チェンバレン、値千金の一発。カウンター仕様のアーセナルが猛攻チェルシーを完封!
GKはいきなり古巣対決のチェフ、DFモンレアル、ベジェリン、メルテザッカー、コシールニー。チェンバレン、エジル、カソルラ、ラムジー、コクランという顔ぶれの中盤に加えて、ヴェンゲル監督はワントップにウォルコットを使ってきました。「いつもの5人」をGKと最終ラインに並べたモウリーニョ監督のMF陣は、ウィリアン、セスク、ラミレス、マティッチ、アザールとおなじみのメンバー。ジエゴ・コスタ負傷の穴を埋めるのは、ロイク・レミーです。
開始早々、目についたのはアーセナルのアグレッシブなチェックです。出来るだけ前でボールを奪い、攻めに転じようとするガナーズに押されて、チェルシーの選手が苦しいパスに逃げるシーンが目立ちます。11分、ウィリアンのドリブルから左のロイク・レミーにつながった攻撃は、ベジェリンがクロスをカット。20分まで両者にシュートがない、緊張感の高い展開です。22分、FKをニアで合わせたウォルコットのヘッドはクルトワの正面。優位を築いたガナーズは、すかさず24分に先制します。中央のウォルコットからのパスをペナルティエリア右で受けたのはチェンバレン。中に切り返し、アスピリクエタをかわして放った左足シュートは素晴らしい弾道でゴール左隅に吸い込まれました。
1-0となっても、しばらくはアーセナルのポゼッションでしたが、30分過ぎからチェルシーが反撃。ウィリアンやロイク・レミーを中心とするサイド攻撃は、中央の人数が多いガナーズの最終ラインにはね返されますが、32分のラミレスのミドルは右ポストすれすれの惜しい一撃でした。36分、ロイク・レミーのクロスに合わせたラミレスのヘッドは、これも枠の外。39分に左から飛び出したラムジーのシュートがサイドネットに外れ、41分に右サイドを突破したチェンバレンのクロスがカットされると、そのまま前半の終わりを告げる笛が鳴ります。1点のビハインドなら、モウリーニョ監督は後半頭から強烈なラッシュをかけてくるのではないでしょうか。
後半、モウリーニョ監督はロイク・レミーを下げてファルカオ投入。チェルシー攻勢、アーセナルはカウンターという時間が続きます。54分、昨季プレミアリーグ王者はラミレスout、オスカルin。モウリーニョ監督が早い時間での同点を狙っているのは明らかです。59分、ロングボールに裏に抜け出しかけたファルカオは、コシールニーがブロック。61分に右から抜けてチェフと向き合ったアザールは、シュートを打ち上げてしまいます。64分、ヴェンゲル監督の1枚めは、ウォルコットに代わってジルー。入ってすぐに、エースはさっそくきわどいスライディングボレーを放ちます。68分のオスカルの直接FKはチェフがビッグセーブ。アーセナルのカウンターは、ジルーのボレーがバーの上。残り20分を切ったゲームは、オープンな展開に移りつつあります。
チェンバレンに代えてアルテタ、エジルをギブスにスイッチし、モンレアルのいる左にSBをダブらせる「プレミアリーグ名物2段重ね弁当」にしたヴェンゲル監督は、1-0で逃げ切るつもりでしょう。残り10分はチェルシーが攻めまくるハーフコートマッチでしたが、ファルカオのヘッドがモンレアルに当たった以外にチェフが慌てるシュートはなし。むしろ決定機が多かったのはアーセナルのほうで、86分にラムジーからのラストパスをフリーで受けたカソルラ、93分にカソルラのスルーパスから抜けたギブスと2回のGKとの1対1があったものの、いずれもクルトワが体に当て、2点めはなりませんでした。追加タイム4分を過ぎ、ついにホイッスル!1-0、アーセナル優勝。ヴェンゲル監督が、モウリーニョ監督から初めて勝利を挙げた瞬間です。
アーセナルの守備は見事でした。前線から追う場面、中盤で人数をかけて獲りにいく場面、相手に持たせてサイドからのボールに中央の人数で対応する場面と、状況によって変わる守り方にメリハリがあり、集中力を切らしませんでした。試合後、モウリーニョ監督がアーセナルの選手をピッチで出迎え、ひとりひとりと握手をしていたのは、勝つべくして勝った相手に対する純粋なリスペクトでしょう。ボス同士がそっぽを向いて握手しないのは、相変わらずでしたが…。
ともあれ、ガナーズサポーターのみなさま、おめでとうございます。後半は特に、昨季プレミアリーグのマンチェスター・シティ戦を彷彿とさせるカウンターのチームでした。相手を見ながらポゼッション重視とカウンター狙いをうまく使い分けられるようになれれば、今シーズンはFAカップ以外のタイトルも奪取できるのではないでしょうか。本調子ではないようにみえたチェルシーの攻撃も迫力があり、期待通りのゲームでした。いよいよ来週、開幕ですね!
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早速の試合感想、お疲れ様です。
この試合の一番の収穫は、タイトル通り、チェルシーモウリーニョに勝てない!という呪縛から解き放たれたこと
でしょう、ここで勝てないと、また今シーズンも…と、どうしてもリーグ戦での対戦まで、嫌なイメージを引きずる
ことになりかねなかったでしょうから、そういう点において、非常に価値のある勝利だった、と思います。
ウォルコットのCFでの先発でしたが、おっしゃるとおり、彼をCFで起用する試合は、カウンターで…と使い分ける
のがベストのように思います、アーセナルらしさから言えば、やはりジルーがトップはる方がしっくりきますが
契約延長もしましたし、ウォルコットを起用する場面も増えるでしょう、なら、一層のこと、相手からすると
もろばれでも、ウォルコットCFならカウンターで、と決めておいた方が、チームとしての戦い方が統一されますし、
それに、やっはりウォルコットは守備面での貢献度は期待薄なので…、監督には、チェルシーのような実力上位の
対戦相手やもしくは五分の相手の場合、カウンターで戦う!という割り切った采配を期待したいですね。
更新、お疲れ様です。
互いにフェアに戦って、決定機の多かったアーセナルに軍配があがった感じですね。チェンバレンが得点シーン以外でも、チェルシーは止められないでいました。ウォルコットはCF起用は難しいですね。チェルシーは新戦力がファルカオぐらいにしては、コンビネーションがイマイチに感じました。試合後にモウさんが「内容は勝っていた」と言うたそうですが、どこの要素で?と問いかけたいです。強いて言えば、クルトワはチェフより見せ場があってビッグセーブがありました。
何にせよ、開幕しましたね!
なることで勝利をつかみました。割りきった戦い方を学んだアーセナルは強そうです。
試合は見れてませんが、とうとう負けてしまいましたね。
ベンゲル監督おめでとうございます。
モウリーニョは敗戦後のコメントが格好良くないですね(笑)
スタメンはオスカルじゃなくマティッチでは??
サッカー小僧!さん>
昨季もコミュニティシールドで完勝した後、1月のエティハドでマン・シティに勝ちました。チェルシー相手の勝利は大きいと思います。采配の使い分けが進めば、アーセナルは相当強そうです。
凹んでさん>
チェルシーの選手は、シュートチャンスで踏ん張りが効いていないプレイが目立ち、コンディションがしんどかったのかなと思いました。チェンバレン、今季はますます楽しみです。
プレミアリーグ大好き!さん>
守備の集中力は素晴らしかったです。特にコシールニーですね、やっぱり。
モウさん>
すみません、つい手が走ってしまったようです。ご指摘ありがとうございました。訂正させていただきました。
いよいよシーズン開幕ですね、やはり週末はこうでなくちゃ!
しかし両監督は役者ですね、ベンゲル引退まで表向きは水と油の関係でいて欲しいです!
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コミュニティシールドと言えども、タイトルがかかった試合でチェルシーに勝ったことは今シーズンに対する期待をさらに大きくしてくれました!チェンバレンのあのゴールは、スゴかった‼モウリーニョは好きな監督ですが、今回のコメントでちょっとキライになりました‼ところで、この試合はどうしてもライブ観戦したかったですがどこで放送してるかわからなかったのでダイジェストでしか見れてません。ブログ主さんは、どうゆう方法で観戦されたのですか?
チェフの安心感・・・(笑)
チェルシーファンとしては笑うしかないですが、チェフ効果でかいなと。
昨シーズンまでだったら後半のチェルシーのパワープレーにバタバタして追いつかれてしまっていたんじゃないでしょうか…。
試合としては昨シーズンの経験を活かして進化しているアーセナルと、昨シーズン前半のサッカーを取り戻せず停滞しているチェルシーとの差がでた一戦だったかなと。
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くまさん>
今回の両監督のやりとりは、いつもの舌戦よりも奥行きがあるものなのではないかと見ています。明日、そこに触れてみます。
セオさん>
大きな声ではいえない方法なのですが、JsportsがやらないときはFirstlowかニコニコ動画です。
パチさん>
昨日はアーセナルのほうが戦術徹底度が高く、チェルシーには若干攻めさせられている感がありました。チェルシーの課題はコンディションが上がれば解決するのか、モウリーニョさんが何らかの手を打ってくるのか、開幕から数戦の動向に注目したいと思います。
この試合アーセナルが勝てたのは以下の理由だと思います。
・ほぼベストメンバーを揃えられた
・チェルシーよりコンディションが上だった
・チェルシー対策をしてきた
昨シーズンのコミュニティーシールドで土をつけたマンチェスター・シティーに
対して。リーグ戦では1勝1分と優勢に事進められましたが、今シーズンも
チェルシーに対して同様の結果が得られたらいいのになぁ(笑)
近年コミュニティーシールドを制したクラブがプレミアを優勝できないという
ジンクスは不吉ですが、今この時はコミュニティーシールド連覇の喜びを
噛みしめたいと思います。