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【Liverpool×Crystal Palace】ジェラード最後のアンフィールドは、ボラシエにやられて完敗!

スティーブン・ジェラード、最後のアンフィールド。絶対に勝ちたい一戦。2014-15シーズン、プレミアリーグ第37節のクリスタル・パレス戦の意味を語るには、これぐらい簡潔な表現で充分でしょう。コウチーニョ、スターリング、ヘンダーソン、ララナといった主力メンバーに加えて、期待のジョーダン・アイブの顔もあります。後ろを固めるのは、GKミニョレとシュクルテル、デヤン・ロブレン、アルベルト・モレノ、エムレ・ジャン。コウチーニョが仕掛ける隙を窺い、ヘンダーソンが前線を前に向かせる効果的なパスをフィードしていますが、序盤のレッズは総じてポゼッションを大事にしながらゲームを組み立てています。15分、ジェラードのFKをシュクルテルがヘディングで狙うも、ボールは大きくバーを越えていきます。

19分、ヘンダーソンとララナのインテリジェンスを感じさせる連携から、右サイドを抜けたヘンダーソンはラストパスをブロックされ、シュートに持ち込めず。22分、クリスタル・パレスのボラシエのミドルがDFに当たり、ポストすれすれを抜けていきます。アンフィールドが歓喜に沸いたのは26分。元リヴァプールのマーティン・ケリーが古巣にミスパスをプレゼント。スコット・ダンにプレッシャーをかけたララナがボールを奪うと、背番号20は自ら持ち込み、ゴール左上に完璧なシュートを突き刺しました。レッズ、先制!すかさず反撃に出たクリスタル・パレスは、ボラシエが右から通したクロスのこぼれ球に走り込んできたレドリーがフリー。しかし、コースを狙った左足の一撃はバーの上に消えてしまいます。

少人数の速攻が冴えるクリスタル・パレスは、ボラシエやパンチュンの動きがよく、一気にゴール前まで持ち込むもののフィニッシュが決まりません。このまま終わるかと思われた43分、エムレ・ジャンが絶好調ボラシエを引っかけ、ペナルティエリア左からのFK。セットプレーからのゴールがここまで21本とプレミアリーグ最多のクリスタル・パレスは、このワンチャンスを逃しませんでした。パンチュン、見事な左足FK。逆をとられたミニョレはシュートに反応できず、前半は1-1で折り返します。

前半の途中からペースをつかんだクリスタル・パレスは、後半も再三のカウンターでレッズを脅かします。51分、ボラシエからの丁寧なラストパスを左で受けたイ・チョンヨンはシュートをうまくコントロールできずに左に外し、アウェイチームの勝ち越しはなりません。56分、リヴァプールに大きなチャンス。アルベルト・モレノのクロスがDFに当たってコースを変え、中央からヘンダーソンがボレー。これはいったかと思ったのですが、来季からのキャプテンは力んでしまい、勢いを失ったボールが左ポストの脇を転がります。パーデュー監督は、ここでザハを投入。すると60分、用兵は鮮やかに当たります。右からのクロスをファーで合わせたのは、ファーストタッチが逆転ゴールとなったザハ。レッズは最終ラインを完全に崩されました。1-2となり、攻めなければならないリヴァプール。ロジャース監督に、狙いが見えない攻撃を変える打開策はあるのでしょうか。

64分、スターリングの落としを丁寧に狙ったジェラードのミドルはGKヘネシーがキャッチ。ロジャース監督は、ララナとジョーダン・アイブを下げてリッキー・リー・ランバートとルーカス。これでジェラードがひとつ前に上がるのでしょう。66分、またも決定機はボラシエです。右からドリブルで持ち込み、切り返しでマークを外した左足シュートがバーを直撃。レッズは、勝負に出ようとした矢先に試合を決められるところでした。

74分、前線のジェラードからの短いスルーパスに抜けたのはエムレ・ジャン。コウチーニョへのラストパスは、アウェイチームの必死のブロックに阻まれます。77分、ジェラードに最大の見せ場が到来。左からのFKが決まった瞬間を収めようと、アンフィールドのサポーターがカメラを構えた一撃はうまく落ち切らず、1点のビハインドは詰まりません。「ジェラード最後のホーム敗戦」は、90分の微妙なジャッジで決定的となりました。映像では、ルーカスがザハを倒した位置はペナルティエリアの外でしたが、主審は迷わずPKを宣告。マレーのシュートはミニョレがストップしますが、目の前にこぼれてきたボールをマレーが落ち着いてゲットし、1-3。リヴァプールはジェラードの花道を飾ることはできませんでした。

追加タイムが1分を切ると、アンフィールドが盛大な拍手に包まれます。全盛期と比べると明らかに運動量が少なく、パスの出し先の判断も遅かったラストゲームは寂しい結果となりましたが、試合後に娘を抱いてピッチに現れたキャプテンの表情は晴れやかでした。ブレンダン・ロジャース監督やチームメイト、サポーターに謝意を伝えるメッセ―ジが終わると、アンフィールドにジェラードのチャントが鳴り響きます。プレミアリーグデビューから、17年。スタンドに手を振りながらピッチを歩く背番号8を見て、ようやく終わりを実感したような気がします。5月24日、プレミアリーグ最終節、ブリタニアのストーク戦が、イングランドのスタジアムで本気のジェラードを観る最後の機会となります。

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“【Liverpool×Crystal Palace】ジェラード最後のアンフィールドは、ボラシエにやられて完敗!” への6件のフィードバック

  1. a より:

    ザハの活躍が嬉しいです。

  2. Macki より:

    更新ご苦労さまです。
    ジェラードのレッズとしてのホーム最後のゲームということで開始前から異様な雰囲気だったと思います。
    ゲームの中身を見れば私はパーデュー率いるパレスの天晴!と言いたいです。
    特にボラシエの攻めにはレッズDF陣防戦一方というか、いいようにやれてました。微妙な判定もありましたが、レッズはホーム最終戦でも悪い癖が出っぱなしでsたね

  3. Macki より:

    更新ご苦労さまです。
    ジェラードのレッズとしてのホーム最後のゲームということで開始前から異様な雰囲気だったと思います。ゲームの中身を見れば私はパーデュー率いるパレスの天晴!と言いたいです。
    このようなゲームの中で、レッズに挑んでくる姿は連敗中のチームとは思えませんでした。特にボラシエの攻めにはレッズDF陣防戦一方というか、いいようにやれてました。微妙な判定もありましたが、レッズはホーム最終戦でも悪い癖が出っぱなしでしたね。
    最終戦は苦手ブリタニアなので負けるようなことがあれば、スパーズ・セインツの結果次第では7位で着地でしょうね、、、。
    とにかくレッズは大事なゲームでことごとく勝てない癖を何とかして欲しいですね、、、WBA・ハル・パレス戦とフラストレーションの溜まるゲームが続いておりますね。。。
    最後にジェラードには「今までありがとう!そして、いつでもアンフィールド待っているよ!」と言いたいですね。KOP全員がそうだと思いますが、彼はチームのアイコンであり、何度も窮地を救ってくれた選手でありレッズ史上最高のレジェンドと言ってもいいくらいだと思います。

  4. リバサポ より:

    さようならロジャース、この試合を落としてしまうような監督を雇い続ける意味はないです。

  5. 名無し より:

    前節のユナイテッド戦でニアに素晴らしいFKを決めたパンチョン。
    今節は同じ位置からファーに絶妙なキック。
    ミニョレは前節のFKが頭にあるはずだから、ニアをケアするのは間違いないはずですね。

  6. makoto より:

    aさん>
    ですね。パーデュー監督、してやったりでした。

    Mackiさん リバサポさん>
    ボラシエ、凄かったです。リヴァプールは、フェアプレーポイントでイングランドに増枠されたEL出場権をほぼ確実にしているので、そもそも本気度が高くなかったのかもしれません。5位はキープしたいでしょうし、勝ちたかったとは思いますが、本当の真剣勝負ならジェラードは途中出場だったのではないでしょうか。試合後はともかく、試合前にあのようなセレモニーをやるあたりに「勝ち負けにこだわらなくてもいい2チームの対戦」という香りを感じていました。

    Mackiさんやモウリーニョさんがおっしゃるとおり、ジェラードがいつの日か戻ってきてくれることを期待したいと思います。

    名無しさん>
    切れ味いいですね、パンチュンのFK。的確なパスとシュートも脅威で、クリスタル・パレスになくてはならない選手だと思います。

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