【Stoke×Liverpool】戦う姿勢なきリヴァプール、6失点惨敗でジェラードの最後を飾れず!
レッズ最初の決定機は19分。中央にいたコウチーニョのパスを右に開いて受けたララナが、切り返して左足のシュートをクロスに放ちます。しかしその3分後、あっさり先制点をゲットしたのはストークでした。左から持ち込んだアルナウトヴィッチのグラウンダーをチャーリー・アダムが左足ボレー。GKミニョレが弾いたボールはディウフの前にこぼれてしまい、背番号18はインサイドで押し込むだけでした。さらに25分、ストークに追加点です。アルナウトヴィッチがまたも左からドリブルで仕掛け、中央のディウフに落とすと、強烈なミドルをミニョレは触れません。グディソン・パークでは、トッテナムのハリー・ケインがエヴァートン相手に先制点を決めたようです。レッズ、大ピンチ。早々に1点を返して接戦に持ち込みたいところでしたが、30分、ここまでまったくいいところがなかったエムレ・ジャンが痛いミスを犯してしまいます。
右サイドに出たチャーリー・アダムからのクロスに競り勝ったエムレ・ジャンは、バックパスのつもりだったのかミニョレに向かって頭を振ります。ところが、このボールに触ったのは、味方のGKではなくウォルタース。ワントラップからの左足は、一度はベルギー代表GKが止めたものの、浮いたボールを頭でプッシュされて何と3-0です。レッズの攻撃にスタンドが湧いたのは、ペナルティエリアの中でララナが倒され、PKをアピールしたシーンぐらい。42分、とどめを刺したのは、絶好調のチャーリー・アダムでした。
敵陣でサコ、ルーカスのトラップにプレスをかけてボール奪取に成功したストーク。右からドリブルでペナルティエリア手前に入ったチャーリー・アダムの完璧なミドルが右隅に吸い込まれます。前半のゴールショーはさすがにこれで終わりかと思いきや、45分に5点めを決めたのは、誰もマークにいかなかったエンゾンジです。左からのドリブル、ゴール右上へのコントロールショットとも文句なし。リヴァプールは、5点の差があった得失点差をトッテナムにひっくり返されてしまいました。この45分で彼らにいいことがあったとすれば、ジェラードの盟友ランパードが、プレミアリーグ5位を争うセインツから先制ゴールを奪ってくれたことだけでしょう。
放置しておけば何点獲られるかわからない守備の綻びを繕うべく、ロジャース監督はハーフタイムに遅すぎる2枚代え。エムレ・ジャンをコロ・トゥレは当然、アルベルト・モレノをジョーダン・アイブは詰められるだけ差を詰めたいという意志表示でしょう。後半、レッズの守備は落ち着きましたが、中のマークがずれるのは相変わらず。62分にエンゾンジが右サイドでシュクルテルをかわしたシーンは、ファーサイドにフリーの選手がおり、6点めを獲られてもおかしくありませんでした。63分、レッズのアタッカーでひとり元気だったララナがGKと1対1になるものの、ベコヴィッチが壁を作って左足シュートをセーブ。66分には、リヴァプールはパスミスから3対1のシーンを創られ、アルナウトヴィッチがシュートをふかさなければ6-0というピンチを招きます。
69分、3枚めのリッキー・リー・ランバートが入ると、その1分後に背番号9がストライカーらしい仕事をしました。前線で競り合ってヘッドをラインの裏に流すと、これを持ち込んでベコヴィッチと1対1になったのはジェラードです!右足インサイドは左のサイドネットに一直線。プレミアリーグ186点めは、最後のゴールとなるでしょう。両チームのサポーターからの温かい拍手は、このゴールが大勢に影響がないことを示しています。86分、左からのディウフのクロスに、サコとシュクルテルが交代で入ったクラウチをフリーにしてしまい、見事なヘッドが刺さって6-1。レッズサポーターは、セインツにダメ押しの2点めを浴びせたアグエロに感謝しなければなりません。昨季プレミアリーグで準優勝だったロジャース監督のチームは、トッテナムに逆転され、6位でシーズンを終えました。
ここ2週間のリヴァプールは、ジェラードを気持ちよく送り出すことに忙しく、戦う集団ではなかったように思います。この日のゲームも、勝ちにいくなら戦列を離れていたサコよりデヤン・ロブレン、スターリングを出さないならいちばん前にリッキー・リー・ランバートが必要だったでしょう。アンフィールドでの最終戦、今日のラストマッチとも、ジェラードにとって散々な試合になってしまいました。プレミアリーグファンとしては、キャプテンのラストゴールを観られたことを喜ぶべきなのでしょうか。チェルシーに引き分けた後、灯が消えるように連敗を喫してトッテナムの逆転を許したリヴァプールに、釈然としないものを感じるのであります。
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課題の守備が改善できないこの監督ではELやCLに出ても結果は同じなので解任してほしいですね。
昨年の課題が守備にあることは誰の目にも解る事なのに全く改善されていない現状見れば、一体何をしていたのか?と言いたくなります。
後任候補などの監督選びに時間がかかるかもしれませんが、今の監督のままなら来季も今年と同じことを繰り返すと思いますね。守備が改善出来ないチームはヨーロッパでは戦えません。
いつも楽しく見させて頂いております
最終戦EL出場がかかっており、ジェラードのリバプールでの最後の試合というこの試合でこの内容では…と思わずにはいられないですね
更新お疲れ様です。
最近のリバプールは管理人様仰る通りジェラードに忙しく、試合は二の次になっているような気がしました。
スパーズファンからしたら5位フィニッシュは嬉しいことですが、どこかモヤモヤしてしまいます。残念です。
更新ご苦労様です。
なんと言うか、、、こんな終わり方ってあるんでしょうか、、。
言いたい事は山ほどありますが、まずゲームに対してやる気ありましたか?と言いたいです。
ご指摘の通りジェラードの事で忙しかったのかもしれませんが、正直この敗戦は受け入れ難いですね。
こんな姿勢ではCLはおろかELのレベルでは無いです。前節に続いての失態リヴァプールという名前が地に堕ちた感じがしました、、、悲しいです。
ヒロさん>
これという布陣が見つかったところで、熟成に移行したファン・ハール監督やヴェンゲル監督に対して、ロジャース監督はいじり過ぎましたね。3枚と4枚を行きつ戻りつした守備もさることながら、スタリッジがいないと機能しない最前線も気になりました。
ガナユさん>
そうですね。選手のモチベーションと集中力がなぜか低かったですね。
にわかスパーズファンさん>
そうなんです。釈然としないんですよね。負けたのは監督の責任ですが、6失点は選手のメンタルに問題ありだと感じました。
Mackiさん>
おっしゃるとおりです。とってつけたようなフォーメーションだったのも確かですが、それにしても両SBが低調で、バイタルエリアはスカスカでしたね。
さようなら、ロジャース。
全てが監督の所為ではありませんが、最後の印象が最悪かつ、結果もフロントの要望に応えてはいないと思われます。続投を望むのはほぼ無理なのではないかと…
ストークは今シーズンのベストゲームではないかと思うくらい好調でしたね。
来シーズンこそ欧州の舞台への出場権を手に入れて欲しいです。
リバサポさん>
クロップに続いて、もうひとり、大物が空きましたね。ミランという話もあるものの…。(すみません、私はロジャースの逆襲に期待してます)
ぐらさん>
前の選手は全員よかったですね。来季、主力が残ればおもしろいことになりそうです。
リバサポさん>
クロップに続いて、もうひとり、大物が空きましたね。ミランという話もあるものの…。(すみません、私はロジャースの逆襲に期待してます)
ぐらさん>
前の選手は全員よかったですね。来季、主力が残ればおもしろいことになりそうです。