて奪いに行くなら右足インサイドの頻度が高くコースが読みやすい左のアスピ側だったと思うんですけどね…。
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初めまして。
やっぱりアーセナルはジルーと争えるレベルのCFが必要じゃないでしょうか?
ジルーの実力は私も認めていますが、今シーズン序盤みたいにジルーが怪我をしたり、ジルーが交代した瞬間に戦力がダウンするのは考えものです。
誰かいませんかねー、ジルーと争えるCF。